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前後の関係性

実にくだらない。いや、今回はくだらなくない。珍しく、結構実のある話(なはず)。

週末を目前に控えた金曜の夕方。仕事を片付け、そろそろ帰ろうと思っていた矢先、電話が鳴る。発信元は、ゴルフバカ友。

「明日、いかない?」

もう一度言う。現在金曜の夕方18時だ。あと数時間で明日だ。

「明日かー。行けるなー」

行けるんかーい!!笑

というわけで、突然訪れたラウンドの日。

そんなタイミングで予約したもんだから(そう、予約すらせずに招集がかかったというわけ:笑)、時間や場所の選択肢はあまりなく、オンシーズンの超混んでいる時間帯スタートとなった。

スタートホールのティグラウンドに行くと、2台カートが停まっている。どうやら、4人×2組の8名グループのようだ。

スタート前に、なんとかセルフィーで集合写真を撮ろうとしていたので、

「撮りましょうか?」

と、声をかけ、

「コースバックのほうがいいですよ!日の光もきれいに入りますし!」

と、超お節介な林家パー子出動(笑)

でも、これがとても大事なコミュニケーションなのだ。これだけで、今日のラウンド、前の組とのギスギスした関係は防がれるのだ。

年齢層バラバラの、なんのつながりだろう?と思わせるグループだったが、ティーショットを見る限り、その中の一人の若者が初心者のようだ。

これは、今日はゆっくりのラウンドになるな。と思いつつ、待っている間にストレッチできるからええやん!と超ポジティブシンキングでスタート。

しかし、想像以上に待たされる。

ほぼ毎ホール待ちである。

セカンドももちろん待つ。

でも、初心者の若者はもちろん、同伴メンバーもボール探したり、手助けするのに、必死に走っている様子が窺える。

もう、それだけでいいよ!そんなに焦らなくていいよ!私たち、昨日の夕方に決めて、突然来たくらいだから!本来なら、後ろ1組空きでスタートできたのに、入ってきたのは私たちだから!!!

と、仏の心で見守る。

誰だってこういう時があったはずだ。

もちろん、私も最初の頃は、ずーっと走り続けた。それでも、ゴルフを嫌いにならなかったのは、寛容に見守ってくれたゴルフ友の存在と、前後の競技者に嫌な思いをさせられたことがないからだ。

あの若者がゴルフ嫌いになりませんように。

それだけを願いつつ、後ろから見守り続けた。

終盤のショートホール。彼はワンオンに成功した。飛び跳ねるように喜んでいた。見守り続けた私たちも嬉しかった。

そして、無事ホールアウト。

帰り、玄関でバッグを積んでいると、前の組にいた皆さんが、同じように車にバッグを積んでいた。

「ナイスオンだったね!」

と、ゴルフバカ友が彼に声をかける。

一瞬、なんのことか分からない様子だったが、

「あのショートホールよ!」

と付け加えると、満面の笑みを見せた。周りのお仲間さんたちも、それを笑顔で見守っていた。

「よくがんばったね!!」

と、超上から目線で(笑)、さらに称えてあげると

「ありがとうございますっ!」

と一礼された。

きっと、彼だけでなく、他のメンバーも

「後ろに迷惑かけたな〜。かなり待たせたもんな〜」

と、気にしていただろう。(頼むから気にしていてくれ:笑)

スタート前の記念撮影に始まり、最後の声かけまで、自分たちで言うのもなんだが、超神対応だったはず(笑)

少なくとも、彼はゴルフのことを嫌いにならず、これからも楽しんでプレーしてくれることでしょう。めでたし、めでたし。

イライラするのは簡単。でも、自分だって、そういう時があった。と思えば、全くイライラすることもない。

かなり待たされて、全然リズム作れず、スコアボロボロだったことは、棚に上げておこう(笑)

と、これは前の組とのお話。

後ろの組とは、どんなことがあったかというと、ほぼ接触はしていなかったのだが、ホールアウト後のロッカーで、ゴルフバカ友が声をかけられたらしい。

「あの女性、全部レギュラーから打ってたんですか?」

と、聞かれたゴルフバカ友は、

「そうですよ。ニューノーマルなので!」

と答えたらしいです。なんだそりゃ(笑)

スコアボロボロだったことはバレていなかったようなので、こちらもめでたし、めでたし。

前の組、後ろの組とギスギスすることなく、お互い気持ちよくラウンドできれば、それだけで花丸です。

かしこ。

でもやっぱりいいスコアで回りたい!(笑)

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