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ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオ【キミ・ヨブコエ】

はじめに

このシナリオは「ニンジャスレイヤーTRPG」第2版の所属を問わない1人(ソロ)向けシナリオです。
非ニンジャであるモータルPCでもプレイ可能となっております。

◆重点注意な◆
このシナリオ中では、あなたのキャラクターの姿が強制的に変わります。
シナリオ終了後に元の姿へ戻ることは出来ますが、それらが苦手という方はこのシナリオをプレイすることをお控えください。
また、このシナリオはややロールプレイ重視です。
ロールプレイが難しいシーンは、改変などをしてもらっても構いません。

導入

あなたはどこかの館の一室のベッドの上で目を覚ます。
なぜ自分がここで寝ているのかすらも分からない。
そして何より違和感を感じるのは、自分の体に対する違和感である。
体を起こして見える世界が、異常に低いのだ。
それは子供の頃に見ていた世界よりも遥かに低い。
次にあなたは自分の手を見た、何かがおかしい。
ベッドのそばに鏡があったのでそれを見る。
そしてあなたは違和感の正体を確信するだろう。
自分が、ぬいぐるみの姿になっていたがための違和感であることを。

本来の姿に似せたぬいぐるみなのか、あるいは全く別の姿のぬいぐるみなのかは自由に設定しても構わない。
また、このシナリオ中あなたは所持していたアイテムや装備していた武器防具、サイバネ・バイオサイバネをすべて無くした状態となる。
※サイバネやバイオサイバネを入れていた部位は、その名残がぬいぐるみにあったり、なかったりしても良い。
これにより、各種ダイスボーナスなどを得ることはできないため注意が必要だ。
なお、ニンジャの場合はジツを使ったりスリケンを投げることは問題なくできる。

ここで【ニューロン】U-HARD判定
失敗した場合は何も思い出せないが、成功した場合あなたは誰かに呼ばれてこの館へ来たことをうっすらと思い出す。
だが、誰が何のために、どのようにして自分を呼んだのかまでは思い出せない。
自分を呼んだ主を探し、元の姿へと戻るためにあなたはベッドを抜け出して館の中の探索を始める。

探索開始

まずあなたは自分の寝ていた部屋を出る。
ドアノブに手が届かないが、不思議とドアノブの辺りに手を向けるとドアが勝手に開いた。
そして部屋を出た後にまたドアノブに手を向けるとドアが閉まる。
開け閉めに関しては問題はないようだ。

「よく来たね、まずは君を面倒事に巻き込んでしまってすまない。でも君しか頼れる者が居なかったんだ」

不意に廊下に出ると、どこからか声がする。
それはあなたの頭の中に直接響いてくるかもしれないし、どこからか聞こえてきているかもしれない。
誰だとあなたは辺りを見渡すが、どこにもその姿は見えない。

「ともかく、まずは会って話をしよう。このまま1階へ降りてダイニングルームに来てほしい」

声の主に従い、あなたは階段を降りて1階のダイニングルームを目指すのだがドアがたくさんあってどれがどれだか分からない。
しかも声の主は、1階のどこのドアがダイニングルームなのかを言ってくれなかった。
ここは直感でドアを選んで中に入るしかない。
【ニューロン】NORMAL判定を行い、成功した場合はダイニングルームへのドアをすぐ見つけられる。失敗した場合は見当違いな部屋ばかりを引き当てて疲弊し【精神力】1のダメージを受ける。

ダイニングルーム

あなたはダイニングルームに入った。
一見すると普通のダイニングルームだが、違和感にはすぐに気づく。
椅子に座っているのはニンジャやモータルではなく、あなたのようなぬいぐるみやフランス・ドールあるいはイチマツ・ドールたち。
しかもそれらが魂を宿したかのように意思を持ち、互いに話した利しているのである。

