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昨日の記録。

朝から断続的にレッスン。
最後が終わったのは夜の9時半。
レッスンの合い間、なんとなく目に留まった谷崎潤一郎の春琴抄をスマホの青空文庫で読んだ。短かったので夜には全部読み終わった。
なかなか楽しめた。

最近朝の6時ごろに、お寺の鐘の音で目が覚める。
最初、それが何の音なのかもわからなかった。
夢を見ているのか、実際に外から聞こえてくるのか、それさえも判別がつかなかった。
今朝も聴こえてきた。しかし今朝はいつもよりも意識がはっきりしていたので、起きて窓を開けてみたら、お寺の鐘だということがはっきり分かった。しかし、どこから聴こえてくるのかまではわからない。あまりに気になって、さっと服を着こんで階段を降り、自転車に乗ってうちの周囲を走ってみた。東の方に見当をつけ、少し走ってみたがやはりわからない。
というか、外に出たとたん、車の走る音やらなんやらで鐘の音は聴こえなくなってしまった。

ネットで調べてみたら、清水寺、東本願寺、知恩院などでそういった時間に鐘をついているらしい。北区にあるうちからおよそ8キロは離れている。本当にそんなところの鐘の音がうちまで届いているのだろうか。それに、なぜ最近になって急にそんなものが聴こえてくるようになったのだろうか。お寺が最近鳴らすようになった、というのではなく、自分(の耳)の方に理由があるような気がする。いろいろと不可解だが、ただ、早朝、まだ目覚めていない意識の中に、遠いところで鳴っている不思議な音が少しずつ入り込んでくる、というのは悪くないものだ。それのせいで無理やり起こされた、という風にはあまり思わない。

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