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母と見る景色は、美しい。

母と長期休暇になると、地元の観光スポットや一緒に過ごす時間を大切にするようになった。30代にもなって、なんで今さらなんだろう考えさせられます。

お互い今でこそ健康だが体が動くうちに、息子と思い出を作りたい。その言葉から何気なく続けているような気がする。

今回は、母と桜島に行ったときのことを思い出しながら書き残そうと思います。


市内から見える桜島に降り立つには、そんなに距離はない。フェリーで15分程度だったような気がする。ただ、待つ時間が長い。最初はそんなもんなのかなーと思っていたが、とにかくフェリーに乗り降りするまでが長いのだ。

フェリーに乗ると、有名なうどん屋にすぐ人が並ぶので、うどんを食べるか景色を見るのか選択肢が生まれる。私は、うどんが食べたかったので並んだが母は時間がかかるから景色を見ようと意見がわかれた。

結局のところ、景色を見て桜島が近づいてくる光景は、言語化できないほどの迫力でした。

到着してからは、展望台や足湯に入って観光をしたが一番の記憶は、港近くのコンビニでざるそば弁当を買って展望台の駐車場で食べたことだ。

空腹というスパイスもあったが、ただただ親子してそばをすすりながら窓をあけて桜島のにおいを感じながらお腹を満たした時間は良い時間だったなと今となれば思うのです。

もう少し若ければ、より桜島を堪能するために島を一周するほどの体力があったかもしれない。
それでもあまり目的通りに進まず、母と景色を見れた。腹を満たした。だけでも良かったと思えるのは、お互い歳をとったと思ったかもしれないし、これが年相応の親孝行なのかなと振り返るのです。

長いようで短い時間でしたが
戻る時のフェリーでもうどんは食べず
鹿児島を象徴する島を背に、母もまた偉大な存在で桜島のような体型になってしまったのは、食が美味いせいなのだと、ぼやく息子でした。

母と見る景色は、美しい。
あなたも母や大切な人との何気ない景色が美しいと感じる日がくることを祈ってます。

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