「ドーゾ、私の前の席が空いていますよ」

と声をかけてきたのは、性別が判然としない黒い毛を持つ兎のぬいぐるみ。
あなたはとりあえず座って話を聞くことに。

「まずは私の名を名乗ろうか。ドーモ、シュヴァルツハーゼです」

この名乗りを聞いたあなたがモータルであるならば、ここに居るぬいぐるみやドールすべてがニンジャなのではないかと認知するだろう。
しかし、不思議とニンジャに対する恐怖心を感じない。
少なくとも、今のところは。

「さて、なぜ君がここにいるのかを説明しよう。そして、元の日常に戻るための術についても」

シュヴァルツハーゼはここまでで一旦話の腰を折り、あなたがなぜここに居るのかを説明しだす。

以下、シュヴァルツハーゼの説明。

●君は私達の長、リアルニンジャであるドール・ニンジャことソウルポゼッションに呼ばれてここにやって来た。
●この館はネオサイタマとは別の次元、オヒガンのどこかにあるため館を抜け出したところで帰れるわけではない。
●あなたの姿がぬいぐるみに変わっているのは、ソウルポゼッションのユニーク・ジツの一つ。ドール・トランスフォーム・ジツによるもの。
●たまにソウルポゼッションはオヒガンの外の世界、つまりネオサイタマに居るニンジャやモータルに目をつけてはこの館に呼び込み、遊び相手にしている。今回はたまたまあなたに白羽の矢が立った。
●大抵満足すれば帰してはくれるが、中には気まぐれでずっとこの館にいるニンジャやモータルがちらほら存在する。
●そしてソウルポゼッションは現在館の何処かに今隠れている、それを見つければ帰してれるはず。すなわち『かくれんぼ』をしなければならないのだ。

「なお、ソウルポゼッション=サンを探す鬼は君一人だ。私達はダイニングルームから動くことを禁じられていてね」

一通り説明をし終えたところで、シュヴァルツハーゼから協力できないと告げられるあなた。
この館がどのくらい広いかは不明だが、とにかく見つけてかくれんぼを終わらせないと帰れないことは確か。
あなたは覚悟を決めてダイニングルームを出ようとしたが、シュヴァルツハーゼからこれを持っていくようにと館内の見取り図を渡された。
これでどこにどの部屋があるのかが分かるだろう。

ソウルポゼッションを探せ

ここからは以下の場所が探索できる
もし探索で【精神力】が0以下になるようなことがあれば、あなたはダイニングルームへ全快した状態で戻される。
その場合、どこからか『何やってるのよもう』と聞こえるだろう。

■1階
・ダイニングルーム(探索不可)
・キッチン
・トイレ
・オンセン
・ドージョー
・アトリエ
■2階
・客人用寝室
・共同寝室
・図書館
・ザゼンルーム
・ソウルポゼッションの私室
・遊戯室

キッチン

何の変哲もないキッチンだ。
【調査判定】NORMALに成功するとマッチャ(【精神力】1回復、持ち出し不可)と得体の知れないスシ(【体力】1【精神力】1回復、ニンジャのみ有効、持ち出し不可)が見つかる。
あの姿で食事ができるというのか?
ここにはソウルポゼッションは居ないようだ、別の部屋を探そう。

トイレ

ただの洋式トイレだ。
ぬいぐるみの姿で用を足すのかはいささか疑問だが。
ここには特に何もなく、ソウルポゼッションも居ないので別の部屋を探そう。

オンセン

オヒガンという人の理から外れた場所にありながら、滾々と源泉が湧き出ているオンセンだ。
こんな姿でなければ入りたいものだが……。
ここで【ニューロン】NORMAL判定を行う。
成功した場合特に何も起きないが、失敗した場合はオーガニック・オンセンに入りたい欲に負けてしまい飛び込んでしまう。
当然ながら、あなたの体はぬいぐるみの状態。
湯を吸って体が重くなってしまい、動くのが億劫となりシナリオ終了まですべての判定難易度が+1される。

ドージョー

木人が複数並べられたドージョーだ、うち一つの木人にはスリケンが無数に刺さっている。
あなたがモータルならば、ニンジャの存在を感じ取って本能的恐怖が襲ってくるだろうが、この館ではなんともない。
よくドージョー内を見渡すと、ホワイトタイガーのぬいぐるみが一心不乱にセイケン・ヅキを行っているのを発見する。

