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一人勝手に回顧シリーズ#フランシス・F.コッポラ編(7)#ペギー・スーの結婚/もしも、高校生に戻れたら

【映画のプロット】
▶︎同窓会
"♪No, no. と言わないで 
 やっぱりと言わないで
 友達が話していた噂だから
 本当かどうかは 分からない
 信じないのは 君の勝手
 信じたくない気持ちは よく分かる
 昔の歌に歌われた あの可愛い子
 本当かどうか
 こういう噂が流れている
 本当か嘘か 彼女の指に
 結婚指輪が光っている
 ペギー・スーが 結婚してしまった
 ペギー・スーが結婚してしまった "
TV番組。
"チャーリー、おみくじを。"
"サンヨーのビデオ・デッキが、たったの299ドル?"
" Look at that. パパよ。"
"ミツビシの大型TVが、1,299ドル?店は破産だ。" 
ペギー・スー(キャスリン・ターナー)は、鏡に向かい、化粧を直している。
"見ないの?"
" Please shut it off. "
"ママ、もういい加減、パパを許したら。"
"私は、あんたと違って、I don't trust him. I hate CMs. "
"議論の蒸し返しは、止めましょう。早く着替えを。"
"ママが、どんなに傷ついたか、ジャネットみたいな頭の弱い女に、血迷って。その上、Fortune cookies. "
"パパは、今夜、ママに会いたがっていたわ。"
"私は、楽しむわよ。"
ペギーは、銀のドレスに着替える。
"どう?"
"凄く、ヒップよ。60年のLife magazine も、真っ青。"
"こんな格好、私だけだったら。行くの止めるわ。皆、言うわ。『Crazy チャーリーは?』"
"別居や離婚は、ママ以外にも。"
"別居亭主は、バーゲン男。"
同窓会場。
"こんなドレス、馬鹿げてるわ。"
"平気だわ。"
"同窓会なんて、馬鹿げてるわ。"
"ペギー・スー。"
"石鹸のCMね。"
"若い母親。"
" Which is the daughter?"
"そういう服着ると、昔のままだ。"
"娘が無理に。"
"勇気あるわ。私は、中年太り。"
受付に行く。
"ペギー・スーよ。"
"娘の彼が、バンドに。"
"やっぱり。"
"娘も、ミュージシャンに弱い。"
会場に入る。
"見て。"
1960年のチャーリーとペギー・スーの2ショット。
"行くのよ。"
ペギー・スーのチアリーディングの写真が目に入る。
"ペギー。そこら辺に座ってて。"
" Sure. "
" That picture is great. "
"テーブルを。"
生バンドが演奏し、男女が踊る。
"ここは?"
"すぐ戻るわ。All right? "
" Sure. "
"あの写真のポーズを。"
'What? Oh. "
古い写真の前で、写真を撮られる。
"どう?プラチナで作らせたロレックスよ。"
" A wonderful idea. "
"キャロル。お子さんは?"
" I don't have any. "
"あなたは?"
" I have 4. " 
"4?素晴らしいわ。"
"ペギーは?"
"別居のショックから、やっと立ち直ったみたい。"
"旦那が、憎いでしょうね。"
"ウォルター。How are you? "
" Good. "
"じゃ、また後で。"
男が、ペギーに声を掛ける。
" Are you ペギー・スー・ケルチャー。"
" I was, once. リチャード、リチャード・ノビッグ?見違えたわ。"
"君は、少しも変わっていない。"
"馬鹿な格好でしょ?"
"素敵よ。"
" Thank you. "
"ペギー、My wife シャロン。"
" Nice to meet you. What do you say? お掛けになって。"
"ペギーよ、ペギー・ボーデル。"
" So are チャーリーは?1年前、町に帰って来て、TVをつけたら、クレイジー・チャーリーが、TVに。"
"今夜は、現れないわ。"
" We will get a devorse actually. "
"本当に?知らなかった。" 
"ノビック。"
"メリルリンチ証券のダグ・スネルだ。『ビジネスウィーク』で、記事を読んだ。Congratuations. "
" Thank you very mutch. "
"ペギー、チャーリーは?"
男は、ほかから呼ばれる。
司会者。
"マディとアーサーは、卒業後、すぐ結婚して、今も円満です。マディとアーサー、性革命をし損なった2人です。"
" What? どういう意味?同窓会に、関係ないでしょ。"
" Take it easy. "
ペギーと同窓生。
"シングル同士ね。"
"私のデートの経験は、チャーリーだけなの。"
"男なんて、家を買い替えるのと、同じ。買うごとに、グレードアップを。チャーリーとは、お似合いだったのに。Really big marriage. "
"私も、そう思ったわ。でも、若過ぎて、後から色々、不満が。"
"それで、彼は、浮気。あなたはイライラ。町を出た私は、正解だったわ。"
"幸い、great kidds が、2人あるの。店もある。あの頃、今のようにものが分かっていたら。違った人生を。"
"君は、コンピュータで、大金持ち。こっちは、お陰で、破産だ。"
リチャードが、絡まれる。
"ベーカリーよ。I own. "
車椅子の女性が、そばに寄る。
"懐かしいドレス。"
"ロザリー。"
"そのロケットも、覚えているわ。自慢して、学校中、見せて歩いたでしょ?"
" Incredible memory. "
"開くの?"
" Yes. My children. "
"可愛い。"
"もう大きいのよ。"
"あなた、3歳で結婚を?Really. "
"お世辞はやめて。"
"歯医者の役得だ。純度の高いブツが、入る。ちょいと吸えば、天国だ。"
写真のパネルを見て、言う。
"目がいいわ。"
"マイケル・フィッツシモンズよ。いかしてたわ。"
"ペギー。ウォルターと踊ったのよ。"
"初恋の彼ね。気分は、どうだった?"
