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医療従事者の僕の悩み-医療従事者が儲けようとすると、国民の医療費負担が増えてしまうジレンマに解決策はあるのか?-

僕は最近、クリニックで働き始めました。そこで現状の医療について、ものすごく感じることがあります。

それはクリニックや病院もビジネスであり、飲食店と同じようにリピーターが多いほうが儲かることが多いのです。必要以上に外来患者としてきて頂いたほうが、経営者としては有り難いのです。友人からの話でも実際「なるべく理学療法を受ける人が増えていくように努力しろ」と言われたという話を聞きます。

しかし、患者さんも医者にみてもらえるし、理学療法も受けれるし、Win-Winに見えますが、日本は国民健康保険があります。医療費の3割または高齢者の場合は1割負担でいいのです。つまり残りの7割・9割は税金でまかなっているのです。

これは素晴らしい事だと僕は思います。本当に。アメリカは自費の医療保険しかないため、保険に入っていない人または安い保険に加入している人、病気にかかり高額な医療を払えず破産⇒ホームレスなんてパターンは珍しくありません。事実アメリカで破産する理由の一番は医療費によるものです。

残念ながら日本の財政は良くないため、社会保障費を削減しようとし続けています。つまり、税金でまかなう医療費を減らそうとしています。

方法は大きく分け4つだと思われます。

社会保障費を削減する手段は
①診療報酬を減らす
②病院に行く患者を減らす
③医療費が掛る疾患になる患者を減らす

ここで問題です。経済的に医療者側のメリットがあるのはどれでしょう?

そうないのです。もちろん、②③ともに医療者のほとんどは望んでいると思います。病気になる人を助けたい、救いたいという思いは誰しもが持っていると思います。だがしかし、全体として医療費が減るということは医療関係者全体として稼ぎは減ってしまうのです。現状は。

稼ぎが減るということは、お金が稼ぐことに必死になってしまいます。そうすると、医療従事者は苦悩し始めます。病気になる人を一人でも少なくしたいと思うのと同時に自分の仕事や給料がなくなってしまうのは困るというアンビバレントな感情を頂いていると思います。

医療には良心が必要であり、良心には余裕が必要であり、余裕には経済的な安定性が必要です。いまでは医師でも将来食って行けるか不安な方がいます。

患者の負担を減らし、国の負担を減らし、医療従事者の利益を十分上げる方法はあるのでしょうか。Win-Win-Winになることはできるのでしょうか?

絶望的に見えるますが、今これでWin-Win-Winに一番近くなる可能性があるのが自費で予防健康を受けることです。

自費ということは患者の負担が増えるというこ聞こえますが、おそらく、健康予防をすることで、生活習慣病を発症する可能性を大きく減らすことができます。また怪我など外傷によるものでさえ体を鍛えることで予防できます。つまり生涯働いていられる期間が長くなり、病気に掛る可能性が減ります。

これで国には医療費を削減でき、医療従事者も予防分野より収入を得る事ができるかもしれません。

しかし正直なことを言うと、健康予防は高いものが多いです。何故かと言うと自費だからです。普段皆さんが病院で払っているお金は本来の3割です。時々、クリニックなどにかかってい6千円とか掛かって「高いなー」と感じますよね。でも本来はそれは2万円掛かっているのです。残りの1万4千円は皆で支えあっているのです。

だからもしかすると、患者は負担が増えているのかもしれません。
経済面のみで考えた場合、患者・国・医療従事者がwin-win-winになることはそもそも不可能なのか?

僕は今のところここで止まってしまいました。
ここまで読んでくれる人がいましたら、意見または考えを少しでも多く聞きたいです。

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