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はじめよう進撃の日本

プレジデントデジタル新書バージョン24より河野行革担当大臣(当時、現在自民党広報本部長)へのインタビュー記事のレビュー。

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首相を目指すのは何のためか。

「やはり、首相を目指すのは自分のやりたい政策を実現するため。以下略(この後、ボリス・ジョンソン氏を高評価していた)」

河野氏というと、やはり、エネルギー政策の人ではないだろうか。

2000年4月9日号


からはじまり


まで力が入っている自身の看板政策である。

再生可能エネルギー推進は、総論賛成各論反対がありなかなか前に進んでいっていない現状ではある中、河野氏が総裁選で言った

安全性が確認されたものから稼働し、稼働させながら、再エネ比率を高めるのが現実的な選択となるのか。

安全性が担保できるのなら、原発が1番良い選択肢にもなる。

しかしながら、東日本大震災後の世界を生きる我々は、自分の地元に原発が新設されると言われたら、手放しで喜ぶこともできない。

デジタルDXが今後更に進み、電力需要がさらに高まると予想される中、原発推進原発反対だけではなく、エネルギー政策をどうするのか大変難しい問題である。

河野氏が総理総裁になる未来があるのかどうか、今の段階では未知数ではあるが、そうなった暁に彼がエネルギー政策をどうするのだろうか・・・。

リーダーの役割は原理原則を示すこと

「組織という観点からいえば、大きくても小さくても違いはありません。 リーダーとしてやることは変わらない。 たとえば防衛大臣のとき、自衛隊が最 初にダイヤモンド・プリンセス号(新 型コロナのクラスター感染が発覚したクルー ズ船 に乗り込みましたが、「助けに行くのだから、助けられる側になるな』 ということをとにかく徹底しました。 『最低限コロナにかかるな』とトップ が明確な目標を打ち出せば、自衛隊は プロの集団ですから、どうやるかは現 場で考えて行動する。 

だからこそ、今日までこういう状況を続けてこられたのだと思います。 リーダーは原理原則 を示すことが大事。 あとは現場が動きやすいようにして、責任を取るのがリーダーの仕事です」

組織がミッションを遂行する際に、上意下達型モデルが一般的だったのは、今は昔のようです。


職場でも軍隊でも、トップはビジョンを伝えるに留め、詳細な手段については、現場の一線で活動する人々に委ねる。

その結果の責任はリーダーが取る。というスタイルのマネジメントが主流になりつつあるようで、河野氏のマネジメントスタイルはこの型だ。

コロナ時代のぬくもり立国論

「人がやらなくていいことはロボット やAIに任せて、人は人がやらなけれ ばいけないことに集中していく。 日本 が取り組まなければならないデジタル トランスフォーメーション (DX) の 究極のゴールは、そこにあると河野大 臣は力を込める。

(中略)

人口が減っている日本で、『この人は、 この仕事だけをここでやる』などと縛 っていたら、どうしたって人手は足ら なくなります。そういうものを順番に 外していって、ぬくもりのある社会を 目指す。その筋道を明確にしてゴール を共有したいと思って、今は取材を受 けたり、講演をして回っています。

いろいろな批判をする人がいますけ ど、物事というのは一つずつ進めてい かなければゴールにはたどり着けない。 上ばかり見ていたら石につまずくこと もある。そこはしっかりと足元を見ながら、たくさんの草鞋を腰にぶら下げ て歩くことが大事だと思います」 

今後の生産年齢人口は、2029年に7,000万2065年には4,529万人になると推測されるという。

現状と同じような仕組み、構造のままでは、社会システムそのものが持続不可能、最悪破綻してしまうであろう。


私の周りでも実感する。いつの間にか、鉄道駅は切符にハサミを入れる駅員がいなくなり、自動改札になっていた。

DVDレンタルショップは、セルフレジが置かれ客自らが借りたいDVDの会計をやっていた。

首都圏では、無人店舗も開店し始めたようだ。

最近の河野氏の寄稿、対談、講演会、インタビュー、著書を見ていると、昔から持論としていたエネルギー政策よりも、どうやらこの「デジタルDXの導入」で社会構造を改革しようという強い意欲を感じる。(デジタルDXの推進は電気を使うので、エネルギー政策とは深い相関がありそうだが。) 

世界的にもデジタル後進国となった日本ではあるが、遅れた分まだ開発導入の余地があるとも言える。

デジタル庁が立ち上がり、官から民へ、民から官へ人材交流を促し、より優秀な人材がデジタルDXに携わり「デジタル構造改革」が行われ新しい成長産業として育てていけるのか?様々な規制改革とセットで今後の進展に、河野氏がどう関わっていくか、注目だ。

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河野氏にとってのTwitterとは

「ツイッターは暇つぶしで すよ。トランプさん (米大 統領(当時)のツイッター 朝イチにチェックするの 外務大臣 防衛大臣時代 は仕事でしたけどね。 

外務大臣のときは飛行機の乗り 換え時間とか、会議と会議 の合間にお茶を飲んでいるときに、 よくツイートしていました。

 防衛大臣のときは市ヶ谷(防衛省)の 行き帰りの車とかで。 今の内閣府は官邸が目の前だし、国会はすぐ隣。だから今の仕事になってツイートの数は減りました。暇がない。」

あくまで、趣味である。という位置づけのようである。我々フォロワーは趣味友として、河野氏から認知されていたら・・・いいんだけれどな。

河野広報本部長爆誕

みなさまご承知の通り、自民党総裁選で岸田文雄氏(現総理総裁)に破れ、その後衆院選で210万票を超え「集票マシーン」のような活躍を見せ、党の広報本部長として始動しようとしている。

来夏の参院選を睨みながら、党員へ、無党派層へ、政治に興味関心がない人々へ、政治に絶望している人々へ。

更には、これから将来「選挙権を得る」人達(若年者)へ、デジタルアナログを含めどのような広報活動をしていくのか期待したい。



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プレジデント デジタル新書バージョン24より、「見えた総理大臣への道  はじめよう進撃の日本  行政担当相 河野太郎」より

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