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【ゴルフ】すくい打ちを直す3つのステップ(左重心・肩の縦回転・バンプ)~いつでもスコア80台のゴルフ#19~

橘です。いつどんなコースでもスコア80台(90未満)でラウンドすることを目標とするアナタに金言をお届けする本コラム。今回のテーマは「すくい打ち」の修正です。フェアウェイよりラフからほうがボールを打ちやすく感じているアナタ。危険。すくい打ちだからです。その修正方法を3つのステップで説明します。今日もちょっとマニアックな話ですよ。

残り140Y、フェアウェイからミス

アナタはパー4のホールにやってきました。ティーショットはまぁまぁの当たりで飛び、セカンドショット地点からグリーン中央まで140Y。7番アイアンで普通にショットすれば届く距離。グリーンに乗せてしっかりパーを獲りたいですよね。

しかしアナタはひとつ前のホールでミスしました。トップです。ここは同じミスはしたくない。打ちます。結果は合わせにいって大ダフリ。普段練習場では出ないミスなのに。ラフでボールが浮いていたら打ちやすかったのに。悔まれます。

うん? ちょっと待って。アナタがもしセカンドショットを「ボールが浮ているラフからのほうが打ちやすい」と考えているのであれば、アナタのスイングは間違いなく「すくい打ち」。スコア80台うんぬんは別として、この先もゴルフを楽しみたい、上達したいと考えるのであれば「フェアウェイからのほうが打ちにくい」という症状と向き合い「すくい打ち」を修正せねばなりません。

では「すくい打ち」のなにが悪くて、どうして直さないといけないのでしょうか?

「すくい打ち」を直すべきワケ

まず「すくい打ち」とはどのような状態なのか、ボールとクラブの関係を軸に説明します。

まず「すくい打ち」により引き起こされるミスは以下の通りです。

とにかく距離がでない、飛ばない
トップとダフリの両方のミスが出る

原因はさまざま。手打ち、体重移動できていない、クラブが軽い。それこそ無数にあります。では「すくい打ち」を修正した結果、あるべき姿とはどんな状態でしょうか?

これ、いわゆる「ダウンブロー」と呼ばれるもの。多くのレッスンプロがさまざまな形でその必要性と打ち方のアドバイスを行っていますね。私自身も長く「すくい打ち」に悩まされ、さまざまな雑誌やレッスン動画を見ながら改善を図ってきましたが、全然治りませんでした。しかし以下でご紹介するたった3つのステップで、劇的に改善したのです。

私自身はレッスンを生業とするプロではなく、ただのサラリーマンゴルファーでしかないので、依然としてダウンブローで打てているといっていいかどうかは分かりません。ただ普通の体力・運動神経のアマチュアが「すくい打ち」を解消するには、考え方と動きを劇的に変えていかないと修正できないと考えて、ここでご紹介させていただきたいと思っています。あくまで私の経験に基づくものでしかないことを前提に、ご笑覧ください。

ステップ① とにかくまず左重心

多くのアマチュアの方は重心を「右6:左4」だったり、「右5:左5」で構える傾向にあると思います。でもまずは「右2:左8」にしてください。逆Y字というより、逆K字です。

最適な写真がなくて申し訳ないです。ちょっと左に寄り過ぎじゃない?って思うぐらいでOK。これで構えは完成です。

ステップ② 肩を縦回転させる

構えが出来れば、次はテイクバック。3つのステップで最も重要な動きです。多くのアマチュアは両肩を水平気味に動かしていますが「すくい打ち」を直すためには両肩は縦に回転させる必要があります。しかしそうはいっても簡単にできるわけではありません。できる人は意識しなくても出来てしまう。できない人は意識しても出来ない。そこで肩を縦回転させるためにやること。それはテイクバックのときに上体を左に倒すイメージで動くことです。

