R3BIRTHで考える最近のポピュラー音楽事情

ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の最後発ユニットであるR3BIRTHの評価が高い。
R3BIRTHのユニット曲は、2021年10月にデビュー曲として発売したMonster Girlsと、そして昨年の秋にほぼまとめて発表したVroom Vroom、Bubble Over!、Look at me nowの4曲である。
まず、R3BIRTHのユニット曲の特徴は曲が短いことである。
Monster Girlsが3分50秒程度だが、最近の3曲は3分6秒から3分36秒と非常に短い。
この特徴は、音楽業界全体に言える傾向で、曲を長くすると著作権料が多く入るがいまはサブスクなのでその必要がなくなったという説があるが、個人的には、コンテンツが飽和状態にあり、誰も長いコンテンツを好まなくなったことが最大の原因だと思う。
既に、お金をかけた長いコンテンツがyoutubeでも敬遠されつつあり、切り抜きやショート、tiktokなどが好まれる時代である。
ラブライブ!界隈においては、Aqoursなどの旧フォーマット、即ちアニメでも長めのフルMVを作り、キャストは映像を背負って声出しありでオタクたちがライブで盛り上がるための大作主義の曲は5分以上あるのが普通であっった。
それがコンテンツ飽和状態となり4分程度になった。
R3BIRTHと似たような曲調のdiverdivaでも4分程度はある)
もう一つはカラオケの衰退と「歌ってみた」系コンテンツの衰退だろう。
R3BIRTHの曲にはなんらかの形でラップが入っている。
感覚的には曲の3~4割はラップ。それもメインは英語と中国語である。
これでは、まずカラオケでは歌えない。
それに従来の日本語ラップはlyricが重視され普通に聞き取れる事が重要だが、R3BIRTHはそれも無視する
正直何言っているか分からない。
もひとつはコード進行のシンプルさ。
コードはせいぜい3つか4つで循環コードも多い。
なんというか古きよき洋楽のような感じもするし、ミニマムテクノとかそんな感じもする。
アニソンがやたら転調や複雑なコード使い、技巧的になっていった傾向とは大違いだ。
そしてリズムトラックの音圧が非常に強い。
まあ、ぐたぐたと書いていたが「音楽自体が歌詞とメロディーの組合せを楽しむものからリズムを中心とした体感的なものを楽しむ」ようになってきた事だと思う。


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