見出し画像

【雅楽下熊健】今日行ったコンサートの感想:令和04年(2022年)11月19日(土)【雅楽稀曲の試み】

下宮弘聖 熊井戸啓貴 岡庭健(雅楽下熊健)
安齋省吾(客演)
藤脇亮 カニササレアヤコ 音無史哉 〆野護元(助演)

雅楽稀曲の試み

謡物

平調音取(ひょうじょうのねとり)
 今日は越天楽ではありませんが、雅楽と言えば越天楽、越天楽と言えば平調、というわけで一番多く聴くのが平調の音取だと思います。私も一応習ったんですけど、イタリア語で言ってしまいますが「シーラシーファーミーシ」の下のミが出ません。篳篥をめらすのは難しいのです。

催馬楽「西寺」(さいばら「にしでら」)
 昭和になって宮内庁で復曲したものだそうです。普段、歌ものを聞かないので新鮮。一つの文字を長く節を付けて歌う。メリスマ〜〜〜!!!

管絃(高麗楽)

納序(のうじょ)
古弾(こたん)
新鳥蘇(しんとりそ)
 今日の形態は珍しい高麗管絃、高麗楽に箏と琵琶がいた。箏が美しかった。あれは高麗壱越調だったのかな? 三ノ鼓がカッ! と打つと、終わり。

管絃(唐楽)

鳥破(とりのは)
 双調、ト長調。延只八拍子。どこかの記述で見た、雅楽は双調が一番すっきりしていて聞きやすく、西洋人におすすめ、という文。確かに明るい響きがして良かった。箏はソの呂旋法で調絃して、篳篥は雅楽のいつもの都節音階だったような? ミヨーのポリトーナルに類して、ポリモーダルと言うべきか?

舞楽

裹頭楽(かとうらく)
 初めて聴きました。平調でしたね? 音取から舞人が入場していたと思います。あんな間近で舞が見られることもなかなか無いと思います。ゆったりしてました。