まずは素振りをしてみてください。逆Kの字に構えたら、上体を左に倒します。そのあとにクラブを引きます。左の脇腹を縮め、右の脇腹を伸ばすイメージを持つとよりよいでしょう。この時に左のヒザを前に出し、右ヒザを伸ばしながら右腰を後方の引くように動かします。

いかがですか? この動きで背中が目標方向を向きつつ、上体がボールに向かって前傾していることが確認できるはず。つまり上体を左に倒す動きというのは、テイクバックのときに前傾の角度を作るための予備動作であることがご理解いただけると思います。

左肩がボールに向かって下がり、右肩が空に向かって上がる。そして前傾を維持したまま曲げた左ヒザを伸ばしながら肩を回転させる。これで肩の縦回転が完成です。まずはとにかくテイクバック前ないしテイクバック時に上体を左に傾けるイメージを自分のなかに刷り込んでください。

ステップ③ 腰をバンプさせる

ステップ①と②の動きで実際にボールを打ってみましょう。まずは7番か8番アイアンぐらいがいいと思います。するとこの段階である傾向が見受けられます。トップしない。でもダブる。練習場のマットの上であればボールは打てると思いますが、手ごたえとしては、ボールよりも先にマットを叩いて滑り、そのあとにボールにコンタクトしている感覚になると思います。

実際にダフって正解なんです。でもみんなこのダブりがイヤで、この動きを諦めてしまいます。ここにもう一つの動きが必要なんです。「バンプ」。腰を飛球線方法にわずかに移動することを「バンプ」あるいは「バンプする」といいます。

「バンプ」はよく「スウェイ」と混同される動きです。「スウェイ」は身体全体が飛球線側に流れてしまうことを指す言葉。一方「バンプ」は、腰だけが飛球線方法へ流れる動きです。感覚的に5cmぐらいでしょうか。上体、頭の位置は変えずに腰だけ動かします。この動きのあとにダウンスイングに入ります。この動きがあると、クラブが手前に入ってダフるのではなく、ジャストインパクトになります。

アナタがステップ①と②の動きでダフってしまうのは当然。それを防ぐのは腕の振りではなく、腰。腰のスライド、バンプなんです。

お手本は野澤真央選手です

まとめますね。左足に重心をかける逆Kの字で構えたら、上体を左に倒す感覚で左ヒザを前に出し右ヒザを伸ばしながら右腰を後ろに引くようにテイクバックする。トップが出来たら腰を左に5cm程度スライドさせた直後に左足を延ばしながらダウンスイングする。これで肩が縦に回転しクラブヘッドが下から上へではなく、上から下へ動くダウンブローな打ち方になります。

気が付かれましたでしょうか? この動きでは腕、手の使い方については一切言及していません。なぜなら、そこはどうでもいい。下半身の動きを軸に考えればOK。腕は動かすものではなく、つられて動くものだからです。

お手本は野澤真央選手のショットです。

動画をいろいろ探したのですが、残念ながら最適な動画はありませんでした。ごめんなさい。私自身がどうしているかといえば、「ゴルフ見るならゴルフネットワーク」でおなじみ、ゴルフネットワークの「ひとりゴルフ」という番組で放送された映像を繰り返し見ています。webサイトでダイジェスト映像が無料で放送されているので、ぜひ見てください。短いけど。

そのうちフルサイズが無料で再放送されるタイミングがあるかも。彼女が試合で上位に進出すれば映像が地上波で放送されるかもしれません。

いかがでしたか? 橘流「すくい打ち」の修正方法。くどいようですが、私自身は単なるサラリーマンゴルファーでしかないので結果を保証するものではないですが、世にある「すくい打ち修正」の方法を試したが上手くいかなかったというアナタにとっては、価値ある内容になっているかもしれません。ぜひトライしてみてください。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。「すくい打ち」の修正方法としては、自分の中ではこれがファイナルアンサーだと思っています。今後もアマチュアなりの視点、目線で、気が付いたこと、気になったことをどんどん発信していきたいと考えています。引き続きよろしくお願いいたします。

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