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一人勝手に回顧シリーズ#フランシス・F.コッポラ編(4)#アウトサイダー/青春の日々

【映画のプロット】
▶︎グリース団とソッシュ団
ポニーボーイ(C.トーマス・ハウエル)は、ノートに、The outsiders と題する詩を綴る。
"When step out
 Into the bright sunrise "
"映画館の暗闇から外へ。I had two things on my mind. ポール・ニューマンと家路。"
ポニーボーイは、鏡に自身を映す。
"エイムだぜ。おい、グリース野郎。"
車に乗った若者達に、絡まれる。
"ベタベタの頭、洗わないのか?"
その後も、ポニーボーイの行く先々に、車は現れ、幅寄せしたりする。遂に、車が止まり、少年らが、車から降りて来る。
"グリース野郎め。髪をカットしてやろうぜ。倒してやれ。"
"やめろ。"
"いいぞ、刺してやれ。"
ポールボーイは、倒され、喉に、ナイフを突き立てられる。
"ここは、どうだ。それとも、ここかな?"
ナイフが、薄く、首を切る。
"口をつぐませろ。黙ってろ。"
"行こうぜ。Cnme on. 退散だ。"
"待てよ。"  
グリース団の仲間が、ソッシュ団と、もみ合いになる。
"出て来い。クソ野郎。"
車は、振り切って、逃走する。
" See you later. "
"大丈夫だな。''
" Hey. ポニー。The blade on you? "
" Yeah. "
"もう2度とさせないから。さあ、立て。忘れろ。"
"映画の帰りだったんだ。"
" Movies&Books. 他の事にも、熱中しろよ。頼むから。"
"Girls&Cars? 僕は、いけてるけど。"
"自力で対抗するなら、ナイフを持て。"
"ソッシュ達の思うツボだ。もっと切られてた。"
"今後、末っ子の面倒は、頼む。全く、頼りになる弟だ。"
"ソーダ。なぜ、彼は、ああなの?"
"心配事が、増えたんだよ。"
"大丈夫か?"
ダラス(マット・ディロン)が、声を掛ける。
" I'm fine. ダルは、出て来たの?" 
ジョニー(ラルフ・マッチオ)が、会話に加わる。
"何だそれ?お前こそ、道端で1人、何を?"
"関係ないよ。"
"関係あるよ。俺の鼻、見てみろ。"
"腫れてる。"
"全く、頭のいいガキだ。"
"ダル。"
"やあ。"
"勾留は、90日じゃ?"
"いい子にしていたから、短縮さ。"
"そうか。"
"ジョニーは?調子はどうだ?"
"ソッシュが、縄張りを荒らしに来る。"
"心配要らない。いずれ対決だ。"
"また邪魔しに来るだろう。"
"そうだな。"
"同じ奴らか?"
"いや、違う。"
"お前を傷付けた奴も、ケリをつけてやる。"
"護衛になろうか?ポニー専属の。"
"あまり、いい考えだとは。"
"明日の晩、彼女連れて、来ないか?"
"俺も、サンディ達が、来る。"
"ガキは、お断り。"
"何だよ?"
"いや、俺は、行動を起こす。ガキらしくね。"
"一緒に行くよ。ポニーも。"
"でも、警察と厄介は、困る。裁判で、別々にされるよ。"
"誰にも厄介は、困る。平和を回復したいだけ。"
"そうだよ。"
"じゃあ、6時。約束だ。"
"飲む予定だったけど、行けそうなら、合流するよ。"
"この野郎。"
少年達は、ばらばらになる。
"手を貸せよ。"
"仕方ないな。" 
ポニーボーイとジョニーは、車を押す。
"また後でな。"
"クリスが、戻ったよ。"
"奴には、ムショで、2回やられてる。面白いぞ。See guys, later. " 
"ポニー、宿題しろ。"
"君は、帰る?"
" I don't know. "
"またな。"
"うん。"
夜。ポニーボーイは、ブラインド越しに、外を見る。
"ライト消して、寝ろ。朝から仕事だ。"
"放っとくのか?"
" I don't know. 誰が分かる?"
"寒くないか?"
" A little. "
" Listen. ダリーは、うるさいけど、悪意はない。ただ、ママとパパが死んで、責任が、重くのしかかった。お前が好きなんだ。そうだろう。"
"ソーダ?"
"うん。"
"なぜ、学校辞めたの?"
"馬鹿だから。できたのは、車の修理と体育だけだった。"
" You are not damb. " 
"馬鹿だって。一つ言う事がある。ダリーに言わないと、約束しろ。"
"分かった。"
" I will marry サンディ。お前の卒業後だ。会計や何やら、ダリーを手伝える。"
"ソーダ。サンディが好き?"
"うん。"
"どんな感じ?"
" What’s time? Very nice. "
街角で、ポニーボーイ、ジョニーとダラスが、落ち合う。
"やあ、ダル。"
"早いな。"
" What's you wanna do? "
"悪さだ。行こうぜ。"
3人は、仲間の溜まり場の駐車場に行く。
"やあ、ジョー。"
男がが、1人乱入し、仲間を殴っている。殴られた男が、ナイフを取り出す。警察車両が、到着する。
ガソリンスタンド。
"ソーダ、野郎達だ。" 
ダラスが、話し掛ける。
"なあ、ソーダ。金がないんだ。中古ワイパー買ってよ。" 
"ダル、止めろよ。"
" Give the money, sir. "
3人は、またうろつく。
"それで、何の映画?"
"なあ、ダル。"
"知らない。ビーチの話の一つ。いくつもあるから。"
"俺の草むらだぞ。"
ダルは、少年達を追い払おうとする。
"え?"
" what are you doing? そのトランプよこせ。"
"ルール、知ってる?"
"うん。"
"何だと?知ったかぶりを。チビは、嫌いだ。"
トランプをばら撒く。
"ここから、でてけ。"
3人は、逃げるチビを追い掛ける。
"行け、チビども。"
"日が暮れて来た。行こうぜ。"
"よし。"
3人は、金網をくぐり、ドライブイン・シアターに潜り込む。
"怖いわ。ファニーの言ったとおりじゃ?"
"大丈夫。そんな訳ない。"
"全然だよ。"
"ステラ、こっちへ。"
"どこだ?"
"何の積もり?"
チェリー(ダイアン・レイン)が、車を降り、帰ろうとしている。
"チェリー、待てよ。お願いだ。僕の彼女だろ?"
"そんな引っ張り方、やめて。"
" Are you seriour? "
"あなた何様?"
"こんな事、やめてくれ。"
"だって。"
"もう戻らない。"
"訳が、分からない。"
"何なんだ?"
