ワンチャンスをものにする人はスゴイ

歴史上の戦いで10回戦えば9回は勝ってただろう武将がたまたま負けて歴史の表舞台から消えたり、スポーツやテレビゲームでほとんど一方的に攻めてたはずなのに敵のたった1回きりの攻撃チャンスで負けてしまったり、弱いと思ってた相手にまさかの負けを喫するような状況が私たちの人生では起こります。

こういう、弱いはずの相手にワンチャンスをものにされた時、大別して2種類の考え方があります。

まず1つは、運がわるかったという考え方です。練習で10回やって9回は勝ててた相手に本番で負けた時、運がわるかったと考えるのもごく自然な話。

もう1つは、ワンチャンスをものにしてきたコイツは実は自分より強いのかもしれない、という考え方です。確率的にはおかしくても、本番で勝たれてしまったなら何か相手に特別な力があるに違いない、猛練習してきたとか対策を練ってきたとか本番に強いとか、何かあるという考え方です。

強い人は大抵、後者の考え方をします。

強い者同士で戦ってると、強い人ほど少ないチャンスを確実に決めてくることをよくよく体感するからです。

逆にいえば、1つのミスが命とりになる、どれだけミスなくがんばっても強い者同士の頂上決戦ではたった1つのミスで勝敗が決することがある。

だから一瞬たりとも集中をきらすわけにいかないと余計に集中したり、負けた時に「運がなかった」などといわず「相手が一枚上手だった」などと敵の強さを認める。こういう発言・発想をするコは成長してもっともっと強くなると私は感じております。

運がまったくわるくないかといったら確実に運がわるい部分もありますが、運のわるさに責任を押しつける精神性ではなかなか上は目指せない、そんなことをおっさんになって気付きました。遅いけど。

10回やって9回負けるコにこそ伝えたい。9回負けても人生が負けで確定なんてことないし、負けをとり返すの今更無理なんてこともない。ワンチャンスをものにしてほしいし、ものにしたなら負けまくったことなんてほぼリセットされるからめげずにつづけてほしい。

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