"どうって。"
" Remember. "
"ウォルター・ゲッツは、"
3人声を揃えて。
"ガッツで、くどい。"
"シャロン・ノビックよ。キャロルとマディよ。My oldest real friends. "
"リチャードの奥さんよ。"
" Oh, luckey lady. " 
"マイケルも来ているの?"
"消息が、分からないそうよ。"
" He has must been a quite guy? "
"寝てもいいと思ったのは、彼だけ。"
" Only one? "
" Beside チャーリー。"
リチャードが、司会者にインタビューされている。
"ご本が売れますように。最後に一言。"
" Yeah, 犬も歩けば、棒に当たる。" 
" Would you resque リチャード。Ask you dance. "
"リチャード、Would you like dance? "
"いいとも。"
"じゃあ、では。"
"ガリ勉少年の25年後は、生意気な大人。"
リチャードとペギーは、ダンスを踊る。
"信じられないな。学校時代のドロレスは、いつも僕を馬鹿にして、笑い物にした。僕を、『メガネ虫』と呼んでいたダグは、僕に握手を求めた。"
"今のあなたは、rich, famous. successful. Beautiful wife も。"
"君は、いつも僕に優しかった。I appreciate. But. "
リチャードは、急に、ペギーの手を高く上げ、ターンさせる。
チャーリー(ニコラス・ケイジ)が、現れる。
"電気器具のキング、チャーリー・ボデル。"
"盛り上がってるな。"
"ペギーとは、口を聞くのか?"
"彼女は、変わらない。娘も美人だな。"
ペギーは、チャーリーを見て、警戒する。チャーリーが、ペギーを見るが、ペギーは、顔を背ける。
ステージのスタンドマイクの前に、男が立つ。
" Hello. 皆さん、attention please. 聞いてください。会が盛り上がって来ました。今夜は、特別の趣向をこらしました。
娘は、チャーリーに話し掛ける。
"パパ。"
ペギーは、柱の陰に隠れる。
"同窓会のKing&Queenの選出です。我々、幹事会は、既に、慎重な討議を重ね、ブキャナン高校60年度卒業生の中から、学年を代表する2人を選びました。Kingは、高校を巣立った後、たゆまぬ努力で、長い道を歩み、輝かしい成功を収めたこの人、リチャード・ノビックです。"
" Are you OK? "
ペギーは、腰を下ろす。
"異議あり。"
リチャードは、ステージに上がり、王冠を被せられる。
"ウォルターだな。引っ込め。"
"ぶっ飛ばすぞ。" 
" I say thank you. シャロンも僕も、楽しい時を過ごしています。懐かしい母校に戻れて、thanks so lot. "
" Kingの次は、Queenです。今夜のこの会は、仮装パーティーではありませんが、彼女の装いは、楽しい昔を思いださせます。"
ペギーは、自分の事と思い、頭を抱える。
"Ladies&Gentlemen 今夜のQueenです。ペギー・スー・ボデル。"
" I can't. 出て行けないわ。" 
"大丈夫よ。Com'on. "
ペギーは、何とかステージに上がる。バンドは、ペギー・スーと連呼する。リチャードが、王冠を被せる。
" Thank you. Thank you very much. "
皆んなの手拍子。ケーキが運ばれて来る。ペギーは、気を失い、倒れる。
"ママ。"
チャーリーも、声を掛ける。
ペギーは、病室のベッドで、目覚める。
看護婦が、声を掛ける。
"腕を上げて。パンを食べて。"
同級生が、ソファに寝そべったまま、手招きする。チャーリーが、奇声を上げて、ベッドに近づく。
"ブラー、ブラー。"
"チャーリー?"
"俺は、吸血鬼だ。"
ペギーの首に噛み付く。
"美味そうなパンだ。"
" I am dead? "
" No. 血を吸われた。"
チャーリーは、キスする。
"それ(パン)、嫌いなんだろ?"
看護婦が、パンを取り上げようとする。
"ちょっと。"
"俺も、献血したろ?ケチるな。"
"授業が始まります。" 
"大変だ。目が回る。"
チャーリーは、ほかのクラスメイトと、クラスに戻る。
ペギーは、異変に気づく。
"横になって。" 
隣の講堂に、1960年春の文字が見える。
"深呼吸して。"
" What are you doing here? "
女子のクラスメイトが、様子を伺う。
"ちょっと、気を失ったのよ。"
"ここは?"
"お友達に、手を貸して貰って、お手洗いに。冷たい水で、顔を洗えば、治るわ。"
ペギーは、クラスメイト2人に支えられ、ベッドから下りる。
"献血週間?1960年?"
"タバコは?"
"気分の悪い時に。"
ペギーは、鏡を見る。
"禁煙してるの。ロケットは?"
マディに言う。
"その髪は?"
" Taking back to the nurse. "
"ドロレス、献血は?"
"貧血症なの。"
"マニュキュア液を飲んで、血を濃くしたら。"
"まあ、酷いわ。"
ペギーは、保健室を出る。
"家まで送るわ。" 
" Oh, that's OK. I sure remember the way. "
天井にぶつかる風船を見る。
" Steady now. "
"献血のせいよ。"
キャロルの運転する車に乗り込む。 
"美しい春の日、周波数12.8で、お送りしています。今日も、ヒット曲を。ザ・チャンプスの『テキーラ』。"
ペギーの家に着く。 
" I call you later. "
" Yes. 元気でね。"
高校生に戻り、家に帰る。ドアをノックする。
"どなた?"
"ペギー、ペギー・スー。"
"ドアは開いてるわよ。"
"看護師さんから、電話が。"
"処方箋よ。" 
"大丈夫?"
"早退を。" 
"部屋に行って、休みなさい。"
"ママ。"
ペギーは、母親に抱きつく。
" Oh, Channel No.5 懐かしいわ。"
"懐かしいって、お前の家よ。You shoud be all right? "
" Yeah. "
ペギーは、わくわくしながら、階段を上がる。懐かしい部屋。懐かしい品の数々。
"どうなってるの?"