"大袈裟にしたいんだ。"
"ねえ、Give me Coke. "
"金がない。"
3人は、戸外の席に収まる。
"ぶら下がっているもの見たい?"
"くだらないな。"
チェリーともう1人の女が、前の席に座る。 
"本当に、いいの?"
"映画に来たの。だから、見る。"
"凍りそうだ。"
" Stupid. 上着は?"
"忘れた。"
"ローレライ。"
ダラスが、チェリーの気を引こうとする。
"可愛い赤毛だね。本当に赤毛なの?"
" Com'on, ダル。"
" Are you real? "
ダルは、前に足を投げ出し、弾みで転倒する。
チェリーも、微笑む。
"本物の赤毛だって、どうしたら、分かる?
"やめろ、ダル。"
"その、まつ毛もどうなのかな?"
"もう、やめろ。"
ジョニーが諌める。
"足を下ろして、もう黙って。"
"誰に黙らせて貰う?"
"コーラ、買って来る。"
" Boy friend? "
"構うなよ。"
"グリースよ。"
連れの女が、耳打ちする。
"ムショから出たて。"
"何とでも、言うがいい。"
"警察を呼ぶわよ。"
"俺を、死ぬほど、怖がらせる気だ。どうしよう?なあ、ポニー?この娘、恐ろしい。"
"ほっといて。大人しく、お願い。"
"大人じゃない。コカ・コーラか何か、要らない?"
" Get lost! "
" Sorry. 知らなくて。怒鳴りつけるほど、俺が嫌だとは。分かった。嫌われ者は、行くよ。"
車のトランクから、女が出て来る。男が、スカートをめくる。
"いやらしい。"
女は、ビンタする。
"あんたも、何か?"
チェリーは、ポニーボーイに、因縁をつける。
" No. "
"違うタイプね。What's your name? "
"ポニーボーイ・カーティス。"
" That's original name. "
" My daddy was an original person. 兄は、ソーダポップ。出生証明どおり。"
" My name is シェリー。友達は、チェリーって。髪のせい。"
" Yeah, I know. "
" Same school, you チェリー。"
" Yeah. そうなの。高校生にしては、幼そう。あんなクズと、何してるの?"
"ダルは、仲間。I'm Gleese, too. 友達だ。"
"ごめん。知らなかった。お兄さんのソーダって、DX給油所の?"
" Yeah. "
"彼、キュートね。"
"兄弟の筈よね。彼は、なぜ、学校にもう来ないの?ご両親の死後、働いてるの?"
"脱落した。"
"それは、残念。"
ダラスが、コーラを買って、戻って来る。 
"ほら、これで、熱が下がる。"
チェリーは、コーラをダラスの顔にぶち撒ける。
"それは、あんた。まともに振る舞ってよ。"
"怒りっぽいな。"
"放して。"
"好みだ。"
"放してよ。"
"ダル、放せ。"
ジョニーが言う。
" What did you say? "
"聞こえた筈だ。" 
"俺に何だと?"
"おい。"
"利口ぶって。"
ダラスは、席から立ち上がる。
"静かにしてくれよ。"" Sit down チンピラ。" 
"爆発した。" 
" Thank you. 怖かった。"
"そうでもなかったよ。ダルに対抗して。"
"あなたは、逆ね。こっちに来て、私達守ってよ。"
"どうする?Com'on. "
" So well. "
2人は、チェリー達の隣に座る。
" How old you are? "
"14、16だ。"
"2人とも14かと。"
"16。"
"僕らの事は、怖くない?"
"こんな、可愛い顔だもの。"
"ダルは、有名。あなた達は、違う。"
" Dear, right. 幼く、純真。"
" No. This's not dirty. "
"ダルは、確かに乱暴だけど、実は、クールな兄貴分なんだ。"
"君が、気になるだけ。"
"遠慮するわ。"
"私は、いいと思う。"
"グリースめ。"
後ろから、ジョニーに抱き付く。
"何だよ?髪に触るな。"
"ビール飲め。落ち着くぞ。おや、これ、誰?Grandmothers? お嬢さん、何してるの?グリースと一緒?"
"ダルに困って、守ってくれって。"
"でも、肝心のダル君は?"
"そうだ、どこだ?"
"消えたよ。"
"タイヤを切られたよ。"
"ちょっと座ってよ。"
"ティム、Look up. He is not here, really. 君達は、見たかい?"
" No. "
"じゃ、探すよ。"
"ダルがナイフ?I don't think so. "
"ティムは、フェアじゃない。"
"本気で、手荒い事を?"
"正当な戦いだ。"
"全く、単純ね。"
"殺されたりしても、ただ埋葬するだけ。"
"腹減っただろ?これ、噛む?"
"やめろ、ツー・ビット。"
"元気出るよ。"
"ポニー、コーラ買いに行こう。"
" Sure. 君らは?"
" I do. 俺とジョニーの分も。頼む。"
ポニーとチェリーは、ショップへ行く。
"もみあげの人、大丈夫なの?"
"ダルのように、危険じゃない。"
小柄な少年が、買い物の列に、割り込む。 
"おい、何してる?ちょっと。"
"ジョニーは、怖がっている。元々、神経質だから。数か月前、ソッシュの1人にやられた。"
"傷は、その時の?"
"指輪のせいだ。"
"私達が、皆、そういう訳じゃない。グリースが、皆、ダルじゃないでしょ。"
" Com'on. "
買い物客の列の中で、小競り合いが起きる。 
"何が望みだ?"
"外で、やろう。"
" 望むところだ。"
" All right. 外でやれよ。Com'on. "
"彼は、数人、手にかけてる。"
" Anyway, ソッシュがやった、と?Ritch kids.
南地区のソッシュ。"
"聞いて驚くかも、知れないけど、どこでも、タフよ。"
"もう、行こう。何してるかと、思われる。"
ツービットが、チェリーの連れに話し掛ける。
"君は、南地区から来たの?"
" Yes. "
"いい地区だろうね。"
" Yes it is. I like it. " 
"そうか。僕は、another side of the town. "
上映が終わり、観衆は、帰って行く。
ポニーとチェリー。
"一番上のお兄さんの話、しないわね。"
"話す事がない。"
"そうなの。"
"家の大きな大黒柱だ。"
"どんな人なの?ソーダは、聞いて分かった。ダリーは、ソーダのように、無謀?Dreamy like you? "
"ソーダとも僕とも違う。僕は、嫌われている。僕を施設に出したいが、ソーダが阻止を。" 
"ポニー、何の話?"
"兄弟、仲良しじゃ?"
" No, we don't. ジョニーも、家が嫌なくせに。"
"黙れよ。"
" I'm sorry. どうかしてたんだ。"
"大丈夫?" 
