共学コンプが語る、何故渋谷教育学園の2校が伸びたかの私なりの考察

これは私なりの考察ですが田村哲夫先生は東京の中高一貫校の中でも屈指のブランド力を誇る麻布高校出身で、名門校というものをよく分かっています

それが最大の成功の秘訣だと思います

まず千葉県の誘致によって1983年に渋幕が開校しますしかし、千葉県は田村哲夫先生の学校経営力を甘く見ていました

まず渋幕が斬新だったことが第一にシラバスが上げられます、これによってある程度は先生が教える内容が明確化され、ある程度教える内容の質のブレが少なくなります

また第二に渋幕の進学実績を上げるにはよくあるスパルタ式私立学校みたいに厳しい校風にするのではなく、自由!共学!国際化!(優秀層には奨学金もあり)みたいな生徒が喜びそうな要素を強調して開成や麻布や桜蔭落ちなどなどの優秀層を囲いこんでその優秀な生徒に頑張ってもらうのが1番進学実績の躍進に繋がると分かってるからでしょう、延納(渋幕の通常の入学金は通常28万円ですが、5万円払えば残りの入学金の支払いを2月3日の午後6時まで待ってくれるというまさに渋幕を男女御三家が第一志望で渋幕を併願校にしたい家庭が喜ぶ制度)という制度も象徴的と言えます

おそらく田村哲夫先生が自由な麻布高校出身だからかいい大学に入る生徒は尻叩いて勉強させるより質(というか偏差値の高い生徒)を囲い込んだほうが得策だというのがわかっているのでしょう

これらの斬新さや、併願校としての便利さから渋幕の人気はどんどん上がって行きます

そして、渋幕が人気が出始めてから田村哲夫先生は当時人気が下がっていた渋谷女子高校(現渋渋)の改革にも着手します

渋渋はご存じの通り狭いという弱点を抱えていますが、渋幕みたいな共学校が東京にあったらなあ…という保護者の期待に応え、開校当初から偏差値はそれなりに高く、特に女子からの人気開校当初からは高かったです

そして渋渋は2007年に東大合格者23人という開校してから僅か11年でとんでもない偉業をやってのけます(しかも東大理三現役合格者も出ました)

わりと近場にあるどっかの宣伝とハッタリだけは一流の私立学校とは大違いです

この渋渋改革の短期間での大成功は都内どころか全国の私学関係者に強烈なインパクトを与えました

これには渋幕がある程度関東では既に名が知れていたのと、渋谷の立地がよかった、渋幕のシラバスをそのまま使うことが出来たなどの理由が関係してると思います

それから、待ってました(?)とばかりに現状の渋渋入試日程は女子の共学志望の優秀層や男子は御三家落ちの優秀層いらっしゃ〜い(某長寿テレビ番組風)とばかりの優秀層を囲い込みしたい意志みえみえの入試日程になってるわけです

以上のことから渋谷教育学園の驚異的な躍進を奇跡と言う人もいますが、私はこれは奇跡ではなく、田村哲夫先生の学校経営手法が優れていただけの結果であり、彼が関東の私学の文化も知り尽くしてたというだけの結果だと思います

要するに渋谷教育学園の躍進は田村哲夫先生が私学のブランディングに優れていたからこそなしえた計算しつくされた躍進だと思います

また過度のスパルタ校など意味がなく、優秀な生徒を囲い込むこそが大事だと分かっていたからの成功と言えるでしょう


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?