" Nancy? Nancy. Oh, my baby sister. Honey. Oh, happy to see you. "
"どうしたの?いつも意地悪するくせに。"
" I'm sorry. 許して。仲良くしましょう。傷つけ合う関係は、もう沢山。"
"思春期って、いかれるのね。"
"ははは。Hey, you play game? Come here. モノポリーでも、パルチージでも。カードでも。"
TV番組。
"では、僕から質問します。ディオンとザ・ベルモンツの事を?"
"彼って、老けないわ。"
"ケニーってイカすわ。アーリンなんかと付き合って。"
妹は、菓子を掴む。
"赤いのは、ダメよ。"
" Why not? 
"赤い着色料は、体に悪いのよ。"
ペギーは、隣の部屋に行き、バーボンを飲む。
"もう1杯。私は、死んだのよ。"
"姉さん、ディオンを聞かないの?"
母親が言う。
"洗濯物を、引き出しに片付けて。"
" What's dinner? "
"パパの好きな肉のクリーム煮よ。"
"また。"
父親が帰宅する。
"ただ今。表にあるのは、何だ?誰が、あんな所に?出て来て、見てご覧。"
全員、表に出る。
" Wa, cool. "
"タラーン。"
水色の新車が止まり、父親は、キーを掲げる。
"ダイアンの家のキャデラックも真っ青。"
"どう思う?" 
"パパったら、驚かせるんだから。"
" Funny. "
"最高。"
" Funny. エドセルを買うなんて。ははは。"
" What's the matter with you? Are you drunk?"
" Just a little. Tough day. "
ナンシーは、運転席に乗り込み、クラクションを鳴らす。
"やめて、ナンシー。"
"新車なんか買って。"
ナンシーは、また酒を飲もうとする。
"酒など飲んで、外出禁止だ。やめなさい。"
"私は、大人なのよ。自由に楽しむわ。ほっといて。"
"学校で、献血して、貧血を起こしたのよ。"
"酒は、血にならんぞ。"
"ははは、パパって、ユーモアがあるのね。"
"寝かせろ。"
"行きましょ。" 
"あなたは、すぐに騒ぐんだから。"
"休むのよ。お前は、まだ子どもよ。"
"ママって、若かったのね。"
" Sleep. "
朝。
"お婆さまの手作りのジャムよ。"
"お早う。" 
"髪をどうしたの?ペギー。美人なのに、顔を隠す事、ないでしょ。"
" I forgot. "
" Mornin. "
" Mornin. ナンシー、宿題を止めて、座りなさい。今朝は、晴れやかだな。"
"こうなったら、観念して、今日は、学校へ行くわ。昨日の事だけど、悪かったわ。エドセルは、いい車よ。大切にね。"
" Thank you. もう、酒は飲むなよ。若い娘が、酔っ払うとは。"
" Agree. 約束するわ。いい両親を持って、私は、幸せだわ。いい娘になるわ。"
"調子いい。" 
" Com'on mam sit down. "
"私が?"
"家族が揃うなんて、素晴らしいわ。"
外で、クラクションが呼ぶ。
"昨夜の酔っ払っ事を彼に。"
" Young lady. "
"大変、彼を忘れていたわ。"
"喧嘩でもしたの?"
"まあね。House payment. "
チャーリーが、車で迎えに来ている。
" Lady. How do you feel? "
" Very strange. "
" Com'n. Get in. 俺が治してやるよ。"
キスしようとするチャーリーを、遮る。
" I have a headace. "
" Headace. "
チャーリーは、車を急発進させる。
"乱暴だわ。"
"昨夜、君が病気になって、色々考えた。"
" Oh yeah. "
" About what we said on Tuesday. やはり、正解だよ。"
"何の事。"
"忘れたのかい。別の相手とデートする話だよ。"
"思い出したくない話だわ。"
" Yeah. それは、分かるけど。Please. Don't cry again. 永久に別れる訳じゃない。3年あれば、プロ・ミュージシャンだ。その自信はある。だから、卒業したら、別の相手と付き合って、気持ちを確かめ合うんだ。その後に、結婚しよう。"
"別れるなら、今、別れましょう。"
"卒業式や、プロム・パーティーがある。両親が、心配する。"
"平気よ。"
"♪我が愛する祖国の大地よ
 自由のみなぎる美しい国よ
 この賛歌を歌おう
 祖国の父たちが骨を埋め
 開拓者が誇りとした我が祖国
 連なる山々の隅々まで 
 自由の歌声を響かせよう "
ペギーは、大きな声で歌い、キャロルやマディに、怪訝な顔をされる。
"ペギー・スー。ここよ。"
"ペギー・スー。試験勉強した?"
" Tests? Tests? "
" Yeah. "
ペギーは、答案にイラストを描いて、終わる。
" All the class time's up. "
教師が、答案を取り上げる。
" What meaning? ペギー・スー。"
"幾何なんて、将来、何の役にも立たないものですわ。私のexpearence. "
ベルが鳴り、皆んな立ち上がる。
"よせ。Sit down. "
国文学のクラス。
"魚と闘った老人サンチャゴは、港へ戻った。"
マイケルが言う。
"だが、魚は、肉を食われ、骨と化していた。これも、ヘミングウェイ的な性的能力の象徴です。"
"彼は言う。『人間は、孤独なもので、行き過ぎると傷つく。』皮肉にも、サメにやられても、彼は、真の英雄だ。"
"真の犠牲者は、誰です?" 