" Don't worry. "
"お前が、必要なんだ。"
"マルシア、彼ら来たわ。どうしよう?"
"普通にして。"
"落ち着いて。"
"誰だ?"
"What are you doing? "
"少し酔っただけ。"
" A little? 吐いて、気を失ったくせに。飲むなら、デートしない。前に言った筈よ。"
"こんな奴らとつるむなんて。"
"こんな奴ら?"  
"ランディ。"
"お前、車に、もう2人いるんだぞ。"
ツー・ビットが、ナイフを取り出す。
"それが、何だ?やる気か?"
"やってやろう。"
"よせよ。"
"かかって来い。"
" Com'on. "
" Right. Wait a minite. "
" Why 怖くなんかないぞ。"
" I hate the fights. 喧嘩は嫌いなの。ポニー来て。"
"ごめんね。"
"どうせ僕は、誰も切れやしない。"
"チェリー、Com'on. "
"彼らと行くわ。学校で口聞かなくても、悪く思わないでね。"
" Yeah, I know. " 
"あなた、いい人よ。"
" It's OK. "
"ダルはもう嫌。また会ったら、恋に落ちそう。"
"さあ。"
"触らないで。"
相手は、車で去る。
"気を付けな。"
"誰に言ってる?"
"今までで、一番の美女達だ。"
" Yeah. "
"今のは?" 
"マルシアの電話番号。どうせ偽のだろ。''
"俺も、何を血迷ったか、俺とデートするな筈ない。"
" Where are you going? "
"帰る。"  
"おや、何だ?"
"新しい帽子だぜ。"
"馬鹿だな。"
"割れビン渡したけど、意味なかった。"
"使ったかもよ。どこへ?"
"ビリヤードでも行くかな。後で会おう。"
" OK. "
"親の喧嘩は嫌だ。行こう。"
ジョニーは、また家を出る。
ポニーとジョニーは、木立の中に、火を焚く。
"揉めたのは、グリースだから、彼女のreputationが下がるだけ。Don't worry about it. " 
" Yeah, I guess. "
"いい車だったな。マスタングis tough. "
"ソッシュは、恵まれている。いつもこうだ。"
"ポニー、僕は、もうダメだよ。自殺でもしそうだよ。"
"ジョニー、そんな事、ダメだよ。"
" 何とかしなきゃ。神様。グリースもソッシュもない所。そこは、きっと。ただ普通の人が、沢山いる場所。普通の人。"
"田舎だよ。大都市から遠く、田舎に。"
男女が、車から降り、男はトランクから箱を取り出し、女に渡す。
水色の車が、側面から潰される。
"ポニー、ポニー、Wake up. Com'on. "
" What time is it? "
" I don't know. 僕も寝ちゃった。もう家に帰れ。"
"僕は、ここで、野宿する。Who care anyway? "
"寒くなったら、Com'on my house. "
" Yeah. All right. "
"ダリーに怒られるかな?"
ポニーは、帰宅する。 
外から、ダリーが電話しているのが、見える。
"ああ、ダリーだ。じゃあ。"
ポニーが扉を開けると、ダリーは怒り出す。
"何してた?今、何時だと?夜中の2時だ。"
"答えろ。"
"空き地さ。"
" What? "
"ジョニーと話してて、つい寝ちゃった。"
"留置所に放り込まれたかと、思ったぞ。警察に、連絡もできない。"
"ポニー、もう寝よう。"
"わざとじゃない。"
"そればっかりだ。"
" Com'on. ダリー。"
" Shut up. 弟をかばってばかり。"
"彼に怒鳴るな。"
ダリーは、ポニーを突き飛ばす。
"わざとじゃないんだ。"
ポニーは、また家を飛び出し、ジョンの元へ行く。
"ポニー。"
"ジョニー、逃げよう。"
2人は、走り、息が止まる。
"落ち着けよ。大丈夫だから。冷静に。"
"タバコないか?死ぬのが怖い。" 
" Don't scare me. What's happened? "
"ダリーにぶたれた。ママとパパがいた時は、仲良かった。今は、嫌われている。"
"親父も、僕に、そうだ。手が届くから。"
"公園まで歩こう。頭が冷やせるかも。"
"分かった。"
"凍死しそうだ。"
"嘘だろ。"
ソッシュ達の青い車。
"ポニー。"
ポニーは、遊具に上る。
"火ない?タバコ拾った。"
"これを使え、ジョニー。" 
青い車が、公園に乗り上げる。
"おい、奴らだ。俺らの縄張りだぞ。"
"僕らが、狙いだ。やるか。"
" Stay cooled. " 
"おやおや、Guys. "
" Drunk. "
"指輪の男だよ。"
"このグリース野郎ら。人の女を横取りか?"
"自分の領域外だぞ、気を付けろ。"
"お前こそ。"
"グリースの意味は?ベタベタ髪のクズ野郎の事。"
ポニーに、酒を浴びせる。
" You know ソッシュ?"
"何だよ?"
"マスタングに乗ったクズ野郎。"
"捕まえろ。"
ポニーは、噴水に浸けられそうになる。
ジョニーは、うつ伏せとなり、横っ腹を蹴られる。ジョニーは、飛び出しナイフを取り出す。
"クソ野郎。腕をつかめ、沈めてやる。グリース野郎に酒盛りだ。貸せ。さあ、飲め。"
噴水に沈めながら、酒を振り掛ける。
立ち上がったジョニーは、ナイフ片手に、集団に近づく。
気を失ったポニー、ジョニーと遺体一つが取り残される。
ポニーが、目覚める。ジョニーの姿が、目に入る。
"僕が殺した。killed him. Killed. "
"ジョニー、吐きそうだ。"
"吐けよ。見ないから。見ないから。ポニー、you are right? "
"本当に殺したのか?"
" Yeah. 仕方ない。君が殺されそうだった。僕も、やられてた。"
"他の奴らは?"
"え?"
"皆んな、逃げてったよ。僕が、刺した途端に。"
2人は、バーを訪ねる。
"何だ?"
"ダルに会いたいんだ。"
"無理だ。"
"ポニーとジョニーだと言って。Com'on. "
窓越しに、ダラスが出て来たのが、分かる。
"どうした?"
"ソックスを殺した。"
" Why? All right. 来い。"
"頼りになるのは、ダルしかいない。厄介はかけたくなかったけれど、途方に暮れて。"
"ティムとやり合って、もう寝ようと。対策を練ろう。入れ。ずぶ濡れか?"
