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ロンギヌスの槍・カシウスの槍って何

神話における槍

ロンギヌスの槍:
磔刑に処されたイエスの確実な死を確かめるために使われた槍。

カシウスの槍:
ロンギヌスの槍と呼ばれる前の槍の呼称。(諸説あり)

これを根拠として、以後カシウスの槍はロンギヌスの槍と同一の物質で構成された用途や意味の異なるロンギヌスの槍として扱うこととする。

物体としての槍

槍の素材:
ハガレンの賢者の石と同じようなたくさんの人の魂を凝縮したエネルギー体であると考えられる。人間一人分の魂は、「まごころを、君に」の補完時に現れた赤い人型のぼやけたもの。それらがたくさん集まって、赤い物体としての槍を形成している。元が人の魂でありこの世の物質ではないため、形状や意味は都度異なる。そうであれば「Air」ではじめエヴァ量産機の持っていた白いヘラのような武器が形状変化してロンギヌスの槍になるのもおかしなことではない。

槍の役割

二本の槍に共通する本質:
強いエネルギーで以て、刺されたものや周囲の運命・因果律を歪ませることができる。従って使徒も破壊できる。この性質のおかげで各エヴァ世界の宇宙が終焉を迎えても、使用されずに残った槍だけは永遠に残り続ける。各世界線が並んでいる第二の時間軸に沿って、消費されなかったロンギヌスの槍は増え続けるのではないか。(仮説です)

世界線の図解が以下の記事にあります。参考にどうぞ。

ロンギヌスの槍:ものすごく「時間を進める」槍
イロウル(マギシステムに侵入した使徒)を滅ぼした方法は「進化の促進」であった。進化の行き着く先は自滅であるため、時間をものすごく進める役割を持った槍に貫かれれば、全ての使徒は消滅するハズである。南極に残されていた槍はセカンドインパクトを途中で止めるために使われたものかも知れない。(それをネルフが持ち帰りアラエル戦で再利用した)

カシウスの槍:ものすごく「時間を巻き戻す」槍
新劇場版のみの登場のため情報は少ないが、ロンギヌスの槍がテレビ版での表現から時間を進める槍であったと仮定すると、その逆の用途である可能性がある。

以下に論拠。

ロンギヌスの槍→アダムへの効力

アダムの分身である使徒は、すべからくロンギヌスの槍によって消滅する。この世の物質(フェルミオン)・非物質(ボソン)に魂が定着したアダムや使徒は、その構成物質の運命や因果律を歪められる・進化を急激に押し進められることで自滅を選択した肉体が消滅する。またその自滅はカヲルくんが選んだ唯一絶対の自由ではなく、あくまで自然の摂理としての死であり自由意志をもって死ねなかった使徒の死は魂の死でなく物質の消滅(命だけの消失・使徒の完全な消滅ではない)として解釈できる。
物質が消滅するとき反物質と共に対消滅するか、状態変化によりもはや同一の物質であると言えなくなるなどしなければ消滅したと表現できない。だが、ロンギヌスの槍で消滅した使徒がどのような消滅を経験したかは定かではない。
ここで重要なのが、アダム・使徒は生殖によって増えないことである。(その説明は以下に詳しい)生殖で増えない・体=物体が滅びればその個体の命は尽きる。生殖しないので時間を進められても今持っている魂を次の世代に継がせることもできず、肉体が滅ぶしかなくなる。

ロンギヌスの槍→リリスへの効力

旧作における地下のリリスはロンギヌスの槍に貫かれている間、胎より下が不完全な形でリリンの足が大量に生えていた。リリスは母親の象徴であるため、リリスを構成する「生まれてくるリリン」「死んでいくリリン」たちすべてを内包している。ただしリリスは、聖母マリアが処女懐胎したのと同じように父親を不要としている(と私は思っている)。つまりリリスは絶対的な母、始祖、そのような存在であると考えられる。それが正しければ、ロンギヌスの槍によって貫かれている間、リリスは使徒のように肉体の消滅こそしていないが胎内で激しくリリンの生死(輪廻転生的なこと)が激しく繰り返されているハズである。胎内は生と死が激しく繰り返されて大変なことになっているが、それらで構成されるリリス本体は総じて何も変化していないように見えている。微視的な変化は激しいがそれらの平均をとった巨視的な量は時間的に何も変化していないように見える。そんな感じ。

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