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新劇場版エヴァから「好きなことで生きていく」方法を学ぶ

エヴァンゲリオン新劇場版がYouTubeで期間限定で公開されて話題になっていますね。僕もエヴァ大好きなので、早速YouTubeでみたのですが、もう絵の中のメカの書き込みとかわけわからんぐらい細かく描写されていて、マジでこだわりを感じる部分も大好きなんですね。

そこまでお金かけんでもええやんって突っ込みたくなるぐらい。庵野監督ってマジで好きなことだけして生きているんですよね。

ここで疑問に思うわけです。なぜエヴァはこんなに製作費をかけて、年月をかけて、最高の作品を作るのにこだわりを持てるのか。だって自分のやりたいことに、お金と年月をかけてそれで生きていくなんて最高に素敵な人生じゃないですか。

ということで調べてみました。制作方法というか、お金の流れの違いがあったんですよね。実はエヴァンゲリオンはダイレクト課金で制作されていたんです。

数年前から話題になっているダイレクト課金が、ここでも出てくるってことに感動覚えたのでシェアしたくてこの文章を書いてます。

個人の働き方についてもダイレクト課金は重要な考え方なので、そこに着地するようにエヴァンゲリオンについて語っていきたいと思います。

エヴァンゲリオンはインディーズ制作

僕たちが普段みている映画とエヴァンゲリオンでは大きく異なる点が1つあります。

それはエヴァンゲリオンがインディーズ制作であることです。インディーズというとロックバンドなどでよく聞く方法ですが、要するに自主制作だということです。

実は映画というのは制作委員会といって、お金を出した会社が映画制作に口を出せるようになっているんです。なぜならお金をだしている以上、ある程度映画が売れてもらわなければ、投資が回収できないので当然のことです。

だからアニメの版権を買って映画制作をしても、最低限の売上が上がるように、認知されているイケメン俳優を呼んできて、クソみたいな馬鹿でもわかる脚本で作られて、俳優の馬鹿なファンだけ見に行ってなんとなく消化される映画ができあがるんです。

まぁエンドロールにも制作委員会という名前が必ず入っているので見てみてください。

そしてここからが本題なんですが、エヴァンゲリオンは株式会社カラーという会社の100%出資によって作られています。全ての決定権が株式会社カラーにあるということです。

要するに庵野監督のやりたいことを自由自在にできるということ。自社の責任においてお金をかけたい場所にかけ、それに対し誰も文句は言えないし、他人が理解できない部分にもアクセル踏めるようになります。

これにより一般的なビジネスのためだけに、わかってない人間が口出しをしたり、プロモーションやグッズなどについても世界観を壊すような選択をせずに済む。

だから一見よくわからない設定や物語も全く説明しないままで、超ハイコンテクストの世界感が永遠に広がり続けてるんですよね。

自分のお金で活動すれば、誰からも文句は言われない

さらにおもしろいことに映画だけ見ていてもわからない部分が、グッズなどで開示されるという現象が起きています。

例えば劇場版Qではロンギヌスの槍とカシウスの槍の対になった槍が登場すrのですが、カシウスの槍は出てきません。ですからカシウスの槍はどんなものかわかっていなかったのですが、後にグッズの中でカシウスの槍がどんな形状をしているのかが明かされます。

それは劇場版序においてエヴァmk6が登場した際に、神化した初号機に刺した槍と見た目が酷似していることから、序でmk6が持っていたあの槍はロンギヌスではなくカシウスだったことがわかり、さらにQではそこに初号機リリスに刺さっていたはずのカシウスの槍がロンギヌスに置き換わっているということまでわかります。

ここまで理解するにはグッズも全て手に入れて、その一字一句にまで注目するマニアでないとわかりません。(僕も自分で知ったのではなく、解説している人がいて、実際に見直してみて理解できただけです)

こんなことはビジネス的には意味不明で許されないんですよね。わかりやすくしないと短絡的に儲けられないから製作委員会方式では絶対になし得ない手法です。

これを実現できるのが、誰からも文句を言われない自主制作なんです。

自主制作はダイレクト課金があるからこそ

じゃあどの映画も自主制作すればいいじゃん。って思うかもしれませんが、それができないからこそ製作委員会を作って、お金を出してもらって映画を作るんです。

なぜかというと予算が確保できないからです。映画作るのはお金が必要で公開するまで実際に売れるかどうかわからない。

エヴァンゲリオンがなんでできたのかというと、ダイレクト課金が見込めるファンがいるからです。

庵野監督が株式会社カラーを作って新劇場版を世に出した時、借金もせずに自主制作で映画を作りました。その結果50億円ほどの興行収入を得ることができて、その資金を元に破とQが作られたんですね。

実際、序は低予算で作られていることが、破やQと見比べてみるとわかります。当時はまだそこまで潤沢な予算はなかったのでしょう。

パチンコやグッズ、企業とのコラボによっての収入もあったので、そのお金でエヴァンゲリオンの製作費はもちろん、株式会社カラーの運転資金も生み出されている。

だから何年もかけて拘って映画を作り続けることができるし、公開期限も自社で決めて心ゆくまで制作ができるという環境を作り出している。だからグッズ買わないとわからないような世界にまで、マニアを連れて行ってくれる最高の作品ができているんだと思います。

個人もダイレクト課金をれば自由になれる

ここで僕の発信は「会社をやめて自由に生きていく」というテーマがあるのでそこに着地しようと思います。

ってことで、ここから急に個人の働き方につなげます。でもあまり無理やりではないので許してください。

ダイレクト課金ってキングコングの西野さんも言っているし、今話題のD2Cブランドでもダイレクトって言葉はめちゃくちゃ語られてます。

もし聞いたことなければ、ヤバイと思って下さい。

この世の個人で生きる方法はほとんどが広告収入に頼っています。ブロガー、アフィリエイター、YouTuberがそれに当たりますね。要するに企業が商品を売るために、有名な個人に対してお金を出して宣伝してもらうというビジネスモデル。

これって結局は自分が本当にいいと思っていないものも勧める必要があるんです。

アフィリエイトでものを売るにしても、YouTuberが案件を紹介するのもそうですよね。もちろんいいものだけ紹介しているかもしれないけど、もともとやりたかったことは別にそんなことじゃないんですよ。

僕もアフィリエイトで個人にしては稼いだ方なのでわかるんですが、「嘘ではないけど本当のことは言わない」程度はたくさんやってきました。CM女王なんかもそうですよね。お金を払えば、どんな商品でも紹介してくれる人。まぁお金のためだから仕方ないんだけど。

結局広告収入ではやりたくないことをやって生きないといけないんですよ。

じゃあ自由になるにはどうするか。それはダイレクト課金をとればいい。企業を挟まず直接お金を受け取る。要するに自分で商品を作って直接ファンに売るってことをしていけばいいんです。そうすれば自分の好きなことだけして生きていけるようになる。

好きなタイミングで好きなことを言って、本当に人の役に立つことをして、自分が意義を感じる活動だけで生きていける。

これができたらめっちゃ幸せじゃないですか?

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