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ぎふ信長まつり 足軽エントリー

(2018.8日記)

岐阜市には、「ぎふ信長まつり」というお祭りがある。
岐阜城城主・織田信長をメインとした秋の行事で、大名行列は公募の市民(?)で構成されるイベントだ。
私は毎年、行ったこともない割に大名行列参加したいだの甲冑着たいだの言っているのだが、今年初めて応募した。
役柄は数多き足軽のモブ、ほぼ現地集合現地解散という見込みで書類を送った。

応募用紙には「書類審査と面接があります」とあった。
書類には「氏名、生年月日、写真、自己アピール」の他に「身長、体重、靴のサイズ」があったため、(これで岐阜市の用意する衣装に合う体格の人が書類審査で残って、変な人いないかの確認で軽く面接して説明会みたいなもんがあるんやな)と理解して書類を仕上げた。自己アピール欄など何を書いたか覚えていない。
希望役柄が「武者、姫、なんでもいい(できれば姫・武者)」のどれかに丸をつけるみたいな感じだったので適当に「なんでもいい(できれば姫)」に丸をうった。だいたい姫役は最初から決まっているものだ(偏見)。

後日、速達で面接の日程が来た。
時間が14:18という中途半端な時間だったので少し疑問に思ったが、面接10分前に面接会場に到着した。
待合室に案内してくださった係りの方がなぜか私の名前を把握していたので(そんなに応募少なかったんか)と思って部屋に入ると、女の子が一人。
え?こんだけ??よく分からないうちにさっき案内された方に呼ばれ、別の部屋の前まで案内された。

係りの人「私が入ったらノックして入ってください」
私「??はい」

ノックして部屋に入ったあとはあまり覚えていない。

覚えているのは、
・ドアを開けたら面接官が15人くらいいた
・面接官に囲まれてポツーンと椅子があり、そこに座った
・私の書類は姫(濃姫、お市の方、江)の選考に進んでいた
・採用されたら記者会見あるのでよろしくお願いしますと言われた
・今年の信長役を「藤岡弘、」と答えて間違えてヘラヘラ笑った
・場違い感すごい

アイドルのオーディションてこんな感じなんだろうなあ‥という感想を携えて面接を終えてきた。
おそらくああいうところは、よくあるゲームアプリの「イケメン戦国武将」みたいなのをやり込んだ若い女の子が来てキャッキャするところであって、面接で「全統模試の日本史は勉強しなくても偏差値70は取れました、本屋行って歴史小説をごっそり買って読み漁りました!!!!」なんて自己アピールする私みたいなガリ勉のオタクくんが来るところではない。
最後に面接の人が「また連絡します!」と元気よく言っていたのが気になるが、コンセプトに合わないことは肌で体感してきたので多分落ちてる。久しぶりに特異な体験であった。

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