ひらがな表現のやわらかいイメージと読みにくさについて考える

※この記事では、読みやすい文章は意味を理解できないという意味ではなく、引っかかりなく読み進めることができる文章とします。

文章を読む際に、人は意味を理解するため文節で区切りながら読んでいます。うまく区切ることができれば、読みやすい文章だということです。全部ひらがなの文章があったとしたら、読みにくいですよね。どこが文節の区切り目かわからないので。

漢字をひらがなにする場合

ある単語を漢字ではなくひらがなにする場合があります。「ください」「いたします」といったひらがなが正しいとされる表現は当然ですが、漢字では堅いイメージを与える表現になるため、表現のバリエーションとしてひらがなのままにして柔らかいイメージを与える場合があります。

やわらかい表現のためにひらがなのままにした場合、ひらがなが多すぎて読みにくくなることがあるため、このバランスをとるにはどうしたらいいのでしょうか。

私の考え

・細い・丸い書体では漢字を使う
・「の」「で」などのひらがなのみで構成される副詞の周辺は漢字を使う

ひらがなによるやわらかいイメージの表現は、ひらがなだから、というよりもひらがなが丸いからだと考えます。よって、丸い書体となると漢字でもやわらかいイメージは表現できます。

細い書体では、線が少ないと見づらいです。細い書体の「こ」はかなり見づらいことがあります。漢字にして線を増やしたほうが読みやすいと考えます。

「いまのこの状況」という文があったとします。これは「いま」「の」「この」「状況」が区切れ目ですが、この分を見た際、私は「いま」「のこ」「の」と一回読んだ後、もう一回読み直して正しく区切ります。

「の」が一単語として存在しているため、「の」を一つの単語として認識してしまい、最初に認識を失敗したことになります。

漢字にした時の利点として、形態素解析しやすいことがあります。漢字の単語の後にひらがなの形が日本語では多いため、パッと見ただけで形態素解析しやすいです。例として、「私は毎朝、ルーチンとして顔を洗い、散歩をした後仕事に取り掛かります。」という文があった、漢字とひらがながほぼ交互になっており、形態素解析して意味認識しやすいと思います。

とはいえ、やはりバランス

漢字が多いと無機質なイメージになることは否定できません。よって、ひらがなのやわらかいイメージを取り入れつつ、読みやすさをキープしたまま使い分けていくのが良いのではないかと考えます。



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