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inagakijunya
もうそこにはない居酒屋の話
大学生の頃によく行っていた居酒屋はもう潰れてしまって、跡地にはセブンイレブンかなんかが建っている。
そこで飲む酒はグラス一杯400円のなんとかサワーで、決しておいしいわけではない。酒を飲むより定食を食べた回数のほうが多かったかもしれない。
例えばなんだか妙に盛り上がったゼミの後、教授と一緒にゼミ仲間何人かと行ったり、
例えば部活でイベントが無事終わった後に打ち上げで行ったり。
そこには私を含め、あの大学で、あの学生街で4年間(またはそれ以上)の日々を過ごした、かつて学生だった私たちの思い出が堆積した店があった。
毎日学生街に行っていたのも今は昔。それでも年に1度ぐらいは、当時の仲間であの街で集まることがある。
行くたびに昔馴染みの店が姿を消して、違うお店になっているのに気づく。
昼間から学生に交じってビールを飲むおっさん、無愛想な店員、飲みすぎて吐いた洗面所。
大学生の頃によく行った店はもう潰れてしまって、跡地にはセブンイレブンかなんかが建っていた。
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