" I'm OK. "
"おい、ポニー、こっち。肺炎で死んじまうぞ。"
" Com'on. 馬鹿だな。セーターを脱げ。凍えるぞ。"
"ねえ、ハッパ吸いたい。"
"これ(拳銃)、俺に向けるなよ。装填してあるから。50ドルある。お前の兄さんには、俺から説明したくないな。"
" Don't tell it. "
"これ、着ろ。大きいけど、乾いてる。"
"3時の貨物列車で、ウィンドリックスへ。ジェイ山の上に、古い教会がある。裏のポンプで、水は、確保できる。着いてすぐ、1週間の食料調達だ。話が広まる前に、終えろ。それから、あまり外に出るな。いいな?"
" Yeah. "
"沈静化したら、会いに行く。落ち着け。うまく行くよ。Right. 殺人に関わるのは、NYだけかと。"
ダラスは、2人を送り出す。
"じゃあ、気を付けてな。"
2人は、貨物列車のコンテナに、身を隠す。警備が、異常を見て回る。
"こっちも確認。"
" Yeah. "
▶︎うち捨てられた教会

朝焼けの中、列車は走る。2人は、ウィンドリックスに着き、山に登る。
"待てよ。"
やまあいの採掘場に、作業員を認める。
"どうだ?"
"何が?" 
"ここが、どこか聞いて。まだばれていない。"
"お前が行け。"
"足首が痛いんだ。" 
"どう聞く?"
"うろついている農家の子のフリだよ。"
"俺が、そう見える?"
"聞くだけだ。ジェイ山は、どこかって。大丈夫だよ。"
"見た途端、バレる。"
"そんな事がない。さあ。"
ポニーは、意を決して、作業員の方へ歩み出す。
"  Excuse me. ジェイ山は?"
"What? "
" How can I climb ジェイ山?"
"この道を、丘まで行ったら、そこだ。"
" Thank you. "
"徒歩かい?" 
"兵隊ごっこなんだ。司令部に連絡だよ。"
"男の子は、これだ。"
"あれだ。"
" Church. " 
2人は、戸に打ち付けられた板を剥がし、蜘蛛の巣だらけの内部に侵入する。
" Over there, just now. "
"フクロウだよ。" 
疲れた2人は、床に寝転ぶ。
"なあ?"
"うん。"
" You are allright? この床、硬いな。"
"学校だ、朝食だ"と、叫ぶダリー、ポニーを起こすソーダ。教会の部屋が、ダリーのいるキッチンに重なる。ポニーは、目覚める。
"ジョニー。"
床の砂に、" BE BACK SOON "。
ポニーは、ポンプで汲んだ水で、顔を洗う。人の気配がして、隠れる。ジョニーが、食料を抱えて帰って来た。"
"ジョニー。びっくりした。ツー・ビット並みに、行動的だな。"
"行動って。"
"何だ?"
"中へ入れ。ダルも言ってた。"
"よし、パンと1週間分の食料。ピーナツバター。"
"この本?"
"風と共に去りぬだよ。読みたがってただろ。映画も行こうかなって。暇つぶしに、朗読してよ。"
"ありがとう。タバコに、トランプ。脱色剤?まさか。"
"髪はカット、君は脱色。" 
"新聞に出るぞ。バレたら困る。"
"ダメだ。髪はダメだ。"
"どっちみち切るんだ。捕まったら、判事に切らされる。" 
"意味ない。"
"そのとおり。僕らを参らせたいんだ。僕も、切って、ポマードを流す。"
"ダメだ。Don't  touch my hair. "
"また生えるから。"
" Go ahead. Ah! "
" Sorry. 切りにくい。"
"引っ張りすぎ。"
"うるさい。Sorry, men. "
" I see now? "
"脱色してからだ。"
"じゃあ、早くしてよ。"
"ポニー、これでどう?"
"確かに。"
"僕は、そんなに切ってないぞ。"
"いいアイデアだよ。"

"嫌になるよ。" 
"ごめん、髪を切ったから。"
"そうじゃない。ただ、何が何だか。"
"分かるよ。あまりに早い展開だった。今朝の小さな店、ツー・ビットなら、半分はいただき。彼ときたら。" 
"昨夜、気が利いてたな。チェリーとマルシアは、ほんの昨夜の事。空き地で、星を見たのも、昨夜。"
"やめろ。昨夜の話はするな。"
"ジョニー。"
"彼を殺したのも昨夜。彼は、17歳のままだ。僕が、殺したから。一生、つきまとうよ。故意にじゃない。溺れる君を見て、仕方なく。"
ポニーは、ジョニーの肩を抱く。
"やっぱり、人は、血で満ちている。 What can I do? "
"僕のせいだ。13の子を連れ回した。家に帰ってたら、こんな目に遭わなかった。"
"違う。もう14だ。責任は、君と同じだよ。涙が止まらない。" 
"泣かせる積もりは。Don't cry. Don't cry. You'll be all right. きっと上手くいく。火の所へ行こう。"
夜。2人は休む。フクロウが鳴く。
"ジョニー、Are you awake? "
" Yeah. "
" The moster's outside. "
"え?大丈夫だよ。"
アライグマが、壁の板を齧る。
朝。ポニーは、詩を詠む。
"太陽のくぼみに ぎっしりと
何百もの負傷者が、何列もなり
鉄道線路や、歩道、車下に、横たわっていた。
大半は、焼ける太陽に苦しみながら。 
そこら中で、ハエが群がり、顔の上を這ってた。" 
"そりゃ、酷い。
"辺りは、血と汚れた包帯 苦しみのうめき声ばかり
彼女は、4年間、負けを認めぬ者を見続けた
男達は、勇敢ゆえに 陽気に破滅に向かった
Very cool. "
"勇敢か?ダリーを思わせる。"
"ダリー?俺より下品だぞ。ソーダは、南部の男以上だ。" 
"確かに品がある。魅力もあるしな。ダリーは。"
"僕は、怖い。"
" Read on. "
" Watch smoke. ジョニー。"
ポニーは、文章を綴る。
"ある朝、いつもより早く起きると、教会は、それまでにない寒さ。"
2人で、朝焼けを眺める。
"凄く綺麗だったな。"
" Yeah. "
"美しい霧のよう。すべてが、金と銀に包まれて。"
" Un, hu. "
"ずっと続かなくて、残念。" 
"黄金は、移ろいゆく。"
" Ha? "
"萌える緑は、gold. 移ろいやすき色よ。萌える葉は、flower. それも、一瞬。やがて、葉は、葉に。エデンは、悲しみに沈み、暁は、今日に変わる。黄金は、移ろいゆく。"
"誰の言葉?僕の考えどおり。"
"フロストの詩。意味が気になって、覚えていた。"
"雲とか色とか、考えた事が、なかった。君が言うまでは。あり得なかった。"
" Yeah. スティーブ達やダルさえ、雲や夕日の話は、した事ない。君とソーダだけだ。Maybe チェリーも。"
"僕らは、別か?" 
