見出し画像

豊洲しか知らないんですが 1

豊洲の寿司大について書いてみたくなった。

 築地場外の頃は「深夜から並ばないと食べられない外国人にも大人気のお店」くらいの認識で、正直そこまでして食べたいものなのか?と思っていた。2018年の豊洲移転後も意識の外という感じで。それがコロナウイルス蔓延(2020年~)で外食産業に受難が訪れたわけだが、給付金を選択して休業店が続出したとき「豊洲は営業中」のニュースを耳にしてパッと思い浮かんだのが寿司大のこと。
  どうも心の奥底で夜中から並ばなくて済むなら一度は食べてみたかったのだ、アタシは。

 よし行ってみよう!そう思ったものの席につくまでの“お作法”が分からない。開店が05:30am(当時)という情報から導き出したのは、とにかく早めに行ってみるべし、こうなったらゆりかもめや都バス組には負けたくない、徒歩が一番ということで最寄りのホテルJALシティに前泊する作戦。
2020年8月上旬の土曜日、ホテルの部屋を05:00に出て寿司大がある棟に05:10に到着の結果、開店スタート組に入れたのだった。

ドキドキの初訪問
「中華ふぢの」は市場関係者のみ利用可ですって

 おまかせ握り(約5000円)かお好みかを尋ねられ、初心者は迷わずおまかせオーダー。ボードに書かれた本日の一品料理たちも魅力的でカツオの刺身も頼んでみた。こうなりゃ冷酒でしょ。
 店員さんが自虐的に「客足が鈍い」と言う状況下、外で入店を心待ちにする客たちが放つ圧迫感もなく店内はのんびりした雰囲気で、初訪問を大いに満喫したのだった。JALシティ前泊大成功。

 とても気に入ってしまい、2回目は期間をそう開けず健啖家な友人(寿司大は知ってるも未訪問)を連れて行く形で訪れた。これまた土曜日、今度は新橋駅で待ち合わせして豊洲市場行きの都バスで。その時は予め待つことを想定してゆっくりめの到着で確か08:00頃だったか。案内は09:00すぎになるというので携帯番号を伝えて物販エリアで時間をつぶした。ほぼ予定時刻に着信あり。前回と同じくおまかせ握り&一品料理を数皿。互いによく飲んで食べる方なのでかなり満腹で店を出たことを憶えている。

このとき思ったのだ。おまかせ握りだけで10貫以上、一品ものも頼みたいしアルコールも欠かせない身にはちと重たい。旬の味覚や店のお勧めネタを都度注文するお好みスタイルが自分には合うのかもしれないと。ちょうど隣にいらした常連さんがそういう嗜み方で、ちらちらチェックしまくった(笑)。同行した友人も同じように感じたらしい。
以降のアタシはお好み注文派となった。  続

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?