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【完全二重振り子ではゴルフスイングは成り立たない(十分条件ではない)】

おそらくスイングについて考えている人の多くは、様々な物理法則や物理的な現象を当てはめて運動を考えていて、

「この法則を使っていくとどんな動きをするだろうか」

「この現象を使えば効率的にヘッドスピードを上げられるんじゃないだろうか」

と模索していくわけですが、それゆえにいろんな人が物理的に考えていても、答えが一つに収束していくわけでもないのですね。

今回は「二重振り子」についてです。

僕もスイングを考え始めて間もなく、ヘッドスピードを上げるためには二重振り子的な運動が効率が良いと考え、「グリップエンドを引き続けることでヘッドを走らせる」ということでしばらく進んでいきました。

しかし途中で壁にぶつかりました。

「フェースが前を向いている時間が短すぎる」

です。

完全な二重振り子的なスイングを目指していくと、腕が描く円とシャフトが描く縁が重なるような縁となり、インパクトに向かって直線になる、つまりトウダウン、サムダウン、そして手元が浮いて体が起き上がるというようなスイングになります。

さらに、腕とクラブが直線に並ぶほんの少し手前まではヘッド重心がネックの真後ろにあってフェースが開いていて、インパクト周辺でくるっとフェースが返り、フォローでフェースが真後ろを向いていくようなターンが起こります。

つまりインパクトゾーンが非常に短い「点」になってしまうのです。

ただ、加速という面では二重振り子の要素は欠かせません。80%くらいは充足す必要条件なのですが、それだけでは足りないというか、残りの20%がフェースを安定的なものにする要素として必要なのです。

「捻られた二重振り子」と言いますか、ヘッドが描く円が、腕の描く円と完全に並んでしまわず、切り返しで腕の下に、そしてインパクトで腕の上に、という状態になる形が残りの20%くらいの必要条件ではないかと思います。

これがいわゆる切り返し直後のシャローな状態、インパクトでヘッドが立っている状態、ということになります。

今回提案させていただいている「7つのルーティンワーク」は、前半のリリースの修得によって「二重振り子」に捩れを加えた腕の使い方をマスターすることを狙っていて、そこに体の使い方を加えた後半というものになっています。

スイングを作る要素をしっかりと入れておりますので、是非継続的にトライしていただきたいです。

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「7つルーティンワーク」は、シンプルで分かりやすく、簡単にできて、それでいて科学的根拠のあるドリルです。

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