「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」

ホワイトタイガーのぬいぐるみはあなたが声をかけても一切耳を貸さず、セイケン・ヅキを続けるが、あなたが根気よく声をかければやがて気付くだろう。

「ドーモ、カネガワです。お前もソウルポゼッション=サンに呼ばれてここに来てしまったのか?」

カネガワと名乗ったホワイトタイガーのぬいぐるみは、あなたにそう問いかける。
あなたが肯定すると、カネガワは一つ大きなため息をついて

「気に入られないよう願うんだな。俺はソウルポゼッション=サンに『ホワイトタイガーのぬいぐるみがカラテトレーニングをしているのがカワイイ』という理由でここに縛り付けられちまっている。まあ、なんだかんだでネオサイタマでカラテマンやってた頃より居心地がいいんで、もうネオサイタマに帰れずともどうでもいいんだがな」

ここであなたはカネガワに対して【交渉判定】NORMALを行うことができる。

最も適した交渉スキル(+2):『◉共感』
次に適した交渉スキル(+1):『◉駆け引き』
最も適した知識スキル(+2):『◉スポーツ』
次に適した知識スキル(+1):『◉ストリートの流儀』

成功した場合は以下の情報を得る

・ソウルポゼッション=サンが隠れているのは多分2階の私室か1階のアトリエ、なお、どちらの部屋も鍵がかかっていてニンジャの力を持ってしてもこじ開けられないため、鍵を探す必要がある。
・鍵は図書館、遊戯室、ザゼンルーム、の何処かに1本ずつ隠すとソウルポゼッション=サンは言っていた気がする。

※以下は【6,6】成功時に得られる情報
・そういえばソウルポゼッション=サンが気になることを言っていた。
 「今回呼び込んだ相手(つまりあなただ)はかくれんぼ程度では物足りない」と。
嫌な予感がするので備えよう、即応ダイス+1

カネガワから話を聞ける以外この部屋にはもう何もない。
次の部屋を探そう。

アトリエ

鍵を入手していない場合、この部屋を開けることは出来ない。
鍵はニンジャの力を持ってしても開けられず、アナログな鍵のためハッキングも不可。
大人しく鍵を探そう。
※鍵を持っている場合は、別途用意された個別シーンへ移行する。

客人用寝室

ここはあなたが寝ていた部屋だ。
判定不要で調査しても目ぼしいものはない。

共同寝室

ダイニングルームに居たぬいぐるみやドール達の寝床だ。
その大きさにはそぐわないほどベッドが大きいのは、人間サイズのベッドだからだろう。
【調査判定】HARDを行い、成功すると何故かトロ粉末が見つかる。
その他はきれいにベッドメイキングされているくらいしか分からない。

図書館

様々な本が並んでいる。
一つ一つ見ている余裕はないだろう、それにもしニンジャ真実に触れるような本があれば、たとえあなたがニンジャであろうと発狂しかねない。
【調査判定】HARDを3回まで行うことができる。
成功すればソウルポゼッションの私室の鍵が手に入るが、失敗した場合ニンジャ真実の一端に触れる本を発見し、読んでしまう
ニンジャの場合は直ちに【ニューロン】U-HARD判定、モータルの場合はニンジャリアリティショック判定、超重度ショック(U-HARD)を行わなければならない。
失敗した場合、ニンジャであれば【精神力】1d3のダメージ、モータルの場合は1D6+1でニンジャリアリティショック発狂表を振らなければならない。

ニンジャリアリティショック判定及び発狂表は下記を参照。

もし運悪く出目7を引いてしまった場合、あなたはダイニングルームへ全快の状態で戻される。
その場合、どこからか『何やってるのよもう』と聞こえるだろう。

ザゼンルーム

香炉に『平常心』『安らぎ』と書かれたカケジクが飾られている。
この部屋はとても落ち着く。
【精神力】にダメージを受けている場合は、この部屋で暫く休むことで1d3回復する。

