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年末から年明けの練習ラッシュで気付いたこと

ご覧いただきありがとうございます、荒野弘道です。年末から年明けにかけて久しぶりに連チャンで練習を行ったのですが、個人的にはかなりの収穫があったので自分への備忘録として、また少しでもご覧いただいた方への参考になればと思いまして投稿をしようと思います。

自分が最速でクラブを振ることができる体の使い方

まず、これは年末年始の練習で気付いたことではなく、前々から思っていたことなのですが、自分の中で最速でクラブを振れる体の使い方というものがありまして、それは何かというと・・クラブがトップの位置にくる前に切り返すということなんです。会社の倉庫で素振り練習を行うことがあるのですが、クラブがトップの位置に来る前に切り返す、またはクラブをトップの位置に置いてくる感覚とでも言いますか、とにかくクラブと自分の体に時間差を作れると私の場合はクラブを最速で振ることができます(正確に言うとそう感じます)。ただ、この感覚で振ると素振りはかなりいい感じにできているのですが、実際に球を打つとただの振り遅れになってしまっていました。ですので、腕でアジャストするような誤魔化したスイングをここ5年くらいはしていたと思います。しかし、年末年始の練習で、この『クラブと自分の体に時間差を作る体の使い方』をしながら腕の操作でアジャストすることなく球を打つということに成功したんです。では、何をしたら成功したのかを書いていきたいと思います。わかりづらかったらすみませんm(__)m

アドレスは3本の足で立つ

まず、上記のような時間差を作るスイングを素振りで行ってみたところ、いつも置くボールの位置よりも、はるかに自分から離れたところに向かってヘッド振っていることに気付きました。その位置にボールを置くといつもよりもかなり遠くにボールがある形となり、同時に前傾角度もいつもよりも深いアドレスになりました。そして、重心の話になるのですが、いつものアドレスだと両足の間に重心を感じていたのに対し、離れた位置にボールを置くと重心が両足の間ではなく、クラブヘッドと両足のを結んだ三角形の真ん中に重心があるように感じました。胸の真下の地面に重心がある感じです。また、感覚としては自分の2本足とクラブを合わせた3本の足でできた三脚で立っているような感覚でした。
いやいや、これは離れすぎだろ!って思ったのですが、ここで一つ思い出したことがありました。最近はあまりゴルフ雑誌とかサイトを見ないので、あまり目にする機会がないのですが、今もご活躍されているであろう雑巾王子こと武市悦弘プロの著書『オレって、こんなに飛んだっけ?』の中に、クラブを合わせた3本脚で立つということが書いてあったことを思い出しました。確か、そうすることで左右前後バランスが保てて下半身が安定するという内容だったと記憶しています(その本はもうどこかにいってしまって確認ができないので間違っていたらごめんなさい!)。
また、武市プロだったか、もしかしたら違うプロだったかもしれないのですが、適度なボールとの距離は『アドレスしてそのまま自分のスタンスに向かってシャフトを倒した時に、グリップエンドがかかとにくるくらいの距離』ということも同時に思い出し、実際にクラブを置いて試してみると概ねそのような距離になりましたので、これが正解なのでは??と思い、その日はこの距離で練習をしてみることにしました。
最初は、いつもよりも離れているので当たらなかったのですが、前傾角度を維持するのではなくむしろ前傾角度を切り返しからさらに深く、左下に沈み込んでいくくらいの意識で行ったところ、そこそこ当たるようになりました。そして、この切り返しで沈み込む動作が別の恩恵をもたらしたと考えています。

体を開かないことの重要性

クラブヘッドが上がりきる前に切り返すことで最速でクラブを振る感覚があると書きましたが、今まではこの動作を単純に胸を元のアドレス時の位置に戻すことで行っていました。これでも一応クラブと自分に時間差ができるのですが、胸(体)が先行しすぎてしまうと、恐らくクラブがついてこれないんだと思います。
ところが、前述した『左に沈み込む』イメージで切り返すと、単純に沈もうとしているだけなので体は開きずらいんです。クラブは上がり続け、自分は左下に行くもんだから拮抗して自分とクラブに時間差ができる、これは自分でもはっきりと認識できました。
胸を戻す動作だと切り返しの瞬間に左肩が元のアドレスの位置に戻り、インパクトの時にはもう体が開ききってしまっている振り遅れ状態なのに対して、沈む動作だと切り返す瞬間はまだ左肩は地面を指している感覚になります。そこからクラブヘッドに合わせて肩が動いてくるので振り遅れは激減しました。しかし、まだこれだけではしっかりと打てたとは言えませんでした。