"彼らの方が、別だよ。"
" You'll be right. "
床に散らばるトランプ。食べ物をかじるネズミ、ビン、タバコ、風と共に去りぬ。2人は、ベンチに寝ている。
ダラスが、やって来る。
"おい、金髪野郎。"
"ダル。"
"起きろ。" 
"元気か?"
"ジョニー、起きろ。"
"ソーダの様子は?"
"ダル、元気?"
"心配してない?"
"警察は?"
"1人ずつ頼む。Hungry? 何か食べる?俺は、腹ペコ。"
"じゃあ、4日、我慢してみて。"
"ジョニー、タバコある?"
"うん。"
"特別郵便だ。ポニー・カーティスあて。これ。"
"誰から?"
" President. United States of America. "
"嘘つけ。"
"兄貴のソーダから。"
"僕の居場所を?"
"知らないを通したが、信じてくれない。渡せって言われた。何かトラブルだな?"
"ダリーは、後悔している。わざとじゃない。ダルが、警察に呼ばれて、心配した。帰って来てほしい。Miss you. ジョニーによろしく。ソーダより。" 
"警察の動きは?何が聞いた?呼び出されたって。"
"警察と俺は、知り合いだから。呼ばれて、殴られて、お前達の事、テキサスに行ったって言った。信じたよ。"
"テキサス?"
" Texis men, guys. お前のこの髪、信じられない。Blodyman. "
"お粗末なのは、分かってる。"
"何か食う?" 
"ここから、出よう。"
3人は、ダラスの運転する車で出掛ける。
"この車は?"
"バックのだ。"
"止めろ。"
"分かってる。"
"何してる?"
ダラスが、ハンドルから手を離す。
"バーベキューの気分だ。"
無理に、道路を横切り、ドライブスルーに入る。
"馬鹿野郎。"
"バーベキューサンド3つ、コーラ3つと。"
駐車場に、車を止める。
"腹減ってるだろ?殺した奴には、友達が多い。ソッシュ対グリースだ。Look. 銃を持っている。"
"人を殺す気?"
" Don't worry. 装填していない。"
" Hey, mr ねえ、お金ない?"
見知らぬ少女がせびる。
"1銭もない。"
" Sure? "
"忙しいんだ。行ってよ。行きやがれ。危なかった。ティムらと組んで、明日の夜、ソッシュと決闘だ。実は、スパイがいる。"
" Who? "
"覚えてるかな?俺がナンパを試みた美人娘。お前の殺しの晩だ。赤毛で名前は、チェリー。"
"チェリーだ。ソッシュだろ?"
" Yeah. 空き地で会った。彼女、あの調子だから、また何か嫌味かと。"
"そうだろ。"
"でも言うんだ、ソッシュは、酒を飲んで、争いを求めていた。お前らは、正当防衛だったって、好意的だよ。でも、嫌われている。コーラを勧めても、怒鳴られる始末。なぜだろ?くそっ。どうすればいい?キュートな娘だと思うんだけど。どうだ?"
" Right. "
"それより、奴ら、なぜここに来るんだ?人の縄張りを。田舎は、初めてだ。"
" Gone back 自首するよ。"
" What? "
"すぐ、釈放されるよ。正当防衛だもの。チェリーが、証言できる。ダルは、無関係。銃は返す。迷惑は、かからない。"
"本気なのか?"
"ポニーの兄ちゃん達も、心配してる。僕の親は、心配なんて。"
"仲間は、心配している。ツー・ビットも、気が気でない。" 
"親は、何も聞いて来ないだろ。"
"だから、何だ?俺が、事故で死んだり、ムショに入っても、親父が泣く訳ない。俺も、どうでもいい。自首なんて、やめとけ。隠れ場所を、俺が見つけてやるから。こんな風に、切るなんて酷いよ。"
ダラスは、車を出す。
"ムショで、人は、意地悪になる。俺が体験した事を、お前にさせたくないんだ。"
教会が、燃えている。
"どうして?"
"酷いぜ。"
ポニーが、駆け出す。
"どこへ?Get back. "
小学生と担任が、家事を見つめている。
"姿の見えない子が。"
"そんな筈はない。"
"いないの。ちょっと見ない隙に。"
"確かか?"
"どうしよう?"
"戻れ。" 
"落ち着いて。Come back. 危ないから。"
"ダル。"  
"動くな。"
ジョニーも、クルマを飛び出す。
"おい、お前もか?"
"ポニー。"
"危ないから、下がってなさい。"
ポニーとジョニーは、教会の壁を破る。中に入る。フクロウが、逃げる。
"何だ?今のは。" 
"男の人は?"
"来ない。怖くて、来れない。"
"デブだからだよ。"
逃げ遅れた子ども達を見つける。
"おい、ここだ。"
ダラスが、外で子どもを受ける。
"ダル、この子を頼む。"
" You, OK? "
"ポニー、ダルに渡して。"
"外に出すんだ。"
"ジョニー、もう出ないと。"
"早く。何してる?火が着いてる。"
天井が、崩れ落ちる。
"ダメだ。"
ポニーは、気を失い、ダラスに助け出される。
"馬鹿なガキが。"
ジョニーの悲鳴が聞こえる。
"今から、行くよ。"
教会の屋根が、崩落する。
ポニーとジョニーは、救急車で、運ばれる。
"2人は、大丈夫だ。別の救急車で、運ばれている。君達、こんな勇気は、久しぶりに見た。プロのヒーローか?"
"グリースだ。"
" You kid me? "
" No, I kid. 街で聞いたら、すぐ分かる。"
ポニーに、担任が付き添う。
"タバコは、悪い。"
" Why not? "
"若いから、ダメ。悪い癖になる。"
"あんたは?" 
"君より年配だ。長年、吸っている。"
ダラスは、ベッドに寝かされ、運ばれる。
"こんな離れ業、もうごめん。"
ソーダとダリーが、見舞いに来る。ソーダと抱き合う。
"ポニー。Tough hair. "
"ポニー。"
"ダリー、ごめんね。"
"ママやパパのように、失ったかと。"
3人は、固く抱き合う。
"元気そうだ。"
"さあ、家に着いたぞ。"
ポニーは、疲れて寝ている。ダリーが、抱えて運ぶ。
"大きくなって、運べない。"
▶︎決闘
朝。
" Hi, ティム。"
" Hi. "
"朝メシ食べていいかな?"
"いいや。泊めてくれて、助かった。"
" Sure. Anytime. "
ポニーは、朝食を作る。
"誰かいる?"