ベルが鳴る。
"この続きは、来週だ。華麗なるギャツビーを、月曜までに読む事。Hope you enjoy. "
ペギーは、マイケルに視線を注ぐ。
食堂。チャーリーたち。
"日曜の夜に、店の棚卸しかい?ポーカーをする約束だぜ。逃げろよ。"
"少しは、親父のご機嫌を取らなきゃ。"
"店を継ぐ気はないと、言ってやれよ。"
ペギーらが、隣のテーブルに座る。
"時機を見て、言うよ。君の噂が、広まっているぜ。"
" Hi ペギー。"
" What do you mean? "
"幾何の時間に、言った事だよ。"
"幾何なんて、無駄だと。"
"いいぞ、ペグ。"
"ペグと呼ぶのは、止めて。"
"かますぞ。"
" I don't get it. "
"映画に出て来たセリフよ。"
ペギーの視線の先で、マイケルが、戸外のベンチで休む。
"くだらない。"
"くだらないとは、何だ?" 
マイケルと、目が合う。
"かますぞ。"
" I'll be back. " 
本を読むリチャードに、声を掛ける。
" Hi リチャード。数学で1番、おめでとう。"
" It realy was'nt difficult. "
"メガネ虫なんか、ほっとけよ。"
"消えて。マッチョ・馬鹿。あなたに、ちょっと話があるの。"
"家庭教師なら、今年はダメだ。"
" No, it's not about that. Would you meet me afterschool? "
" All right. 物理研究室にいるよ。ロケット研究部の会合があるので、4時半前に。"
" Sure. "
チャーリーとウォルター。
"平方根先生に、色目を使っている。"
" He's nice guy. 彼は、本を書いている。"
"本を? Excuse me a second. "
ウォルターは、吐きそうなジェスチャーをする。
"彼女も、変わっているな。"
チアリーディングの練習。マイケル・フィッツシモンズが、トラックを走る。
"ペギー、ぼんやりしないで。"
"ペギー・スー、バトン、もたもた。バトンガールは、落第。"
" Baby. "
フェンスの向こうで、チャーリーが見ている。
"がんばれ。"
ペギーは、フェンスに歩み寄る。
"イカしてるぜ。昼休みは、冷たかったな。自業自得だ。例の3年計画だけど、実行は、不可能だ。夢だよ。"
"いい考えに、思えたけど。"
"理屈ではね。現実には、無理だ。君が、ほかの男とデートするなんて。I feel. "
"わびしくて、自分がみじめに思える?"
" Yeah. "
" Good. "
ペギーは、歩み去る。
物理研究室。 
"凧ね。"
"凧の本を書いている。話って?"
" I want ask you the question. Do you think
Time travel is possible? "
"研究課題かい?" 
"まあね。"
" Very interesting question. つまり、ニュートン的理論で考えると、Time travel is limited. But アインシュタインが唱えた相対性理論では、絶対的時間は、存在しない。そこに、僕のブリトー理論。"
" What's that? "
"メキシコ料理のブリトーが、ヒントだ。ブリトーは。"
"ブリトーは、知っているわ。"
"時間は、ブリトーみたいなものだ。1辺が、折り曲げられていて、touch the anothere part."
" What's inside? " 
"君の好きな中身を。Memories, experiences,
三角法、anything. "
"つまり、Time travel は、可能なのね。"
" Yes, it is. It is possible. 人間も、犬も、象も、カンカン・ダンサーも。"
" I'm not crazy. "
"僕は、皆んなに、イカれてると思われている。"
外で、足音がする。
"リチャード、こっちへ。Com'on. あなただけに、教えるわ。絶対に内緒よ。"
"ああ。"
" Serious. No one can know. "
"分かった。秘密にする。"
"私は、25年先の未来から、ここに来ているの。"
"君も、イカれてる。冗談で、僕をからかっかいるのなら、時間の無駄だよ。帰ってくれ。"
" No. No. Listen. あなた以外に、いないのよ。証明できる話なのよ。"
"面白い。どういう証明だい?"
"あなたは、盲目の祖父のために、読書機械を発明。有名な発明王になるのよ。"
" Wait a minute. なぜ、祖父の事を?"
"事実でしょ?雑誌で読んだの。もっと未来の事を?試験管ベイビーに、心臓移植手術、アメリカのニール・アームストロングは、walk on the moon. 1969年7月20日の事よ。"
"1969年だって?予定より、6年早い。"
2人は、研究室を出る。
"さっきの話は、あまりしない方がいい。腹黒い男の餌食になるよ。"
"だから、私は、離婚するの。兎に角、私は、同窓会で倒れて、死んだらしいの。"
"歩く死体か。" 
" I'm serious. "
"何がマジだ?"
"私は、死んだの?"
消防車のサイレンが、聞こえる。
" One way to find out. 実に簡単な方法だ。君が死体なら、消防車は、君を通過する。そこに、立ってろ。"
消防車が、迫り、ペギーは、逃げる。
"死ぬのは、嫌。"
" Are you all right? OK, OK. "
ペギーは、帰宅する。
母親は、宝飾品を鑑定させている。
"指輪に作り替えたのよ。大した物では、ないけれど。"
"鑑定して、来週、お返事します。"
"誰なの?"
"誰でも、ないわ。パパに内緒で、今年は、民主党に、投票したいの。今のは、世論調査委員よ。内緒よ。それで、学校は?"
”久しぶりに、皆に、会ったわ。役に立たない授業ばかり。食堂のまずい昼食。"
"電話だわ。"
" Hello. "
"お婆ちゃんよ。"
" Grandma? "
"お爺さんと、心配していたのよ。"
"お婆様よ。I can't talk. Sorry. "
"かけ直すわ。ペギーが、変なの。いいの。かけ直すわ。"
"ペギー、一体、どうしたって言うの?"
階段を上がるペギーの前に立つ。
"お婆さんの死んだ夢を。"
" Oh, baby. それでなのね。年は、とったけど、まだお元気よ。昨日の事を、話したので、お婆様も心配を。"
"お婆様、大好きよ。会いたいわ。"
"お爺様は?"