重いインパクト

しっかりとクラブを振れているし、振り遅れもなくなったはずなのですがインパクトがあまり良くなく、軽い感触のインパクトになっていました。
そして、少し気分転換がてらアプローチの練習をしているときに
『そういえば、この前行ったコースでパターの練習をしているときに、パターヘッドの重さで打つようにしたら転がりがよかったけど、アプローチでやったらどうなるんだろう』なんていうような考えが急に過ぎり試してみました。
手先や腕は絶対動かさないイメージで、胸(または背中)の動きだけでクラブヘッドに振り子運動をさせて打つという感じです。手先は動かさないけど胸についてくる感じなので実際は手の位置も移動します。
ついでにグリップの握る強さは極力弱く握ることも重要です。そうすることで、クラブヘッドの重さが分かりやすくなり先が重いクラブの振り子運動の邪魔になりません。
ちなみにいつものアプローチはこれと違い、手首や前腕を固定してハンドファーストの形まま胸でスイングを行っていました。
2階打席から打ったので転がりの良さなどはよくわからなかったのですが、いつもの打ち方(ハンドファーストを崩さず胸や肩や背中で打つ)と比べると、この段階では球の勢いの違いはあまりなかったのですがそれよりも、いつも同じ球が打てる、ミスったと思っても大してミスになっていない、などその安定感の高さに驚きました。そして少しづつふり幅を大きくしていき、手の位置が腰くらいの高さまでのふり幅のときでしょうか。ズシっとした感触が手に残るインパクトになりました。軽いインパクトではなく重い感じの感触でした。
今までと何が違ったのか、恐らくなのですが、スイング幅が大きくなったことにより、最初に書いたクラブがトップの位置に来る前に切り返す(重心移動)を無意識にし始めたと思うのです。切り返す前に左への重心移動をはじめ、先ほどまでグリップを緩く握っていたこともあり、クラブはやや遅れて降りてくる(俗にいうタメ)。さらに左への重心移動の結果、インパクト付近では手元はアドレスの位置よりも左に移り、左に移った手元を支点として振り子運動が起こるので、ハンドファーストのインパクトになる。こんなとこじゃないかなと思いました。固定して無理矢理作るハンドファーストではなく動きの中で作るハンドファーストとでもいいましょうか。とにかく重いインパクトのキーワードはハンドファーストではないかと思います。

体だけじゃだめ?

私は、自分で仮説を立て練習を行うことがすごく楽しいです。それが合っていようが合ってなかろうが関係なくて、考えながら練習をすることが大事だと思いますし、自分で常に考えることで不調に陥っても、自分の力で立ち直ることができると思います。でも、当然アマチュアゴルファーなので間違えることのほうが断然多いですが、今回の仮説は結構いい線いっていると思います(あくまで私にとって、ということであって万人が上手くいくものではないと思いますが)。
はい、ということでこれでスイング修正完了かと思いきや、ひとつ物足りないことがりました。あまり大きく振らないスイングやウェッジのショットに関しては、腕や手を使わずに胸を動かすだけのイメージで振り子運動を発生させるスイングをすれば、安定して打てるし飛距離も申し分ないのですが、ショートアイアン以降に関しては飛距離に若干の物足りなさがありました。私がゴルフを一番やっていた全盛期の頃の飛距離は、9番で140ヤード~145ヤード、8番で150ヤード~155ヤード、7番で160ヤード~170ヤード弱といった飛距離でした。ですが、この振り子の打ち方だけだと、9番で130ヤード前後、8番で140ヤード前後、7番で150ヤード前後でした。10~15ヤードほど足りないわけです。
そこで、あとできることは何かを考え、行きついた先がインパクト前に振り子の勢いを邪魔することなく加速を補助するように右腕を積極的に使ってみたらどうだろう、と考えました。ブランコで背中を押してあげた経験はあると思いますがまさにそのイメージです。ブランコもタイミングよく背中を押してあげると加速しやすいですが、タイミングを誤ると加速どころか減速します。最初はあくまで胸を動かして振り子を作る~トップに行く前に左下に沈む~振り子が降りてくるのを少し待ってあげる~タイミングよく右腕を地面に向かってリリースするという流れで練習をしました。
右腕を真下に使うとダフるイメージがある人もいると思いますが、ここでも一番最初に書いた『3本足で立つ』が生きてきます。十分なボールとの距離があるので、地面を掘るくらいリリースしても全然ダフりませんでした。
結果的にはほぼ全盛期に近い飛距離を取り戻せたと思います。

何か、文章で書くとすごく簡単に1日で達成したみたいに見えるかもしれませんが、これは12月28日~1月4日までほぼ毎日練習に行った時のことをまとめただけなので、実際は1つの仮説にたどり着くのに何日もかかってますし、すぐに打てるようになったわけではないです。12月28日よりも前の気づきなども含まれていますし。
尚且つ、12月28日~1月4日の期間は1日2時間~3時間くらい練習場にいましたし、それを1日2回昼と夜に練習した日もあります笑
夜もビール飲みながらゴルフのことばかり考えていましたのでほぼ1日ゴルフのことを考えていたと思います。満足のいく結果にたどり着くには結構苦労しました((+_+))
正直、ゴルフへの熱ってすごく冷めてたんですけど、ゴルフ熱が再燃しましたね笑
特に、人にアドバイスをする機会が増えたので、自分が下手ではだめだって思う気持ちが強くなったのはかなり大きいかもです。
詳しくは↓↓より
ほぼ初心者女子ゴルファー~100切りへの道part1
ほぼ初心者女子ゴルファー~100切りへの道part2
ちなみにこの記事の中にも今日書いた、振り子ショット練習のことがざっくりと書いてあります。前までは、アイアンの飛距離アップもアプローチ練習も『手首固定でハンドファーストを無理矢理作ったアプローチ練習』をお勧めしていましたが今は『動きの中でハンドファーストを作る振り子ショット練習』が断然おすすめです!(^^)!

ということで練習で気付いたことなどを書いてみました。
あくまで私の感覚や考え方が主体になっているので、万人向けにはならないと思いますが、キーワードからヒントを得ることもありますので、そういった小さなことでも参考になれば幸いです。
それでは、ここまで長文を呼んでくださりありがとうございました!


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