ソウルポゼッションの私室

アトリエ同様に鍵を入手していない場合、この部屋を開けることは出来ない。
鍵はニンジャの力を持ってしても開けられず、アナログな鍵のためハッキングも不可。
大人しく鍵を探そう。
※鍵を持っている場合は、別途用意された個別シーン移行する。

遊戯室

ショーギやハナフダ、雀卓、ビリヤードにUNIXスロットなどが置かれた娯楽部屋だ。
リアルニンジャが主の館にしては最近のものがある。
【調査判定】HARDを行い、成功するとUNIXスロットが怪しいことに気づく。
3つのボタンを押して特定の絵柄を揃えるタイプのスロットだが、リール部分が映像表示になっている。
さらにオッズ表を調べると、次のようなことが分かる。

MAX BET 5 COINS
🍒ーー ×1  🍒🍒ー×2  🍒🍒🍒×3
[R] [R] [R] REPLAY 🍉🍉🍉×6 🔔🔔🔔×8
[BAR][BAR][BAR]×10  777→🔑

777の所だけ、マジックか何かで×20のオッズが塗りつぶされており、
その上から鍵が描かれている。

どうやら、このスロットで7を3つ揃えれば鍵が手に入るらしい。
しかしコインが見当たらないのでこれではスロットで遊べない。
だが、あなたがスロットの左右を調べるととコインを15枚見つけた。
これで遊ぶことができそうだ。
ニンジャの場合は【ワザマエ】HARD判定、モータルの場合は【ニューロン】HARD判定で3回まで判定ができる。
成功すればファンファーレと共に払い出し口からソウルポゼッションの私室の鍵が出てくるが、3回とも全て失敗した場合は

「早く私を見つけなさいよ、ただ隠れているのも暇なの」

と、どこからか声が聞こえてきてあなたの目の前にソウルポゼッションの私室の鍵が現れるが、突如の現象に理解が追いつかず【精神力】1のダメージを受ける。

アトリエ(1階)

鍵を手に入れたあなたは、アトリエの中へと入る。
描きかけの絵や、作りかけのドール、ぬいぐるみなどが乱雑に置かれているその部屋の様子から、ソウルポゼッションはここで自分のジツの媒体に使うぬいぐるみなどを作っているのだろう。
あなたはぬいぐるみとドールが交互に並べられた棚を見る。
なぜだかとても気になって仕方がないのだ。
【調査判定】HARDを行い、成功した場合は1つだけ異様なオーラを放つドールを見つけることができるが、失敗した場合は気付かずスルーしてしまう。
失敗した場合はソウルポゼッションの私室を調べに行こう。
なお、成功した場合の描写は下記の通り。

「あら、見つかっちゃったわ。ドーモ、私はドール・ニンジャ、またの名をソウルポゼッションと言うわ」
あなたが怪しいと思ったドールに振れた途端、突然それが浮遊したかと思えば喋りだした。
ニンジャであればアイサツを返さなければならないし、モータルであればまさに人智を超越した存在に、恐怖のメーターが振り切れてその場にへたり込むだろう。
そしてソウルポゼッションはふわりとあなたの前に着地すると、急に姿を変えていく。
その姿はドールのように、あまりにも整いすぎた美麗な少女だ。
「ドール・ヘンゲ・ジツも疲れるわね、動きが制限されちゃうし」
「そ・れ・よ・り、私ともう少し遊びましょう?今度は私が鬼だから……鬼ごっこしましょう」
あなたの受難はまだ終わりそうにない……。

先にソウルポゼッションの私室で判定に失敗していた場合は、
「探すの下手くそねあなたは」と言うセリフと共にアイサツしてくる。

ソウルポゼッションの私室(2階)

鍵を手に入れたあなたは、ソウルポゼッションの私室へと入る。
高級そうなベッドに、部屋の中にシャワー室とバスタブまで完備されている辺り、オンセンに入りたくないのだろうか?
部屋の中を見回せば、ベッドの上にポツンとアンティークドールが置かれていることに気づく。
【ニューロン】HARD判定に成功すると、このアンティークドールからただならぬオーラを感じるが、失敗した場合は何も分からない。
アトリエを調べよう。
なお、成功した場合の描写は下記の通り。

