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【PANCRASE】藤野恵実「格闘技を続けられる限りは強い選手と戦っていきたい」=5.20『PANCRASE 296』でINVICTAの強豪シャロン・ジェイコブセンに完勝
『PANCRASE 296』スタジオコースト大会の一夜明け会見が5月21日、都内にて行われた。
セミファイナルで、INVICTA FC 3勝1敗の強豪シャロン・ジェイコブセン(米国/TRIPLE THREAT GYM)と対戦した藤野恵実(FIGHT FARM)は、激闘を制して判定3-0で勝利。
試合前に語っていた通り、同世代の女子格闘家の浜崎朱加がRIZINで勝利し、前日にV.V MeiがONE王座戦で5Rの激闘を繰り広げるなか、トリを務める形となった藤野は、「INVICTA FCでシャロン選手は弱い選手じゃないと思うので、勝ったことでそこでも戦っていけるんだ、という自信になりました」と、ベテランの矜持を見せた。
「格闘技を続けられる限りはより強い上の選手と戦っていきたい」と今後の目標を語った藤野に対し、パンクラスは早くも次戦をオファー。“無冠の鉄人”に、大一番が訪れるか。
──試合を終えた率直な感想をお聞かせください。
「いまはすごいホッとしています。自分と似たタイプだと思っていたんですけど、その通りだったので、競る試合にはなるかな、簡単には勝てないなと思っていたんですけど、最後までずっと競った試合で、そこで競り勝てた事は自分にとって凄く大きな成長に繋がったと思います」
──試合後のダメージは?
「顔がもう腫れまくってます(苦笑)。目が腫れてます。ほかは筋肉痛くらいです」
──厳しい試合を超えました。試合後に開放したいことなどは?
「試合後は早く飲みたかったんですけど(笑)、津田(勝憲トレーナー)に止められるので、おとなしくします」
──何度か金網際で押しつけるようにゴゴチョークを仕掛けていました。あれは練習でもよくやっている形でしょうか。
「“ゴゴチョーク”という呼び名は知らなかったんですけど、お腹のなかに仕舞うチョークがかかりやすかったんでやりました。かなり練習で使っています。フロントチョークだと(抱え込んで)下になるリスクがあると思ったので。ただ、シャロンの首の力が強くて最後、抜けてしまいました」
──米国代表だったジェイコブセンのレスリング力はどう感じましたか。
「タックルがそんなに来なくて良かったです。ケージ(レスリング)も凄い危ないなとは思わなかったので、レスリングが細かいテクニックで怖いなという感じはなかったです。それよりグラウンドの方がバランスが良いと思いました」
──打撃面では?
「ずっとセコンドの声を聞いていて、とにかくセコンドのプレッシャーがあったので(苦笑)、『絶対、手数出せよ』と。言われた通りやろうと思って行きました」
──効いたパンチも?
「蹴り上げが効いたのと、組んでいる時にもローブローが入ったんですけど、ここで止めたら自分が押し込んでいるのに(相手も)休ませたら嫌だなって思って、ガマンして続けました。あとは目に結構、打撃をもらったので視界が悪くなって、距離が分からなくなったので、いったん距離を置かないと入りづらくなりました」
──互いに死力を尽くした試合で、勝ち切ることができたのは経験の差でしょうか。
「競って勝つこと、試合を取り切ることを目標にしていたので、技術など課題はいっぱいあるんですけど、気持ちを絶対に切らさないで競り勝つというところはクリアできたと思います」
──試合後の反響は?
「やっているときは本当、全然ダメだなと思っていたんですけど、周りの方が思ったより褒めてくれるので……驚いています」
──INVICTA3勝1敗の強豪に勝利しました。今後の目標は?
「ずっとアジア(ROAD FC)で試合が続いていたので、世界的に見て自分がどこまで行けるのかを知りたかったです。INVICTA FCでシャロン選手は弱い選手じゃないと思うので、そこでも戦っていけるんだ、という自信にはなりました。格闘技を続けられる限りは強い選手と最後まで戦っていきたいという気持ちがあるので、より上の選手と戦っていきたいと思っています」
──ベルトという形になるものも……。
「ほしいですけど、なかなか縁が無くて……」
坂本広報 「この試合で藤野選手はランキング入りすると思います。INVICTAの方からもオファーがあるかもしれませんが、8月5日のパンクラスで藤野選手にタイトルマッチのオファーをしたいと考えています」
「早っ、本当ですか? いきなりでびっくりしています。今は身体がボロボロなので……体調をみて考えたいです」
※試合後、藤野恵実にファイトマネーとは別に国際戦WINボーナスとして、100,000円の支給が発表された。
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