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一生に一度の大経験。閉会式。
ずっとずっと、余韻から抜け出せずに、うまく言葉にまとめられずに1か月が過ぎてしまいましたが…。
先日、東京オリンピックの閉会式にてパフォーマンスをさせていただくという、一生に一度の大経験をさせていただきました。
あの景色、空気。一生忘れません。
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仕事で屋外パフォーマンスをしたのは初めてでした。
青空の下でパフォーマンスをすることは、この仕事を選んでからずっと憧れでした。
まさかその一発目がオリンピックの閉会式になろうとは…大きすぎる初舞台。
リハーサルを何度も重ね、創っては壊してを繰り返してきたセレモニー。
本番は一瞬で、たくさんのキラキラな瞬間を心に残して過ぎ去っていきました。
2020の延期から、様々な意見や議論が飛び交った今回のオリンピック。
選手の皆様はもちろん、スタッフさん、ボランティアの皆様もたくさん大変な思いをしてきたことと思います。
そんな中の開催。
少しでも選手の皆様や関係者の皆様が楽しかったと思えるような時間にしたいなと。
日々大活躍される選手の皆様の映像に力をもらっていました。
チャンスをいただいたわたしにできることを精一杯。
その思いで、大切に、楽しんで踊らせていただきました。
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オリンピックが東京で開催されると決まった、
あの時。
母はこう言いました。
「せっかく若いんだし、ボランティアでもなんでも関われたら素敵なのにね」。
当時、わたしは目的なくふらふらと福岡を出て関西に大学進学を決めたころでした。
何がしたいかわからなくて、とりあえず続けてきたダンスに明け暮れる日々。
そんな母の話を、ふーん、でも東京じゃないし無理だろな、と笑って流して聞いていた私。
そのまま大学でふらふらと生きていたら、
今、絶対に絶対に後悔しているなと思います。
そうなんです、私自身、今までダンスに打ち込むばかりでオリンピックについてあまり知らなかった。
ダンスはオリンピック種目で無かったから。
でも違和感を覚えた大学を一年で辞め、
この仕事を選んで生きると決めてからは
ダンスやパフォーマンスは人に感動や笑顔を届けられる最高のエンターテイメントだと気づいたのです。
そして、スポーツというものの素晴らしさに感動しました。日々鍛錬を繰り返して繰り返してたどり着いた先にある闘い。人の温もりや強さが心を揺さぶります。
その激励として。パフォーマンスをしたいと思うようになりました。
今となっては、母の昔のあの思いに、少しばかり応えられたのではと密かにガッツポーズ。
まだまだこれからですが、少しずつ親孝行していきたいと思っています。
わたしの人生を変えてくれた選択を、
背中を押してくれた母。
こんなにも大きな舞台で踊れる日が来たことをとても幸せに思います。
これから自分で道をもっともっと切り開いて
素敵な瞬間をたくさん肌で感じたい。
そう強く思った経験になりました。
あの景色、あの空気。一生、一生忘れない。
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