「あら、見つかっちゃったわ。ドーモ、私はドール・ニンジャ、またの名をソウルポゼッションと言うわ」
あなたが怪しいと思ったドールに振れた途端、突然それが浮遊したかと思えば喋りだした。
ニンジャであればアイサツを返さなければならないし、モータルであればまさに人智を超越した存在に、恐怖のメーターが振り切れてその場にへたり込むだろう。
そしてソウルポゼッションはふわりとあなたの前に着地すると、急に姿を変えていく。
その姿はドールのように、あまりにも整いすぎた美麗な少女だ。
「ドール・ヘンゲ・ジツも疲れるわね、動きが制限されちゃうし」
「そ・れ・よ・り、私ともう少し遊びましょう?今度は私が鬼だから……鬼ごっこしましょう」
あなたの受難はまだ終わりそうにない……。

先にアトリエで判定に失敗していた場合は、
「探すの下手くそねあなたは」と言うセリフと共にアイサツしてくる。

リアルニンジャと鬼ごっこ

あなたはソウルポゼッションと一緒にダイニングルームへ戻ってきた。

「随分と時間がかかりましたね」

シュヴァルツハーゼがあなたに話しかけてくるが、やや疲れが見えてきたあなたは生返事をするかもしれない。

「はーい皆聞いて、今から鬼ごっこをしようと思うの」

それを聞いて、シュヴァルツハーゼを含む他のぬいぐるみやドール達が「えーっ!?」という声を上げる。よっぽど嫌なのだろうか?
しかしそれを歯牙にもかけず、ソウルポゼッションは

「ほら行くわよ」

と全員を館の外へと連れ出す。

あなたが連れてこられたのは、まるで滅んだ後のネオサイタマのように建物の瓦礫が積み重なるエリア。
こんな場所で鬼ごっこをするというのか?

「じゃあ、私が20数える間にできる限り逃げてね」

ソウルポゼッションはそう宣言すると、数を数えだす。
今のうちに遠くへ逃げよう。
ニンジャの場合は【連続側転判定】NORMALを3回、モータルの場合は【脚力判定】HARDを3回行う。
この成功数により、続く追跡感知判定の難易度が変わる。

あなたが逃げて1分ほど経っただろうか?
もしかしたらもう追いかけられているかもしれない、神経を研ぎ澄ましてみよう。
【ニューロン】で判定だ。
ここで、先程の判定の成功数に応じて難易度が変わる。
なお、この難易度はニンジャ・モータル共通。

0回成功:U-HARD
1回成功:HARD
2回成功:NORMAL
3回成功:EASY

成功した場合はソウルポゼッションが追跡していることに気付くが、失敗した場合は気付けない。
気付けなかった場合は、そのままソウルポゼッションに捕まってしまう(エンディングへ)。

成功した場合はさらにニンジャの場合は【連続側転判定】HARDを3回、モータルの場合は【脚力判定】U-HARDを3回行う。
先程と違い、難易度が上昇しているので注意が必要だ。
今度は1回でも成功すれば鬼ごっこで逃げ切れるが、失敗すればもちろんソウルポゼッションに捕まってしまう(エンディングへ)。

鬼ごっこ終了、エンディングへ

「うんうん、楽しかったわ!やっぱりあなたを呼んで良かったわ」

最後まで逃げ切れたにせよ、途中で捕まったにせよ、ソウルポゼッションは満足してくれたようだ。
これでネオサイタマへ帰してくれるだろうか?

「さて、あなたネオサイタマへ帰りたいのよね?」

ソウルポゼッションが唐突に聞いてくる。
何かしら含みのあるような物言いだが、あなたは肯定の返事を返すだろう。

「どうしようかしら?あなたのことなんだか気に入っちゃったみたいだし、このまま一緒に暮らしてもらおうかな?」

ナムアミダブツ!ソウルポゼッションはあなたを気に入ってしまったようだ!
このままではネオサイタマへ帰ることすら叶わないだろう!
どうにかしてソウルポゼッションに元の姿に戻してもらい、ネオサイタマへ帰らなければ!