" Perfectly fine. 復活祭に、お2人にお会いしたでしょ?"
" I don't know. I forgot. 明日、お詫びの電話をするわ。"
"可哀想に。またどこか、具合が、悪いのね。ペギー、出過ぎた事だけど、チャーリーとは、うまく行ってるの?"
"彼の事も含めて、confusing right now. "
"彼は、何かお前に、嫌な事を?"
" What do you mean? "
"ペニスの話よ。気を付けて。"
夜。ペギーの家に、チャーリーの車が乗り付ける。
チャーリーは、バックミラーに貼ったヒーローに語りかける。
"彼女が愛してくれるよう、祈ってくれよ。OK?
Charge me. 行くぞ。"
"お客様よ。"
" Just moment. "
父親が、チャーリーを迎える。
"チャーリー。Good evening. "
"帽子店の景気は?"
" Very good. ちょっと話を。"
" Something wrong? "
" No, no, no. 大した話じゃない。"
夫人から、クッキーを渡される。
"クッキーを焼いたのよ。"
" Delicious. "
"そこへ。"
ナンシーは、ピアノを弾いている。
"上手いな。ナンシー。"
" You know? 最近、ペギーの様子がstrangeだ。"
"異常よ。"
ナンシーが、答える。
"ナンシー。please. 何か、nervus, confuse. "
" Ah. Ha. "
"感情が高ぶっていて、時々、どうかと思う言動を。"
" Ah. Ha. "
"母親は、思春期のせいだと言うが。"
"あれじゃ、非行少女よ。"
" No. Out. "
"かますぞ。"
チャーリーは、笑う。
"ケルチャーさん。僕が、彼女を好きなのは、She is not like another girls in school. "
"チャーリー、君は、少々、音楽に入れ込過ぎているが、いい青年だと思っている。"
" Oh, yeah sir. "
"君を信用している。"
"信用は、お互い様です。この2年間、見てきましたが、あなた方ご夫妻は、僕の未来の妻を立派に育ててくださってます。"
"チャーリーが、来てるわ。着替えは?なぜ?マディのパーティーでしょ?"
"行きたくないの。"
"行きたくなくても、行くと返事したのよ。クッキーも、焼いたのよ。"
ナンシーが、部屋に入って来る。
"お前は、宿題を。自分の部屋へ。ペギー、もっと楽しむのよ。This is the best time in whole life. チャーリーを、お前の思う方向へ、操縦するのよ。Stand up チャーリー。着替えて。明るい色のドレスを。"
チャーリーとペギーの父。
"パーティーは、いい気晴らしだ。君が、上手に、リードを。"
"つまり。"
"楽しむんだよ。だが、手は出すな。"
"分かってます。"
ペギーが、階段を下りて来る。
" Hi. "
" Hi. チャーリー、そのセーター。50年代風で、目立ちたいの?"
"気ままな服装は、ティーンの特権だよ。"
"じゃあ、行って来ます。"
" Good night. "
"楽しんでおいで。"
外に、ナンシーが立っている。
"ナンシー。"
チャーリーは、ペギーの胸に、コサージュを付ける。
"素敵だ。"
" Thank you. "
"車を磨いたよ。"
" Yeah. 夜だと、光るのね。"
"ファビアンの切符を買った。君の誕生日に行こう。"
パーティー会場。
"結婚式は、派手にしたいわ。"
"ヤンキース対ホワイトソックス。"
"ドレスは?"
"クーベックは、いい選手だ。"
"ピンクよ。"
"見て。ドロレスよ。"
"優勝の決め手は、投手だ。タイガースは、強豪ぞろいだ。"
"学校で、ヴァージンの子は、少ないわ。"
"例えば。"
"ドン・モッシ、フランク・ラリー、ジム・バニング。"
" Hello. では、ガレージで、4週間、練習した成果を。世界最高のグループを目指す4人組。メンバーはご存知の『デフィニションズ』。"
4人組が、歌い出す。
チャーリーが、リードボーカルを取る。 
"彼、イカすわ。"
"ディオンとザ・ベルモンツ級よ。"
"どうかしら。"
"もっと乗ったら。"
"彼、キュートだわ。"
"彼ったら、いつもあんたのおのろけを。"
"本当に?"
チャーリーが、ため息のような声を出し、女の子達は、歓声を上げる。
ドロレスが、尋ねる。
"なぜ、リチャードなんかと?"
"頭が良くて、とてもいい人よ。話せば、分かるわ。"
"みそっかすだから、同情を?"
"ひねくれた人ね。もっと素直になれないの?Shut up. "
"偉そうに。"
"ありがとう。胸がすっとしたわ。" 
歌い終えたチャーリーは、ペギーとダンスする。
"リチャード・ノビックを、どう思う?"
"いい奴だ。物理の宿題を彼に?"
"まあね。"
"頭脳より、ハートだよ。"
"音楽をかけて、turn off the lights. "
"君は、誰よりも素敵だ。"
"今夜は、優しいのね。"
"その気になればね。でも、お世辞じゃない。本当の事だ。僕には、君だけだ。今も、昔も、これからも。ダンスは、いい。ダンスは、元は、儀式だった。繁殖の儀式だ。"
パーティーが、終わった後、2人は、車の中で、キスをする。
"あなたのキス、好きよ。I missed you. "
" Your eyes 月の光が踊っている。月影の渚で。"
" You really love me? "
"愛してるよ。遺言にも、名前を書いた。"
"チャーリー、私を抱いて。"
" You mean sex? 性交を?本当に性交を?Last weekend 君は。What time is it? 大変だ。もう遅い。"
"先週から、色々あったのよ。"
"君の言ったように、結婚するまで、待つべきだ。"
"確かに、そう言ったわ。あの時は、そう思ったのよ。早くチャック坊やを。とぼけないで。Love machineよ。脈打っているあなたのhammerよ。"
"俺のアレかい?帰ろう。遅くなった。"
車のエンジンが、かからない。
" What is this? 薮から棒に、どういう事だ?『愛するなら、よせ。』、『愛するなら、抱け。』。That's guy's line. "
" Forget it. I made a mistake. "
"そうだよ。君は、ムードを壊すのが、上手い。"
ペギーの家に着く。
" Sorry. "
"男に恥かかせて、よく言うよ。See you later."
