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秋の寒さに凍えているあなたへ

「咳をしてもひとり」

と語る尾崎放哉。

「世界中の誰とでも繋がれる世界」で「恋人」もいない、

「その代わりになる没頭できる趣味」もない、

「自分には何でもなれる」と思っていて

「その一歩が怖くて、怖くて、踏み出せない」とも思っている、

「天邪鬼」で、

「自分の好きなことすらも言えない」

「嫌いなことでしか自分を語れない」

「卑しくて」

「無様なあなた。」

それでも

「自分は生きている」という実感が欲しくて

「どんなに無様であろうとも、必死に振る舞い」

「卑しかろうが、自分を肯定するための手段を必死で考え」

「泥沼の中心で頭を掻きむしり」

「人知れず声にならない声を出しながら考え」

「自分でも分からないから、聞いてくれ。」

と今にも泣きそうな声で言う。

そんなあなたが何千の言葉を紡いだ中のほんの一握りを            誰にも聞こえない声で小さく呟く時に

私は、あなたの隣にいたい。

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