" Yeah, here. ドアは、静かに。" 
後ろから抱きつく。
"ポニーボーイ。"
"おい。何だよ。これ、見てみろ。"
"わお。"
"卵は台無し。スプーンは、落ちる。"
"おい、金髪の猿。"
"新聞を見なきゃ、信じられなかった。"
"ヒーローになるって、どんな感じ?"
"何だって?"
"最高のハッパ、吸ったみたい?"
"朝から、ビール?"
"不良からヒーローに。"
"ジョニーが過失致死?"
"回復した場合?"
"お前、子ども救ったって、焼死しかけてた。"
"ダルの前科が、抜けてるぞ。"
"嘘つきだ。"
"僕らの事だけ。兄弟の事。施設に入れる話は?
No way. 入れたくないのか。"
"ヒーローにそんな。ソーダ達、どこ?"
"Mr. ユニバース。"
ソーダは、シャワーを浴びている。
"ドアを閉めろ。"
スティーブが、後ろから、ダリーに、抱き抱えられる。
"うあ。"
"選考理由は?脳なしの筋肉。"
"ダリー、僕の制服は?"
"ズボンも履けよ。裸体は、違法だぞ。"
"ジーンズは?" 
"アイロンかけた。"
"ダリー。"
"遅刻するぞ。"
"ダリー、あの、少年裁判所の話は?" 
"ああ、警察が昨夜。"
"ソッシュの奴らをやっつけた後は、スティーブと一緒にパーティーだ。"
"どこに、そんな金が?"
"策を練るよ。"
ソーダが言う。
" Micky on the TV. ポニー?"
"よし、グーフィー。"
ダリーが言う。
"お前が、心配なんだ。仕事休むよ。"
"大丈夫。1人は慣れてるよ。第一、休めないよ。"
"でも、俺がいた方が。"
"僕が、子守りするよ。"
ツー・ビットに手を出す。
"ツー・ビットも、仕事したら、どうだ?ソーダ、仕事の時間だ。"
ツー・ビットは、ポニーの首をきめる。
"タバコやめないと、苦しい。"
"頑張れ。"
"無理。"
"皿洗っとけ。"
"息、止めてやる。"
"もう、離せ。"
"そうだ。離せ。"
"顔色が悪いよ。"
"怠け者め。"
"ポニー。一箱以上、吸ってみろ。勘弁しない。いいな?"
"うん。" 
"大黒柱、1本以上、支えてみろ。僕も、ソーダも、勘弁しない。いいね?"
"靴を。"
"ジョニーに、よろしく。"
"ああ。"
ダリーは、仕事に出掛ける。
"じゃあな。" 
ソーダも、仕事に行く。
"家を掃除しよう。警察や記者が来るかも。世間が、俺らに注目すべき時が来た。"
"片付いてるよ。俺の家に比べりゃ。"
"全くだ。すぐ帰って、自分の家、掃除した方がいい。"
"そんな事したら、ママがショック死する。"
TVを着け、床に座り、朝食をとる。 
" Hey boy, hungry? "
ツー・ビットとポニーは、出掛ける。
"車がない。ブレーキが故障して。俺の彼女と、死にかけた。兄貴が凄い。滑るほど、ポマード付けてる。床屋で、オイル交換だ。"
ソッシュの車が、暫く2人をつける。ファストフード店に着く。
"ここにいろ。"  
"何だ?''
"さあ、何人いた?"
"4、5人かな?早く中に入ろう。" 
"待て。" 
青い車が、駐車場に入る。
"気になるの?" 
"動くな。"
車を降りた、ソッシュ達が、やって来る。
"決闘前に、出し抜くな。" 
"分かってる。I want to talk to you. "
"行け。見張ってる。" 
" Com'on. "
"決闘の事だが..."
ランディとサシで話すポニー。
"新聞読んだよ。なぜ?"
"さあ、ヒーローごっこかも。"
"僕には無理。"
"何が?"
"子どもを火から救うなんて。" 
"どうかな?同じ事、したよ。" 
" I don't know. 何が何だか。グリースが、こんな凄い事。"
"グリースは、関係ない。"
ツー・ビットが言う。
"こいつらのズボン。"
" Talk inside? "
ツー・ビットの声。
"完全な負け犬。" 
"顔も、ゴリラみたいに醜い。"
" Funny? "
"どうだ?"
ランディとポニーは、車のシートに座る。
"誰にも言えない。友達は、僕が狂ったと思うはず。火傷を負った子、死ぬかも。"
" Yeah. "
"それなのに、今夜、決闘?君ら、勝てないのに。対抗したって、どん底のままだろ。僕らは、恵まれたまま、君臨し続ける。どうせ、グリースはグリース、ソッシュはソッシュ、どうでもいい。Thanks グリース。君、個人にだよ。"
"話せて、良かった。ランディ。My name is ポニー。"
ポニーは、車を降り、ランディは、クラクションを鳴らして、仲間を呼ぶ。
"ツー・ビット、愉快だ。さあ、行こう。"
"行きやがれ。"  
"次は、決闘。今夜、やってやろうじゃないか。"
"ソッシュ様は、何と?"
"違うよ。ただ話たかっただけ。That's all. "
"じゃあ。"
"Take it easy. " 
"Take it easy. やっぱり。"
ジョニーが入院する病院。
"確認しないと。聞きますから。"
" Nurse. いいよ。入っていい。"
ドクターは、ツー・ビットとポニーの肩を叩く。
"会いたがっている。大丈夫。"
"先生が言うなら、部屋はあっち。"
" Hey ジョニー。"
"やあ。"
ジョニーは、うつ伏せに寝ている。
"待遇は、どう?新聞のお前の写真、持って来た。ヒーローだ。Look that. "
"ちょっと無理だ。"
"後で、見られるよ。"
" You want the things? "
"本がいい。持って来てよ。"
"風と共に去りぬだ。読んでやるよ。下で、見て来てくれる?ギフトショップにある筈。"
"So. ダルは、回復している。ダリーとは、仲直りした。ジョニー、You are OK? "
" Oh yeah. 時々痛くなる。普段は、背中から下は、何も感じないんだ。僕、悪そうだね?"
"大丈夫だよ。良くなる。君が必要だ。"
"もう歩けないだろ?"
"うん。"
"背骨を折ったって、先生が。"
" You gonna be fine. 絶対に。"
"実はね、ポニー。自殺ばかり望んでいたけど、今は、死にたくない。たった16年の命、短過ぎる。やり残した事がないなら、構わないけど、まだ見てない事が、沢山ある。ウインドリックスが、街から出た唯一の瞬間だった。"
"やめろ。興奮するな。面会させて、貰えない。"
"ジョニー、お母さんよ。"
" I don't want to see her. "
"お母さんが、来てるのよ。"  
"会いたくない。ちょっと、寄っただけだろ。文句言われるだけ。放っておいて。"
"どうした?"