ペギーは、家に帰らず、夜のカフェの乱痴気騒ぎを見る。カフェの窓際の隅で、マイケルが、本を読んでいる。
ペギーは、店に入り、マイケルに声を掛ける。
"国語の時間に、いい意見を。"
"先生は、ヘミングウェイを、神様扱いだ。"
" You don't? "
" He is a fisherman. Overrated されてるよ。血を見る事が好きな、酔っ払いのアメリカ人だ。"
"生き方と作品は、別よ。"
" Wrighter's life is a work. ケルアックは、牡牛を殺さなかった。だが、人生に燃え、人生を書いた。"
" A young man lean back on the chair. 今日、牡牛は、死なない。"
" What are you doing, anyway? "
"コーヒーとドーナツを。"
"いつもつるんでいる仲間は?"
" Hey man. 見損なわないで。"
ドロレスは、走る車の中で、男に、キスを浴びせられている。
"見てよ。マイケルとペギーよ。"
2人は、バイクに跨がろうとしている。
"あの変な男と?"
"ガリ勉の次は、あの変な男。"
マイケルとペギーは、夜の道を、バイクで走る。
" Great. "
2人は、木立の中で、休む。
" This is great マリファナ。"
"ポケットに、入っていたの。時が変わっても、効くのね。世界を見晴らせるわ。"
" World is fantstic. 最高に馬鹿げたサーカスだ。俺は、大砲の弾となり、撃ち出される。"
" Where's shooting for? "
" Maximum intencity. Yeah. この町を出て、writer になる。プチブルのくだらない生活は、沢山だ。ママ、俺をほっといてくれ。"
"ははは。両親に不満を?"
"親父の考える事は、moneyだけ。お袋は、カントリークラブの付き合い。"
" Com'on. Care about you. Different generation. "
"君まで、そんな事を。バイクにマリファナ。もっと進んでいるかと。君の人生の目標は?ブルーのインパラ氏と結婚。羊の群れの一員か?"
" No, I already did that. I wanna be a dancer. それが、私の夢よ。心ゆくまで、踊り続けるわ。I dance. "
"君を見直したよ。"
2人は、抱き合い、キスをする。
"孤独を突き刺す愛の光
肉の喜びに 体を重ねる "
"あなたの詩?"
"即興だよ。Do you here one? "
" Yeah. "
" It's call tenderness. "
" I could'nt sleep. So far is I scream.
キスに裏切られ 恐怖博士の病棟で
苦い思いを かみしめる
裸の腕に ネズミの嘔吐物が "
ペギーは、吐き気を催し、後ろに倒れる。
"ごめん。やり過ぎた。"
2人は、またキスする。
"マイケル。あなたって、何でも上手なのね。"
"大勢が愛した君の喜びの時
偽りの愛か 真実の愛か
男は君の巡礼の魂を愛し
君の悲しみの表情を愛した
僕の詩でない。イェーツだ。"
" I envy you. あなたは、人生の目標を、定めている。ネズミの嘔吐物より、もっと美しい詩を。"
" I respect you for an eternity. "
"マイケル。これは、すべて夢なのよ。"

ある日。ボーデル電機店。
ペギーは、レジに立つチャーリーを見る。
"ショスタコーヴィッチを。"
"ショスタコーヴィッチじゃない。ラヴェルだ。"
"ショスタコーヴィッチを聴いてみてください。気に入らなければ、代金をお返しします。"
"この前のドボルザークは、良かった。Young man told to me. "
"でしょ?僕は、嘘をつきません。"
ペギーが、試聴室に腰掛ける。
"クラッシックの知識を?"
"ゼロだ。だが、商売は、商売だ。"
"昨夜の事だけど。"
"何も言うな。驚いたよ。女にも、ああいう欲求が、あるんだな。俺たち、男もanimals だ。親父のいえように、年頃のせいだ。"
"私は、違うわ。私は、glowing womanよ。あなたの知らない経験も。" 
"女は、男より早熟だからな。昨夜は、俺が、ブレーキをかけた。訳を?"
" Why? "
“愛だよ。何があっても、愛は、生き続ける。喧嘩したり、トラブルがあっても、俺に欠点があっても、不思議に愛は、増す。Cause you are my baby. I love you. "
"チャーリー、あなたをどうしたら?"
"俺を、大切に思ってくれ。"

"僕と組めば、君は、世界一の金持ちになれる。" 
ペギーとリチャードが、ショッピングモールの方から、近付いて来る。
"お金儲けなら、運動靴よ。テニス用、ジョギング用。1足100ドル以上で売れるのよ。"
"まさか。"
" No. "
"運動靴が、そんな値段で。"
"そうよ。"
2人は、ベンチに座る。
"まとめよう。電子レンジ、ポケットcalculater、ウォーカマン、デジタルwatchs.、miniture TV。"
" Huge radios. "
"ラジオだけは、小型化せず、大型化を。"
" Huge potable radio. "
"いい考えを思い付いたわ。Com'on. "
ペギーは、走り出す。
" Come here. "
ペギーは、女性下着専門店の前で止まる。中に入る。  
"  Excuse me. Do you have パンティ・ストッキング?"
" Sorry. 何を?" 
"パンストよ。"
"パンスト?"
