【ゴルフ】パター2本体制でスランプを回避しよう~いつでもスコア80台への道#18~
橘です。スコア90台で足踏みが続くアナタへアドバイスを贈る本コラム。今日のテーマはパターです。スイングに比べて不調(スランプ)に陥りやすいパッティングの精度・鮮度を保つため、ときにはパターそのものを変える勇気を持ってほしい。おすすめは性格の真逆なパターを交互に使うことです。その真意とは?
短い距離が入らなくなったら
スコア80台を目指して研鑽を重なるアタナ。練習場ではスイングについてあれこれ考えていても、ことパットについてはどうでしょうか? スコア100切りまではなりゆきでよかったとしても、もうワンランクアップするのには、パターの上達は必須。きっとアナタも自宅のマットでボールを転がしていることでしょう。
例えば写真のような1mの距離。当然入れたいですよね。でもPGAツアーのトップ選手ですら確率は90%以下。絶対なんてありえません。私たちアマチュアレベルであれば、1mは5割以上入ればよしとしていいのではないでしょうか?
そうはいってもやっぱり入れたい。入れたい気持ちがストロークのブレや力感の不均一(強くパンチを入れたり、入れなかったり)を生み、どんどん入らなくなる。ついぞ30cmの距離も入らなくなり「おい、自分、イップスか?」と疑いたくなります。危険。この危険を回避するためにやりたいこと。それはパターを変えちゃうことです。
性格の異なるパターを交互に使う
私の基本的なエースパターは2ボールです。それこそ数世代の2ボールをそれなりに長く使ってきました。この形状、いわゆる「ネオマレット型」と呼ばれるもので、以下の特徴を持っています。
ヘッド重心が深く真っすぐにストロークしやすい
慣性モーメントが高いためストロークが安定する
つまり「ストロークが苦手な人のためのお助けクラブ」なわけです。「デジタル」っぽい。クルマでいえば「オートマ車」です。しかし打ちやすいはずのこのパターが、なぜか打ちにくく感じるときがくるんです。そんなとき、私はサブのパター、いわゆる「ブレード型」を引っ張り出してきてしばらく練習やラウンドを続けます。
特徴としては、ネオマレット型とは真逆。
ヘッド重心が浅いために手で操作しやすい
慣性モーメントが低いためストロークが不安定
要するに「自分でちゃんと動かさないといけないクラブ」であり、「自分の感覚を引き出し、その感覚通りにボールが動いてくれるクラブ」ともいえます。「アナログ」っぽい。クルマでいえば「マニュアル車」です。
人間の感覚って不思議なもので、「自分でちゃんとストロークしないと思うところに転がってくれないぞ」という感覚が、パッティング全体の調子を整えてくれるんですね。いってみればマニュアル車ならではの操作・操縦感が、パッティングの感覚を呼び起こしてくれるんでしょう。
私の場合、ある程度ストロークの感覚が戻って来たら、ブレード型にあまり固執せずにまたネオマレット型に戻ります。私にとってブレード型はやっぱり難しいパター。基本キライなんです。でもそういう感覚も大切にしています。やっぱり使いたい道具を使いたいじゃないですか。別に生活をかけてやっているわけでもないし。
それでも入らないと感じるなら
パターを使い分けて、それでもピンとこないこと。残念ながらあります。そんなときは気分転換に鉛を貼ってみるというのはいかがでしょうか?
ゴルフショップに行けば雑貨のコーナーに必ずあるといっていいのが鉛です。私はかつて鉛の効果について記事を書かせていただいております。
この記事ではパター以外のクラブを念頭に置いて書かせていただいていましたが、当然、パターに鉛を貼ることでも効果が得られます。
いちばん分かりやすいのは、鉛をソールに貼る事です。これによりバランスが増えます。つまりヘッドが重くなる。ブレード型のパターであれば、ネオマレットよりヘッドが軽い傾向にあるので、鉛を貼ることで重量感が増し、ストロークの安定につながる可能性があります。
いかがでしたか? 2本のパターを交互に使うことにより、重篤なスランプを回避する方法。興味をもっていただけましたでしょうか? 私自身がそうであるように、基本的にパターは好きな形、打ちやすく感じるものをメインにしていただいてOKです。しかしサブとしてのパターは、そのパターの真逆の性格を持つものをあえて選び手元に置いていただきたい。サブであれば、1本5000円程度のもので十分です。あるとないとではパッティングの精度がぜんぜん変わってきます。アナタがもしパターを1本しかお持ちでなければ、ぜひもう1本の購入をご検討ください。
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最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。私自身はサラリーマンゴルファーでしかないのですが、レッスンプロや所属コースのシングルの方に教わったことなどを徒然なく書かせていただいております。引き続きのご愛顧、よろしくお願いいたします。