"面会終了。" 
"大丈夫なのか?"
" I don't know. "
" He is all right. "
"これ、必ず渡して。"
ツー・ビットは、本を預ける。
" All right. "
"息子よ。会う権利がある。母親より、こんな悪ガキの方がいいの?クズ。"
"嫌うの、当然だ。飲んでばかりで。心配さえしない。地獄へ落ちろ。"
"こっちへ来て。"
ダラス。
"ガウンは、どうしたの?"
"捨てた。" 
"退院が待ち遠しいわ。" 
"うるさい。出て行け。むかつく。"
ツー・ビットとポニーが、見舞う。
"やあ。"
"元気か?"
"お前らは?"
"やるよ。"
"会えて、嬉しい。ここは、変になりそうだ。I wanna out. ティムが来た。新聞を見て、指名手配じゃないのかって。驚いてたよ。決闘の準備をし始めた。俺もやりたいな。タバコある?Thanks. ジョニーの様子は、どうだ?"
"俺には、詳しい事、分からないけれど、良くなさそうだ。さっき気絶した。"
" Still have a knife on you?"
"え?"
"ナイフだよ。Give me a way."
ダラスは、後ろ手で、受け取る。 
" Thank you. 決闘に勝つぞ。相手が、ソッシュでも、勝つ。ジョニーのために、勝つんだ。"
病院を出て、2人は休む。
" You are OK? ポニー。熱がある。''
" I'm OK. ダリーには言うな。家で、解熱剤を飲む。"
"そんな体で、決闘に行くんだろ。ダリーに殺されるよ。"
"言わなきゃ、分からないよ。ダリーをソッシュから守る。"
"そのとおり。"
2人は、やって来たバスに乗る。
"さあ、乗れ。"
"今夜の決闘、ちょっと嫌だな。何か起こりそうで。"  
バスを下りる。
"ソッシュを潰すんだ。上手くいく。"
" Yeah. "
"タフなガキども。"
"未来のグリースだ。"
" Yeah. "
"ポニーボーイ、hey, ツー・ビット。"
チェリーが、2人を待ち受ける。
"最新情報?"
" No weapons. フェアな戦いよ。"
"本当にそうか?"
"ランディに確認した。"
"よし、礼を言う。"
"ポニー、wait a minute. 話があるの。ジョニーは?"
"良くない。見舞いに?"
" No I coud'nt. "
" Why not? "
" I coud'nt. He killed Bob. 確かに、ボブが、仕掛けた事。でも、いい所もあった。He was so seet, 際だってた。他の子とは違う何かがあったわ。皆がついて来た。群れるより、いい。"
"いいよ。どうせ会ってほしくない。お慈悲は、無用。"
"ポニーボーイ。お慈悲だなんて。手助けになればと。I like him, first. 色々話せた。私の事、守れる?"
"南地区から、朝日はよく見える?"
" Yeah, so really good. "
"北地区からも見えるよ。"
"ありがとう。分かってるね。"
" See you round. "
ポニーの家。
"髭はいつ剃る?"
"ごめん。"
"15歳からだ。"
"もう出した。"
"そうだった。ダリーは?" 
"13歳だけど。なぜ?決闘のために生やすか?"
"面白くないギャグ。"
"雑誌に売り込めば、高く買ってくれるかも。"
"よし、チャラだ。ほら、ソーダ。"
ダリーとソーダは、腕相撲をする。
"闘い好きだろ?"
"ああ好きだよ。"
"闘いが好き。"
"何それ?"
"Contest. ドラッグレースみたいな。ソッシュを負かすんだよな?"
"決闘でも、こんな風に。"
ダリーが、逆転して、勝つ。
"ダリーは、闘い好き?"
"筋肉を見せたいんだ。"
"うるさい奴には、のしかかるぞ。"
"ポニーは、決闘に来るべきか?"
"なぜ?前は、必ず来てた。"
"前は、元気だったからだ。今日は、違う。ピリピリしてるだろ?"
"行かせてやってよ、決闘の前は、誰でも敏感だ。素手の闘いだ。傷は防げる。"
"チビを捕まえるから。" 
"人手は、あった方が。どうだろう?"
"ナイフとか、武器を使うなら別だ。I'm OK. "
" All right. Be careful. Are you OK? "
"うん。彼の事は、いいの?"
"心配の要らない唯一の弟だ。頭がある。髪だけ生える頭が。行くぞ。"
ダリーらは、気勢を上げる。
"いいぞ。"
"よし。"
"行くぜ。"  
"よし。"
"さあ、何て言う?"
" Yeah. "
"ソーダとポニー。"
"うん。" 
"サツが、出て来たら、叩け。お前らは、少年院で、済むから。いいな?"
"Nobody サツなんて、呼ばないよ。咲いているだもの。"
"だがな、お前達も同じだ。いいな?"
"了解。"
一行は、公園で、グリースの連中と合流する。
"調子は?"
" Pretty good. "
"殺ったのは、お前ともう1人?"
"ああ。"
"天晴れだ。カーリーも言ってた。彼は、今、更生施設だ。"
ソッシュの連中が、車に分乗して、現れる。
"勝敗は、五分五分。俺から離れるな。"
"ダリー。Longtime see. "
"ポール。"
"何だ?" 
"フットボールで、一緒だった。"
"覚悟しろ。"
"俺なしで、決闘なんて。"
ダラスが、駆けつける。ポニーが、いきなり殴られ、倒れる。雨が降り出す。殴り合い、皆、ぬかるみで、泥まみれになる。
"ポニー。"
"お前ら、どこへ行く。"
"退散だ。"
"ポニー、大丈夫か?"
ダリーは、ポニーを助け起こす。
グリースが勝利する。ガッツポーズをつくり、雄叫びを上げる。
"おい、大丈夫か?"
ポニーを乗せたダラスの車が、白バイに止められる。
"病人のフリしろ。病院に行くフリだ。"
"信号無視だぞ。何事だ。"
"バイクで転んで、病院へ向かう途中です。"
"具合は?"  
"医者じゃないから、悪いのは、分かるけど。"
" Follow me. "
"はい。"
"騙されたぞ。" 
白バイに、先導される。
"おい。狂った話だよ。ジョニーの厄介を避けたかった。おれのように利口なら、こんな事には、ならなかった。ポニー、お前は、気付くべきだ。俺のように、タフなら傷が付かない。用心していれば、何も起こらないから。"
ダラスとポニーは、ジョニーを見舞う。
"やあ、ジョニー、ソッシュをやっつけて、追い出したぞ。何だ?"
"意味ないよ。"
"え?"