" Why リチャード。"
リチャードは、女性下着専門店の前にいるのを、見咎められる。
" Langeries? "
"空気力学の研究です。凧に張る布地を探しに。"
ペギーが、店を出て来る。
"やっぱり、誰も知らないわ。未来の波よ。大儲けは、間違いなし。あなたは、ハイテクを考えていて。"
" Hi tech? That's nice. 響きがいい。
ペギーは、部屋で、パンストを繕う。ドアがノックされる。キャロルとマディが、現れる。
"聞いたわよ。"
"ドロレスが、あなたとマイケルの噂を。"
"彼女の口は、情報衛星ね。" 
"吸うのも、上手いらしいわよ。"
"いやらしい。"
"知らないの?キスにより、性器を刺激する方法は、広く効果を認められている。"
"『大胆な愛』を暗記したの?"
"あんたが、アンダーラインを。"
"素敵な髪ね。" 
"マイケルとは、どうなの?"
"彼って、クールで、神秘的だわ。He is interesting. 荒々しい見せかけの下に、詩人の心を秘めてる。"
" Poet? "
"チャーリーに、知れたら。"
"ドロレスが彼に。"
"チャーリーを取られるわよ。"
"落ち着いて。私は、彼を束縛しないわ。"
"彼と、結婚するんでしょう?"
"キャロルとウォルター、私とアーサーは、同じ町に住み、子どもを一緒に遊ばせて、日曜日は、バーベキュー。その夢は?"
"マイケルは、バーベキュータイプじゃないわ。"
"1回、デートしただけよ。結婚など。"
" Promise. "
" Let's go the movie. "
"ペギー・スー。Saturday night, date night. "
"アーサーと約束が。"
"待って。私たちだけで、ベッドルーム・パーティーを。"
"子どもっぽい。成長してよ。"
その日の夜。
チャーリーは、ペギーの家に、侵入する。ペギーのベッドのへりに、腰掛ける。
"チャーリー。変な夢を見たわ。"
"ペギー・スー。君に話がある。"
" What are you doing here? "
"地下室へ行こう。"
" OK. "
" What's going on? ドロレスから、君とあのマイケルの野郎の事を。"
"昨夜、あなたと別れた後、彼に会って、彼のバイクに。"  
"本当なんだな。"
チャーリーは、ペギーの襟元を掴み、揺する。
"お陰で、惨めな一夜だった。『モノトーンズ』の歌う『愛の本』、♪You break out, get one more chance. こんな一方的な別れ方ってないだろ?あのbeatnicの方が、いいのか?"
"皮肉はよして。"
"今に後悔するぞ。チャーリーは、これを忘れないぞ。"
"なぜ、3人称で?ナポレオンの真似?すぐにカッカして。"
"俺は、シンガーの髪と歯と目を持っている。それに見ろ。あの車だ。どこから見ても、リード・シンガーだ。なぜ、俺に逆らう。"
" It's over. チャーリー。I don't want to hurt you. I want you'll be happy. "
" I will be happy, if I have you. I love you. "
" That not makes difference. We can't live with each other. ジャネットと浮気を。"
"何の話だ。Who is ジャネット?"
"私を裏切って。"
"今日の午後、君に話した事は?"
" That's exactly I talked to you. あなたは、私の心に、自由に出入りしている。このままでは、また同じ事に。"
''同じ事に?"
"このままでは、ダメなのよ、大学を卒業して。"
"グループはどうなる?俺は、シンガーだぜ。"
" I'm trying to save you. 浮かび上がるチャンスを待つ。長い苦しみから。失敗して、私を責める未来から。"
"何も分かっていない。俺が、親父のように、一生、電機店で、女の尻を追って、暮らすのか?俺は、自分に賭ける。一体、どうしたんだよ。ペギー・スー。昨日まで、愛し合っていたのに。2年間、君だけで生きて来た。見てろよ。必ずファビアンのように、なってみせる。"
チャーリーは、去る。ペギーは、タバコ入れを取り出し、タバコに火をつける。オルゴールがメロディを奏でる。
ダンスクラブ。
マイケルとペギーが、入る。
"あっちへ。"
" This is great. "
" Yeah. " 
"ご注文は、ビールとウイスキー。"
" Thank you. "
"卒業まで5週間。卒業10分後に、僕は、消える。Freedom. "
" To everyone. "
"計画を話そう。卒業と同時に、ユタへ行こう。"
"ユタ?パリか、NYじゃないの?"
"去年知り合ったリタがいる。君も気に入る。プロボの近くの山小屋で、鶏を育てる。僕は、詩作。君ら2人は養鶏。"
" I can't do that. "
"ユタ州では、重婚が認められている。"
"鳥のアレルギーなの。"
"では、チャーリー・ベル。"
"でも、この前の夜は?君と僕とは、夜空の星だった。"
"私たちは、何万光年も離れてるわ。独りで行って。"
"炎のように燃えた僕らの情熱は?Passion, fire. もっと燃え合わなきゃ、嘘だ。せめて、後一度。" 
"いい文句。You'll be a terrific writer. "
" You think so? "
" Yeah. マイケル。We had one glorious night together. Someday remember, write about that. "
" Yeah, I think about it. 『ほろ苦い完全な愛 記憶の紐に繋がれた 熱い2匹の犬』"
"チャーリーだわ。"
ステージで、チャーリーが、歌っている。
"嬉しいね。やはり、彼を?"
"聴いて。"
"ペギーは、理由なき愛のとりこだ。"
"彼を見直したわ。"
"そろそろ出ようぜ。"
チャーリーは、歌い終え、席に戻る。
"どうです?契約を?"
" I'm sorry. "
チャーリーは、笑う。
"無理だよ。諦めた方がいい。選曲も問題だが、兎に角、無駄だ。"
ある朝。ペギーは、チャーリーの家の前に行く。チャーリーが、犬を連れて、出て来る。
" Mornin. チャーリー。"
" What are you doing here? "
" I had you talk to. 学校に用があって。こんにちわ。エルビス。"
"エルビスは、死んだよ。"
"本当に?いい犬だったのに。"
" Can I ride to school? "
" No. "
" Why? "
"車の調子が、おかしい。"
"チャーリー・ベル?"
