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光浦靖子さんへ

記事を拝見しました。


不安と不自由の多い時を過ごされているようで、具体的に参考になったら、と思って筆をとりました。ご縁があって光浦さんがカナダにいらっしゃれれば良いなと思ったのです。私はエレカシが大好きで、光浦さんのことも勝手に高感度抜群なのです。

カナダに2003年に単身移民しました。独身女です。17年もいるわりに英語もボチボチで私の記事を読んでいただけたら納得されるかもしれませんが笑大活躍どころか普通の物差しに当てたらぱっとしない生活をしているかもしれません。でもカナダに来て本当によかった。おすすめな国です。心地よくほっておいてくれるというか、日本にいると見えない圧力があるような気がしますが、そういったことがありません。呼吸が深くできる国、とでもいいましょうか。

移民法はよく改正がありますが、カナダは移民するのがそんなに難しくない国です。詳しくはご存知かと思いますがこのサイトでどうぞ。

https://www.canada.ca/en/services/immigration-citizenship.html

ぱっとしない私でも移民できて、飢えたりもせずなんとかやっています。私の日本人のお友達は大体ぱっとしてますからご安心ください。

私の性格だと日本にいたらしんどーく生きていると思います。カナダ人はアメリカ人から田舎者と思われていて、カナダ人はアメリカ人を馬鹿な野蛮人だと思っているような気がします。日本から見るとカナダもアメリカもニュージーランドもオーストラリアもどう違うのか感じにくいと思うんですが、私は少しアメリカに住んでいたことがあるので自分にとって明らかな違いが判ります。アメリカでは一生外国人(これはヨーロッパでもそうでしょう)なんですが、カナダは市民(カナダ人)も移民(永住権を持つ外国人)も待遇と扱いが同じです。

待遇が同じとはどういうこと??? 大雑把に言って、移民すると選挙権以外のすべての権利が移民には与えられています。そして、政府の健康保険は日本のそれよりはるかに好いです。医者にかかるのが無料です。薬代はその人が持っている保険(会社員だとついてきたりする)によって、ほんの少しから全額までの支払いがあります。インフルエンザの予防接種やコロナの検査は無料です。コロナで仕事を失った人には移民でも市民と同じくすぐに月2000ドル振り込まれました。一度じゃないですよ、毎月です。今も続いているのかな。はじめ5月まで、8月まで、となって、うろ覚えですが来年3月までに伸びたと聞いた気が。すみません、仕事失わなかったのであまり気を払っていませんでした。基本こちらの人は大病をしたときそのことについて苦しむけれど、金銭的には日本の比ではないように思えます。その代わり税金が高く消費税も所得税もかなり払います。国の老人ホームも収入によって払う金額が変わり、払えなければ無料です。見捨てない国、なのです。

それでは扱いが同じってどういうこと? これはカナダは移民でできた国で、まだまだ受け入れているので、お国のバックグラウンドを強くしょっている1世2世人がたくさんいるんですね。考え方も、言語においても。だから周りの人はちがってあたりまえ。そしてその違いを尊重しないといけないという強い自覚がほとんどの人にあります。外国人だから虐められるということはないと言ってしまいましょう。例外はどこにでもありますよね。そして今の政権がリベラルなこともあり、たいへんに個人の人権を守ることに力を注いでいる国です。シングルマザーや子供への政府の援助、社会のシステムがとてもよくできています。カナダ人は礼儀正しく優しい人がとても多いと思います。民度、という言葉があるそうですが、民度が高いと思いますよ!心根がいいんです。

光浦さんは芸人として名声ある方ですし、連載を持ったり、素晴らしいブローチ等を作られる魅力的な方です。そういった人の良いところを素直に認めて評価してくれる国です。年齢は関係ありませんし、言う必要もありません。年齢や結婚しているかなどは面接等オフィシャルなところでは聞くことは違法になっているくらいです。

言語(英語、フランス語)は政府のサポートが移民であればいつでも受けられるので(私は10年目にして英語の家庭教師を無料でつけてもらえました)やる気さえあれば年齢はいくつでも、本当にいくつでも関係ありません。学校も何歳でも行けます。やる気のある人は皆温かく応援されます。

逆にやる気のない人でも人権の尊重される国ですから国の援助がかなりあります。逆手にとって働かない人もいます。

とても懐の深いよい国です。コロナが収束してこちらへいらっしゃれたいいな、と勝手に思っています。勝手に応援しています。




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