"喧嘩は、良くない。"
"今も、お前の事が、新聞に出てる。ヒーローだ。皆の誇りだぜ、大丈夫だ。"
"ポニー。Stay GOLD. Stay GOLD. "
"ジョニー。"
ジョニーの肩をつかんだダラスが、異常を察知する。
"こんなの。人助けして、これか?このガキ。Com'on. ジョニー。Never die. おい。ジョニー、死ぬな。お願いだ。馬鹿野郎。"
ダラスは泣きながら、病室を出る。 
"ここには、入るな。"
ダラスは、銃を病院職員に向ける。
"俺は、好きな所に入る。"
引き金を引くが、弾は出ない。
"狂ってる。"
"なぜ、人助けする。何もいい事ない。"
ツー・ビットがつぶやく。
"分からないな。タフに見えるんだろ?ソーダは、どう思う?"
"違って見えるだけ。" 
ダリーがつぶやく。
"鋭い歯にやられた。"
"違って?"
"口に大穴だ。"
ポニーが帰る。
"遅いぞ。"
"ポニー。What's wrong? "
"Jonny is dead. 勝ったって、話した。Now all 
he has died. Talk me stay gold. ダル has gone. 爆発するぞ。"
ダラスは、雑貨店で、雑誌を手に取る。ページをばらばらめくる。
"何か買うのかね?"
雑誌を破る。
"破ったら買う羽目になるよ。やめろ。" 
ダラスは、レジに向かう。
" Pay for the magazine. "
店主の顔に、銃口を当てる。
"撃つな。"
"金を出せ。金だ。"
"チンピラめ。出てけ。"
ダラスは、走って逃げる。ダリーに電話をかける。
" Yeah. "
"ダリー?"
"スティーブだ。ダル?
"ダリーを頼む。"
"代わるよ。" 
" Hello. "
"ダリー、店を襲った。警察に追われてる。公園に来てくれ。"
"よし。All right? "
"ジョニー、Died. "
" We know. "
"ジョニー。じゃ、公園で。"
"すぐ行くよ。"
"ダルがやばい。隠すぞ。"
パトカーに追い詰められる。
"生きては捕まらない。"
ダラスは、銃を取り出す。警官が発砲する。
"弾は入っていない。"
"やめろ。"
"装填していないんだ。"
"やめろ。"
" Just kid. "
"ダメだ。ポニー。"
ダラスは、ダリーらの目の前で、事切れる。
" Stupid. "
"馬鹿だ。ジョニーも、ダルも。"
ポニーは、気を失い、ベッドに寝かされる。
"ソーダ?誰か病気なの?"
"そうだよ。静かに。"
裁判。
"僕を、溺れさせようと、しました。"
"もっと、簡単に。喧嘩自体避けられたかも。"
"シェリーさん。愛称が、チェリー?"
" Yes. "
"懲らしめです。"
"そうです。彼が、また姿を現して、動揺しました。他の男の子といたから。"
"追いかけられました。"
"ボブと僕です。"
"僕を、噴水で、溺れさせようとしました。"
"探しただけ。" 
"次は、ジョニーだった。"
"懲らしめたかった。"
"もっと簡単に、喧嘩自体を避けられたかも。"
"もっと簡単に、喧嘩自体を避けられたかも。"
午後2時半過ぎに至る。
"被告は、not guilty. 当面、兄ダリーの保護監督下に置きます。休廷します。"
ハイ・スクール。
"ポニー。"
ポニーは、チェリーに出くわすが、チェリーは、よそよそしく、離れていく。
"おい、ポニー。"
"サイムス先生。"
"成績の事で、話がある。"
"はい、最悪です。"
"これでは、落第だ。だが、状況を考慮して、課題を頑張ったら、Cで通してあげよう。"
"レポートか何か?"
"個人的経験でいい。"
" Great. 初めて動物園に行った時の話にしよう。"
ポニーの家。
"お前の頭と成績なら、奨学金貰って、大学にいけるのになあ?今は、空虚の中だ。断ち切らなきゃ。人が死んでも、人生は続く。分かってる筈。俺のやり方が嫌なら、get out. いいな。"
"それが、望み?そう、簡単には行かない。なあ、ソーダ?"  
"2人とも、俺に言うな。"
ソーダも切れて、テーブルを立つ。
"どうした?"
ソーダは、夜の町を走る。2人が追いかける。
"追いついて、挟もう。" 
" Yes. "
3人は、公園で合流する。
"お前は、陸上よりフットボール向きだ。"
"どこへ行く気?"
" I don't know. 逃げ出したいだけ。2人に挟まれた仲介人のようだ。僕は、どっちでもない。
ポニーボーイ。ダリーは、施設じゃなくて、大学を考えている。本当だぞ。俺みたいじゃ、ダメだ。俺は、給油所で、満足だけど、お前には、向いていない。ダリー。ポニーを何かと叱るのは、もうやめて。彼の考え方もある。言う事を、聞かされてばかり、俺にも主張させてほしい。残ったのは、俺らだけ。団結しなきゃ。ダルになるぞ。生きてた頃の彼のように。Please. 争わないで。please. "
" Sure. We don't fight no more. "
ダリーとソーダは、抱き合う。
"ポニーも。ポニー。"
3人で、抱き合う。
"お前も、もう泣くな。泣き虫は、1人で十分。"
"泣いてなんか。"
"帰ろう。"
" Cold. "
3人は、家に向かって走り出す。
ポニー。
風と共に去りぬの間に、ジョニーの手紙を見つける。
回想。 
"ポニーボーイ、この本を受け取ってくれ。子どもを助けて、良かった。僕よりも生きるべきだ。ダルに、そう伝えて。I miss you. あの詩の意味を、ずっと考えたよ。子どもは、金なんだ。若葉みたいに。子どもには、すべて新鮮。Dawn. 君の見る夕日も、黄金だ。いい見方してる。ダルにも、夕日を一度見るように、言ってよ。世界は、素晴らしい。彼は、よく知らない。友ジョニーより。"
" Step out, into dry sunrise. 映画館の闇から外へ。頭にあったのは、ポール・ニューマンとride home. "
【感想】
内気でナイーブなポニーボーイは、映画と文芸を愛する。両親を亡くし、家父のように振る舞う長兄に、何かにつけ叱られ、仲間のダルは、血気盛んで、自信過剰に振る舞う。対立する地域のグループに目をつけられ、度々、暴行を受ける。そんなポニーの目を通した世界は、暴力や災害にまみれた過酷なもので、ポニーは、友人のジョニーとダルを失う。これらの経験を通して、ポニーは、自己主張し、ダリーに切れて見せるが、次兄のソーダも、同じ思いを抱いていた事を知る。やはり、全般を貫くテーマの打ち出しは、弱い。


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