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すべては3ドルのアップル株から始まった

実は、資産運用歴はさほど長くない。そもそもそうした考えもなく、自分で稼げば大丈夫というのが基本スタンス。それが、資産運用の週刊誌を思いつき、某出版社に企画を持ち込むために、自身の運用経験を企画のバックグラウンドにしようと、投資活動を開始したのがきっかけだった。それが2000年。つまり今年でたかだか20年のキャリアだ。
ではあるが、企画のためならえんやこらと、できうる限りの経験を短期間に積むことになる。国内はもちろん、アメリカにも投資口座を開設し、海外投資信託も直接買付、さらにタックスヘイブンの、たしかジャージー島にあるプライベートバンクにも口座を開いた。そのほとんどが経験と知識だけで終わったが、唯一、アップル株だけがいまだに健在。
2000年のアップルはジョブス復帰で倒産の危機は乗り越えたものの、株価といえば3ドル程度だったと記憶する。これをアメリカのE*TRADEで30株を購入。その5年後に1対2の分割、さらに2014年には1対7という常識破りの分割だ。そのまま持っていれば一財産できていた。が、最初の分割で半分売ってしまっていて(;。;)さらに100ドルに達したときにも売却。直近の株価は驚きの435ドルだって。あのまま持っていたら一財産、と思うのは俺たちポンコツ投資家の常ではある。
それでも1株3ドルが、この20年で145倍の435ドルになるんだから、アメリカ株、特にIT株のポテンシャルをリアルに体験した。それをきっかけにアメリカ株に注目、おかげでGAFAの株はすべて保有しており、どれも利益を出している。
だからといって株を薦めているわけではない。個別株については、持っていることを楽しめる範囲にしておいたほうが無難だ。
2007年のリーマンショックを乗り切り、アベノミクス好調のころ、持ち株の時価評価額が劇的に上がったものだから、なにか運用の才能が有るのではないかと勘違い。そこに2016年がやってきた。まさかのトランプ大統領誕生、まさかのBrexit成立というふたつのアクシデントと正面衝突。レバレッジを効かせた日経平均連動ETFに入れ込んで、600万円を超える損失をかかえてしまうことになる。(かみさんもこれは読めるので、正確な数字には明かせないけど(^_^;)
この後始末は利益の出ている日本株売却益との相殺でなんとかしのいだが、以降、個別株の取引からは手を引いた。
そして現在では、ノーロード、信託報酬低率、購入・売却手数料無料、つまりローコストのインデックス連動の先進国株式インデックス連動型投資信託を、毎月決まった額で積立購入を継続しているのみ。素人にはこれが一番安心。市場の動きに振り回されず、実直に貯金感覚で積み立てる。ストレスもなく、気付けばそれなりのリターンを得ているという仕組み。
積立の実力は、インデックス連動ではないが、ほぼ日経平均に近いパフォーマンスを出すさわかみ投信で体験済み。2000年から購入を始め、コツコツと積み上げたファンド、気付けば40%ものリターンとなっており、半量を売却してワンルームマンショという実物資産に変え、さらに全量売り切って中目黒のマンションの1室の購入資金に充てた。
ハデな取引よりも実直な積立。それを若いうちからコツコツとやれば、20年、30年で豊かな収穫を甘受できるはず。時間を味方にすれば荒れた株式相場もなんなく乗り切れる。ということで俺が株式投資から学んだことを、格言を含めて紹介しておきましょ。

・個別株は所有を自慢できたり楽しめるものを
・コツコツとインデックス連動型投信の積立を
・長期投資で時間を味方に付ける
・利食い百人力(相場の格言)

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