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2017年の終わりに

我が人生最悪の年が終わったとしても、
私に夜明けが待っているはずもなく、
ただつまらない1年がまた始まるだけだ。
悲観的に考えているわけでも
絶望的に考えているわけでもなく、
平坦な道が続くだけである。
でっかい喜びがないだけだ。

人生とはそんなものなのだ。
恋は乱痴気騒ぎであり非日常。
あの2年間がお祭り騒ぎだっただけなのだ。
だけどあれがクライマックスだとしたら
なんとショボい私の人生か。
これから先は「おまけの人生」なんだろうか。

きらきらしたものを見過ぎたから
暗がりが闇に見えるだけ。
目が慣れれば不自由なく歩けるのだ。
暗いとしても。

1年の締めくくりが大晦日で、
新しいスタートを切るのが元日。
たった1日、日付を切り替えるだけなのに
世間は不自然なほどのどんちゃん騒ぎ。

人生はずっと続く一本の道である。
だけどそれを認めてしまうと、
一生続く波風ない人生に
絶望してしまう人がいるからじゃないの?
平坦な「ケ」の日を乗り越えて行くためには
非日常という「ハレ」の日が必要なのだ。
だから人は日常から逃れるための手っ取り早い手段として恋をする。
恋が日常になった頃、愛する人と家庭を持つ。
子どもを育てる。
愛を育む事は非日常ではない。
けれど日常の中に隠された
小さな「ハレ」という人生のご褒美がある。
それが出来ない私は
今年も「めんどくさい」と言いながら
とりあえず年末まで1年生きるのである。

放っておけば、今年と言わず、
あと30年くらい私は生きるんだろう。
あと5年くらいでじゅうぶんだ。
5年でも長すぎるかもしれない。

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