ここで【交渉判定】U-HARD、ソウルポゼッションから1回逃げ切れていればHARD、2回逃げ切れていればNORMALに難易度が下がる。
なお、この判定は失敗してもシナリオクリア時のボーナスの有無が変わるだけなので安心してほしい。

最も適した交渉スキル(+2):『◉駆け引き』『◉欺き』
次に適した交渉スキル(+1):『◉超然』『◉共感』
最も適した知識スキル(+2):『◉ファッション』『◉伝統的アート』
次に適した知識スキル(+1):『◉古代ニンジャ文明』『◉現代的アート』

・成功した場合
「あなたやっぱり気に入らない理由がないわ、でもそこまで言われたら元の姿に戻して帰さないわけにもいかないものね。でも、私と遭遇したからには何かしらの『おまけ』をつけてあげないとね」
帰してはくれるようだが、何を『おまけ』としてくれるのだろうか?

・失敗した場合
「やーねえ、冗談よ冗談。ちゃんと元の姿に戻して帰すから安心して」
なんとたちの悪い冗談だろう、だがちゃんとネオサイタマへは帰してくれるようなのであなたは安心した。

「ほら、行くわよ」

ソウルポゼッションに連れられ、あなたはまた別の場所へと連れて行かれる。

連れてこられたのは、禍々しく空間が渦巻く場所。
ソウルポゼッションの話では、この渦の中に飛び込めばネオサイタマへ帰れるらしいが。

「私のジツはこのオヒガンでしか発揮できない、だからネオサイタマへ帰れば自然とジツが解けて元の姿に戻れるわよ」
「もう一度言うけど、あなたと遊べて楽しかったわ」
「機会があればまた遊びましょ?」

そうまくし立てるように言うやいなや、ソウルポゼッションはあなたをドンと押して渦の中へ。
次の瞬間、あなたの意識は遠のいていく。
最後に見たのは、怖いくらいの笑顔であなたに手を振って見送るソウルポゼッションの姿だった。

気付けばあなたはネオサイタマの路地裏に倒れていた。
近くに居たホームレスが、倒れていたあなたにしきりに声をかけたことで目を覚ましたのだ。
顔に冷たい重金属酸性雨が降りかかる。
起き上がったあなたはまず自分の体を調べた。
所持していた武器やアイテム、装備していた防具やサイバネ、バイオサイバネ含め全て元通りになっており、あなたの姿も同じように戻っているだろう。
もし、声をかけてきたホームレスに自分は人間の姿をしているか?と聞けば何を言っているんだこいつはというような態度で肯定される。
さらにあなたは気付くだろう、持ち物に見慣れぬものが入っていることを。
それは宝石かもしれないし、ただのコーベイン、もしくは未知の鉱石だろう。
宝石やコーベインであれば適切な場所で売ればそれなりの金額になるだろうし、未知の鉱石でも物好きに見せれば高値が付くことは間違いない。

また、ソウルポゼッションへの交渉判定に成功して帰ってきていれば、あなたがニンジャにせよ、モータルにせよ、この出来事の後であなたの名前が以前より不思議と知れ渡ることになったのはまた別の話である。

ソウルポゼッションへの交渉判定に成功して帰還した。
【万札】20【名声】+2【余暇】4
ソウルポゼッションへの交渉判定に失敗して帰還した
【万札】20【名声】変動なし【余暇】4

利用規約

この記事に含まれる自作データは非商用の場合に限り、セッション中に利用したり、自作シナリオ、自作記事へ流用することができる。ただし当シナリオのデータを流用して作成したものを公開する場合、可能な限りこの記事を引用元として明記することが望ましい。「ダイハードテイルズ」公式以外による無断の商用利用は一部の例外を除いて原則不可。

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