あなたのために。

ある思いを寄せている人がいる。

ふいに気になってしまうような人だ。

あるとき仲良くなり

友達として仲良くなっている。不意の表情、視線

やあとのしぐさに何を考えているんだろうと思ってしまう。

変なラインを送った。

返ってこない。

大丈夫か。そう言いたいけど

なんで俺がここまで干渉しているのだろう。

たぶん彼女はモテている。

色んな人から勘違いをされているのだろう。

全て推測だ。ラインもたくさん来ていて全部無視しているのだろう。

その中の一つに俺が入ってしまったことを恥じる。

けど、ここで取り消すのもなんかおかしい気がする。

俺が気にしていることを向こうに知らせたいし

どうせ会うのだからその時話せばいい。

ただ話せばいい。

何もせずとも考えてしまうのは初めてかもしれない。

容姿から好きになって恋が始まる高校時代

誘てみて実際に

デートしてみたら

何か違ったことを覚えている。

それとまた違う感覚、

見てない、あまりよく知らない、そんな相手なのに

どうしてか気になってしまう。

ああ、この感情は何なんだ。

あきらめたつもりだった。

この気持ちを取り払うために、電話をした。

長電話だ。3時間、よくもそんな話すことがあったと今更ながら思う。

その時はじめて知ったその人のこと、

どんなことに悩んでて、どんなことをやってて

家族がいて、家族と仲が良くて

話していくうちに

俺ってこんな面があったんだ。俺って、こんな話をできるんだ。

いまさらながら思うこともあった。

彼女は彼氏もいた。

だからあきらめていた。予期友達、良き友人でいようと

でもこの前会ったとき

何か雰囲気が違ってた。

色が違った。初めは、青や黄色、オレンジが混ざった。カラフルな色。

電話していた時は、緑やネイビーが混ざった少し暗い色。

最後に会ったときはオレンジだけど、少し悲しげな水色も顔をのぞかせていた。

何を考えているんだろう。そう思うことは初めてだった。

もうどうしようもなくあふれ出る色をぶちまけたい。

ああ暗い色だけは見せないでくれ。

大好きだから。