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夏だけの恋人

夏の間だけ。

夏が始まる頃やって来て、
秋の終わりに私の前から消えるあなた。
出会ったのは10年前?もう、十分だと思う。
今、思い切らなければ、私はまた
あなたを来年の夏探してしまう。

そっけなくされても、
優しくしてもらえなくてもよかった。
この気持ちが一方通行だってことは
もうずいぶん前から気づいていた。
あなたの態度を見て見ぬふりしてきた。
この思いが報われなくても
ずっと愛せると思ってた。
でも気づいたの。あの日。
無理だってわかってしまったの。
どうしてだと思う?

結局、体の相性が悪かったんだと思う。
私は気づかないふりをしてきたけど、
今思えば、あなたにはそれが
初めから分かっていたんだと思う。

あなたは夏の短い間だけしか
私と過ごしてくれなかったけど
私なりにあなたに対して
出来ることは努力してきたつもり。
この10年間、夏の間は毎年、
出来るだけあなたとだけ過ごしてきた。
だけど私のその気持ちすら、
あなたには最後まで伝わらなかったみたい。

あの日思ったの。もうダメなんだって。
覚えてるかな。ついこの間のこと。
5月の初め。久しぶりに再会した私たち。
私は大好きなあなたに会えるのを
ずっとずっと楽しみにしていた。
それがわかってるくせに
あなたは私によそよそしい。
結局、いつまでたっても
あなたは私に心を開いてくれない。
あなたにその気があろうとなかろうと
あなたは私を傷つけるだけ。
たぶんこの先もずっと。
あなたのことはこれからもきっと大好きだけど
そんなの、惨めすぎる。
だからもうやめたの。
あなたのことを追いかけるのは。

もう、お別れしましょう?


***以下解説***
good bye my Marni
10年間履き続けているというのに
いまだに履くたび靴づれができるのであります。
相性が悪いとしか言いようがない(体の)。
私なりに10年間努力しましたよ。
大嫌いなストッキングを履いたり
絆創膏でカバーしたり
時には五本指ソックスまで駆使したけど
もう限界。

大好きなMarni、本当に大好き。今も。

見た目だけ最高の男の子に
10年間貢いでたぶらかされた気分。
もうこりごりだよ。とほほ。

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