緋田美琴の選択は間違っていたのか
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緋田美琴の選択は間違っていたのか

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「緋田美琴」は、ステージ上でのパフォーマンスを何よりも大事だと考え、その向上に心血を注ぐ人生を選んだアイドルだ。

かっこい~

「歌とか、ダンスとか……パフォーマンスで
 みんなに感動を与えるようなアイドルになりたいから」
「……そうなれるなら、死んだっていいの」

緋田美琴 WING シーズン1「sincere」

実際、美琴は時間さえあればレッスンをしていると言ってもいいほど、レッスンの描写が多い。しかも、他人の存在や自身の空腹に気付かない程の集中力を伴って。
さらには、彼女はアイドルになってからの10年間、この生活を繰り返しているというのだから本当にすごい。ストイックの擬人化なの?

その生活の結果、美琴の実力そのものはかなり高いレベルとなっている。トレーナーにも直すところがないと言わしめるほどだ。
そのうえで、彼女はパフォーマンスに囚われるかのように毎日練習を続けている。

「昨日できたことが、今日絶対にできるとは限らない」
「だから、毎日、毎日、同じように練習するの」
「それが本当に、できるってことだと思うから」

緋田美琴 WING シーズン1「sincere」

だが、美琴はアイドルとして決して成功しているとは言えない。デビューの機会が何度も潰れ、斑鳩ルカとデビューを果たすも結局は解散してしまった。

「何回もデビューのチャンスが来て、ダメになって、その繰り返し」
「だからルカとユニットでデビューして、
 自分たちの歌がCDになった時、夢みたいだった」
「だけど結局なりたいアイドルには、なれなかったの
 ……その時はね」

緋田美琴 WING シーズン3「stage」

SHHisとして283プロからデビューした後も、相方の七草にちかの方が仕事をしている描写が多いと言っても過言ではないだろう。

では、彼女が成功できない理由は何なのだろうか。
そもそも彼女の「パフォーマンスに拘る」という選択は正しかったのだろうか。

美琴の動機

まず、美琴の本来の目標は「自分のステージで誰かを感動させるアイドルになる」ことである。これは彼女がアイドル見習いだった時の経験が元になっていると思われる。

「事務所で研究生としてレッスンを受けるうちに歌って踊りたいになって」
「先輩のステージを見たり、後ろで踊ったりするうちに、段々」
「自分のステージで誰かを感動させるような、
 そういう……アイドルになりたいって、思ったの」

緋田美琴 WING シーズン3「stage」

彼女はその感動を与える手段として、圧倒的なパフォーマンス力を身に着けることを選択したのだと考えられる。パフォーマンスを極めた先にアイドルとしての成功が待っていると信じて。(パフォーマンス能力はあくまで手段なのに、それを身に着けこと自体が目的となっているような、なっていないような…)

美琴の誤算

美琴は、観客がパフォーマンスを見に来ていると思っているような気がする。

感謝祭でも、美琴はいいステージを作ること(最上のパフォーマンスを見せること)が感謝を伝えることにつながるといったスタンスを取っていた。だからこそ、表現力の高いコンテンポラリーダンスを選択したように思える。
だが、それはユニットのことを考えると悪手だったように感じてならない。(間違えることは特に問題ではない。それが良くない選択だったと判断できなかったプロデューサーにも責任がある。)
(感謝祭の中で、以前からファンだったというショップ店員に追加でサインを書いているから、ステージ以外では「ずれ」がない気がする。)

だが、美琴のアイドルとしてのその歩み方が(今のところ)完全に正しいとは言えないことの証明が、美琴の10年間の人生によって(残念ながら)為されていると思う。(アイドルの正解って存在するの?って感じだけれど、上手くいっていないから正解だとは言えないはず。)
また、感謝祭では美琴が自他共に認める圧倒的なパフォーマンスを見せたはずだけれど、結局はにちかの評価に結びついてしまった。

このまま現状維持を続ければ、美琴は一生この成功できないというサイクルから抜け出せないはずだ。(アイマスのアイドルは年齢が変わらないまま成長を続けるはずなのに、彼女の存在はその正反対でしかないのが本当にキツイ。)

観客はパフォーマンスを通して、アイドルそのものを見に来ているのではないか。美琴がパフォーマンスを高めるために削ぎ落としてきたものの中に、アイドルとして必要なものが存在している気がする。
パフォーマンスを極めた未来ではなく、捨てたものが落ちている過去にこそ可能性があるのではないだろうか。

どうやって美琴に伝えるか

美琴が正しくないとすれば、その事実にどうやったら気付けるかという話になる。第一に考えられるのは「自分で気付く」という可能性だ。だが、これは現時点で限りなく可能性が低い。なぜなら、彼女はすでに気付いているからだ。

「パフォーマンスでみんなに
 感動を与えるようなアイドルになりたい、なんて」
「……本当は誰も、そんなの求めてないのかもしれない」
「…………ねえ、プロデューサー
 アイドルって、どうやったらなれるんだろう」
「…………難しいね」

緋田美琴 WING シーズン4「become」

だが、自分が10年間この生活を続けてきたという事実が、そう簡単に割り切れさせてくれない。自分の選択が自分の首を絞めてしまっている。パフォーマンスにこだわり続けるというのは、ある意味現実逃避でもあると思う。だから、ここから自分で抜け出すことは難しいような気がする。

残った選択肢は「他人の力で強引に気付かせる」ことだろう。
その候補としては、真っ先に相方のにちかが挙がる。でも、16歳の少女にその言葉を投げかける役割を任せるのはダメだと思う。それは荷が重すぎる。言わせたら、にちかが壊れる気がする。

だとすれば、プロデューサーが伝えなければいけなくなる。けれども、これもマジでキツい。正しくないと伝えることは、美琴のアイドルとしての10年間、すなわち彼女の人生を否定することに他ならない。彼女を283プロの他のアイドル達と同じスタートラインに再び立たせることになる。というか、スタートラインより後ろかもしれない。24歳の彼女にそんな選択を迫るのは本当にしんどい。プロデューサーとしての役割を果たすには伝えるしかないけれど、人間としての理性がこれを阻止してくる。シャニPは、アイドル達の本来の性質を認め、それが魅力になるようなプロデュースをしてきた。そんな彼に「否定」をしろというのは、相当に酷なことでしかない。

まとめ

ここまで書いたけれど、どの選択肢も最悪で、八方塞がりでしかない気がする。美琴が正しくないっていう前提が間違ってるのかもしれない。
WINGでプロデューサーが提案したように、美琴が許容されない世界を変えるしかないのか…

これが解決するのはいつになるんだろうか。LPなのか?今のところは全く見通しが利かない。勘弁してほしい。明るい未来を期待していいんだろうか。

感謝祭は面白いんだけれど、着地点が見えないストーリーにずっとはらはらしながら読んでいた。他のユニットはコミュごとに問題提起がされたりしているけれど、シーズだけ共通の問題をずっと扱っているような気がする。

ちなみに、私は美琴のpSSRを一枚も持ってません。なんで当てられないんだろう。絶対に今回の無料10連でROUNDLYを当てるぞ!(2周目が対象じゃないの、本当に納得いかない。)

かわい~


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アイドルマスターを楽しんでいます。