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♯22.株式が発行された時の仕訳について詳しく解説!

こんにちは!
今回は、株式の発行についての仕訳を解説していきます。

これまでの内容とは、違って今回は、純資産勘定が出てきます。
この勘定科目も覚えてしまうと簡単なので一緒に覚えていきましょう。

今回の内容ですが、次のような疑問を解決しながら話を進めています。

  • 株式とは

  • 資本金の勘定科目は何?

  • 株式が発行された時の仕訳は?

この記事を読み終わるころには皆さんは、仕訳をマスターして、簿記の実践で使えるくらい知識が学べています。

それでは始めていきます。

株式とは?

株式とは、会社の設立において必要な資金を集めるために発行する証券のことを言います。

会社の規模が大きくなってくると個人だけでは元手(資金)を調達することが難しくなって言います。
このように、必要な資金を集めるために重要な役割を果たしてくれるのが、株式になります。

自分の会社を応援してくれる人たちに株式を発行して、多くの人から少しづつ資金を出資してもらいます。

このように、株式を発行することで多額の資金を調達し、会社を営んでいる企業形態のことを株式会社と言います。

また、資金を出資してくれた人を株主と呼びます。

また、株式会社が規模を今よりも大きくするために、さらに株式を発行することがあります。

これを増資と言います。

簿記の試験で出題されることはありませんが、株式会社のイメージを入れておくとより理解が深まると思います。

仕訳に直接関係してくるわけではないのですが
取締役会と株主総会についても簡単に説明しておくと、

取締役会
取締役によって経営方針が決定される会議のこと
株主総会
基本的な経営方針や会社の利益の使い道などを決めること

このようになります。

では仕訳の内容に入っていきましょう!

仕訳について考えよう!

株式の発行の範囲から実際に純資産勘定が出てきます。

会社を設立した時、会社が株式を増資した時には実際にどのように純資産勘定を使っていけば
良いのでしょうか?

このような内容を分かりやすく説明していきます。

勘定科目について

まず、純資産とはどのような勘定なのかをせつめいすると、会社の元手のことを指します。
もう少し深堀をして言うと、返済義務のない資産のことを言います。

純資産は貸借対照表の貸方の位置に当たります。
なので、実際に純資産が増えると貸方に
減ると借方に記入します。

では実際に仕訳に入っていきます。

実際に仕訳を行っていこう!

仕訳は全部で2問あります。

株式を発行した時の仕訳と、株式を増資した時の仕訳についてです。

株式を発行した時の仕訳
問1.ゴンべ株式会社は、会社の設立にあたり、株式を50株で1株当たり10円で発行(純資産)した。そして、全株式の払い込みを受けた。株式の払い込みは、全額現金(資産)とした。

解説
1.まず、株式50株を1株当たり10円で発行しており、全株式払い込みを受けているので50×10=500円の株式の払い込みを受けているため、純資産の増加として貸方に資本金500と記入します。
2.次に払い込みを全額現金としているので、資産の増加として借方に現金500と記入します。

答え
(現金)500(資本金)500

株式を増資した時の仕訳について
問2.増資のため、新たに10株を1株当たり10円で発行(純資産)した。全株式、払い込みを受け払込金額は普通預金(資産)とした。

解説
1.まず、10株を1株当たり10円で増資しているので、増資全額をもとめると10×10=100円
株式が新たに発行されているので、純資産の増加として、貸方に資本金100と記入します。
2.次に、全額払い込みを受け、全金額を普通預金としているので、資産の増加として借方に
普通預金100と記入します。

答え
(普通預金)100(資本金)100

まとめ

いかがでしたか?
株式を発行した時の仕訳と増資した時の仕訳はほとんど変わらなかったですね。

では、今回の内容をまとめていきます。

今回の内容

  • 株式とは

  • 仕訳について

株式とは

株式とは、会社の設立において必要な資金を集めるために発行する証券のことを言います。

株式会社
株式を発行することで多額の資金を調達し、会社を営んでいる企業形態のこと

株主
資金を出資してくれた人

増資
株式会社が規模を今よりも大きくするために、さらに株式を発行すること

取締役会
取締役によって経営方針が決定される会議のこと
株主総会
基本的な経営方針や会社の利益の使い道などを決めること

仕訳について

勘定科目
純資産
会社の元手のこと。返済義務のない資産のことを言います。
増えると貸方に
減ると借方に記入します。

今回も最後まで読んで下さりありがとうございます。


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