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〈ステイトメント〉
キックとベースだけではプログラムし得ないリズムと、内省的でノンリニアなブルースが演出するアンビエンス。クィアの写真家ヴォルフガング・ティルマンスによるポートレート。古語フランク由来男性形の『blond』と冠されたジャケットと異なる女性形のタイトル『blonde』(blonded©︎) のネーミングに仕組まれたレトリックの正体は、被写体の "黒人ヒップホップアーティスト" と、その撮影者が抱えるジレンマを婉曲する唯一の反語法だった。写真家は、被写体の髪が、金色に染められた姿など努努写してはならなかったから。
クリストフ・チャッソル「あの男はとても賢いよ。スタジオでの働き方はすごくクールだったね。プリンターを用意して、色んな建築や現代芸術の写真や色んなものの写真を印刷するのさ。それで1曲に取り掛かる時に、この曲はこれなんだって言ってそのイメージを目にすることができるのさ」
これから私がこしらえる音とその象りは、適時適切で不定不能な修辞を燻らせ燃え滾る。
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