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最終兵器

  時は1月中旬、数々のネット制限に我慢出来なかった俺は自分に絶望していた。ネット制限ならスクリーン時間を制限するアプリを入れたら解決するだろうと考えていたのだが見通しが甘く、どれだけ自分に「我慢」という機能が備わっていないかを身をもって知ることになった。例えばスクリーン時間を制限するアプリで1日のTwitter視聴時間を30分に制限したとする、この場合30分Twitterを利用したら画面に「今日はここまでですよ~」と表示され、以降その日はTwitterを使わない…まあこれが理想だろう。しかしどうだ、俺の場合はその「今日はここまでですよ~」が出た瞬間、即座に制限アプリの設定変更画面をいじくりにかかるのである。この意思の弱さ、さすがF欄大卒予定といったところだ。もう終わりだよこの国。おいおいどうしたんだまるでゴミゴミの実を食べたゴミ人間のようじゃあないかい。

 ネット依存を直そうと思い立ったきっかけは実生活への影響だ。冬休みに入った瞬間から俺はネット漬けの毎日を送り日々を消費していた。あまりに外に出ずエロゲ、Twitter、ニコ動ばかり見ていたせいで日付感覚にバグが発生し、曜日はおろか、今日が何日であるかも忘れてしまった。(そのせいで多摩美と武蔵美の卒展に行きそびれた)さすがにこのままだと不味いと考えた俺はネット依存から脱却を試みるべく制限アプリのインストールに手を付けた。その結果が、これである。
 自分は昔から我慢が出来ないタチではあった。なんというか、こう、衝動的に駆られてなにかをしてしまい、その結果トラブルを連発していた記憶がある。言わなくていいこと、やらなくていいことを何となく衝動的にやってしまうのだ。同様に『待つ』ということも苦手だったが、これら要は我慢が出来ないということなのだ。お前もう21になるのに何言ってんだよとツッコまれかねない。はい、すいません……。

 というわけで最後の手段に打って出ることにした。制限アプリがダメなら物理的に制限してしまえばいい。これがその最終兵器である。


獄門疆

ただの箱にしか見えない…実際必要な機能以外をすべて省いたらこんなもんなのか。上部の丸い部分を回し制限時間を設定、最大10日間のロックが可能らしい。詳しくはこのyoutube動画で大体見られる。

 似たような商品がAmazonに多いけど俺はこの箱が一番使いやすいと思う。他の製品だとスマホしか入らなかったり、『緊急解除機能』とかいうナメたもんが付いてたりするから。値段は他と比べて少し高めだけど本気でネット依存から脱却したい人にはおススメですね。実はこの文章も制限中に書いています。今ハコにはスマホとルーター(これが入るのがデカい!)を監禁中だったり。




 さて、箱といえばこちらの漫画『アオのハコ』をご存じでしょうか。


アニメ化もするらしい本作、読むだけで死にたくなります。みんなも一緒に鬱になろう!

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