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在りし日のmixiコミュニティ

最近、コミュニティって言葉を耳にする機会が増えた。
5年前は殆ど聞かなかったような言葉だ。

しかしながら、20代の頃mixiオフ会に良く足を運んでいた僕にとってそれは、ある意味懐かしい言葉でもあった。

※mixiでは特定の趣味趣向を持つ人々の掲示板を「コミュニティ」と呼んだ

地方都市のオフ会という魔境

当時仕事の都合で故郷を離れ、静岡県で一人暮らしする事になった10年前。

刑務所の様な風貌の山奥の小さな独身寮。最寄のコンビニまで街灯の無い中20分歩いた。

メンタリティが豆腐のように脆かったあの頃。

仕事で上司に怒られる度、周りに話を聞いてくれる友人も家族も居なかったので、窓の外にとまる馬鹿でかい蛾を見ながら枕を濡らしたものだ。

そんな折、立ち読みした雑誌に載っていた、「モテたかったらオフ会の1つでも行ってみたら?」といった内容の薄っぺらい記事をきっかけに、僕はmixiのオフ会に足を踏み入れていくことになる。

そこは、魔境だった。

地方都市のオフ会というのは、どうしても参加する層というものが限られてくる。

大抵は別の地方からの流入者の中でも比較的リーダーシップのある者が幹事となり、
飲み会、スポーツ、読書会など様々な催し物を企画する。

それらの中のいくつかに参加するうち、大体いつも顔を合わす面々というものが固定されてきた。

何と、他の人が幹事を勤める会に出席しようが、会うのである。

最初こそ物珍しがって色々と参加していたのだが、段々とありきたりな飲み会に飽きてきてしまったものだ。

何より、男女関係やらネットワークビジネスやらのもつれで炎上するコミュニティが多すぎた。

良いこともある

さて、微妙な思い出ばかりであったかと言うと、そうでもない。

お世辞にも上手くない、覚えたての金管楽器を嘶かせ、コミュニティで出会った友人らと音楽ライブを敢行することにしたのだ。

結果は意外にも盛況。

結局、オフ会を行わなくなった後も、仕事の転勤で静岡を後にするまで、この活動は意外にも数年続いた。

今でもたまに、誰も何も書き込まなくなったmixiにログインしては、当時の事をふと思い出す。

ここから数回にわたり、ネタになりそうなエピソードを2、3思い出しては語らせて頂けたら幸いである。

#週1note

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http://note.mu/hiromi_okb/n/n8117d338f052

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