明けない夜を

月曜日から疲れた。疲れた、それ以外の言葉が頭にない。

静かな夜だ。この夜の中にずっといられたら、と思う。明日の朝なんていつまでも来なくて、ずっとこの夜の中で、明日を憂いていられたら。明けない夜を願ったって、たまには良いだろう。


印象的な出張の記憶について書いておきたい、と思いながら、一向に筆が進まない。書く言葉がないのではなく、中途半端に書いたりしたくないから。あれは自分が人間だった時の最後の記憶だ。

他に書くとすれば、大阪、幕張。東京ビッグサイトにも行ったんだっけ?就活の時に今よりずっと世界が広がって見えたのは、無数の未来が開けているように思えたからだけではなく、自分の知らない多くの場所に行けたからだろう。自分の中の世界が一番広かったのも閉ざされたのも、きっとあの時だった。

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