"なぜ、その名を?"
"昨夜、リナの店で、歌ってたでしょ?"
"君があそこに?誰と一緒に?"
"あなたこそ、R&Bグループと演奏を。"
"お互い、知らない事が多いな。"
"音楽が、命なのね。"
"急に、何だ?"
"理解してるのよ。歌を書いたの。"
"俺のために?"
" Cause I wanna help you. Hit, I promise. "
"皮肉は、よしてくれ。昨夜、エージェントが、歌を聴きに来て。He told me forget it. "
"兎に角、見て。あなたに捧げる曲よ。"
"俺に?なら見よう。この間の事だが、俺は、馬鹿だった。考えてみると、人生は、音楽だけではない。ミスター人気者でなくても、人生は送れる。"
"そうね。"
"学校に送るよ。犬を置いて来る。"
学校。終了のベルが鳴る。
ドロレスが、話し掛ける。
"王子様は、どこ?"
"あんたに言いたい言葉があるけど、それも無駄だわ。"
ペギーは、ドロレスのブラウスに、青いインクを掛ける。
"ごめん。ペンが急に。"
"わざとやったのね。酷いわ。I hate you. 死んじまえ。"
" I beg you pardon?"
"しめ殺してやる。"
" Have a nice day. "
図書室で、リチャードが、待っている。
"ペギー。未来は、可能性に満ち満ちている。"
" I say good bye. "
" Good bye? Wait a minute. Sit down. 急にどうした?マイクロチップの研究が進んでいるだぜ。"
"素敵。あなたは、ついているのよ。"
" So are you. You have a vision. "
" Vision? "
"私は、アナクロな女よ。子どもたちに、会いたいわ。いつになったら、元に戻れるの?18歳で、妊娠して、それで、結婚を。明日は、誕生日よ。元の世界へ。"
"チャーリーとは、別居を?"
" Yeah. 大きなgambleよ。愛していた男ですもの。"
"この際だ、大胆な事を。Change a destiny by yourself. Change a destiny. 僕と結婚を。"
" No. No. No. ペギー・スーは、結婚したのよ。諦めて。Good bye. "
"待てよ。僕も一緒に。"
" No. あなたには、卒業生総代の役目が。"
"ペギー・スー。授業をサボって、君の歌に曲を付けた。なかなかいい歌だ。少し変えたが、こうだ。
♪彼女は首ったけ
 私に首ったけ "
" I got to go. "
"君の誕生日には、フランス料理店に行こう。高級レストランだ。"
" I won't be here. "
" Why? "
"お爺様の家へ。Good bye, チャーリー。"
"ファビアンの切符は、断ったよ。"
ペギーは、お爺さんの家へ行く。
" Oh, so beautiful. "
夕日が沈む。
ペギーは、懐かしい家の調度を眺める。
"どうした、様子が変だぞ。"
"私の死んだ夢を見たそうね?"
"おしゃべりなママ。"  
"私は、死ぬ時を知っているのよ。"
"いつだね?75歳か、80歳か。"
" I'm not telling. "
"何年も尋ねてるのに、これだ。夢は、素晴らしい。特に未来の夢はな。"
"夢を信じるの?"
"想像するのさ。例えば、この本だ。150年前に生きていて、現代に蘇った女だ。昔の名と場所を覚えている。"
"それなら、私も。Grand papa, 話す事が。"

"お前がそう言うなら、私は、信じるわ。若い者も、年寄りも、迷いは同じよ。50年前の出来事の方が、昨日の事より、身近だわ。"
"私の記憶は、未来なのよ。"
"今夜は、風が冷たい。酷い風だ。"
" Right now お前は、時間の中を、さまよっている。お前が、何より大事なものを選ぶのよ。"
" I'm proud of children. スコット&ベス。お婆様の名前よ。"
" Thank you. "
朝。
"お爺様、あなた方は、家族の中心だった。今は、いとことも疎遠に。"
"秘訣は、婆さんのパイだ。"
"人生をやり直せたら、どうする?"
" I take the better care of my teeths. "
"今夜の会合に、ペギー・スーを?"
"18歳の孫娘を、仲間に自慢する。"
"お爺様の会合に、一度出たかったの。"
"何をするか、私にも内緒なのよ。Have a good time, darlin. "
"会合の中身は、お婆様にも、秘密なの?"
"ポルノ映画とポーカーだよ。"
雨が降っている。
"老人だが、お前に、力を貸そう。"
"やはり、来て良かった。前は、成功を?"
"一番最近は、600年前だよ。久しぶりの試みだよ。" 
2人は、集会所に着く。
"バーニィが、美しい娘を連れて来た。"
老人たちは、明るい紫色のマントを羽織り、帽子を被る。
"ようこそ、ペギー・スー。よく来たね。今夜の会合に、歓迎するよ。ペギー・スー。"
" Thank you very much. "
"この会は、time travellerが、創立したんだ。君を元に、送り出す。"
"皆んな、興奮しているよ。"
"君のような娘が来るのを、長い間、待っていた。"
"お爺様。"
衣装をまとい、帽子を被り、現れる。
"変な帽子。"
"会の象徴だよ。"
ペギーも、マントをかけられる。銀のグラスに、順番に、食べ物などを入れていく。顔の前で、鳥の羽根のように、両手の指を広げる。
"宇宙を支配する神よ。偉大にして、万能の神よ。光を支配する太陽の王よ。この娘は、あなたの神秘に迷い、自分の時に戻りたがっています。我々は、あなたを崇拝し、信じます。お助けください。魂の生まれ変わりを、我々に、お見せください。あなたのお力で、この娘を、あなたの愛の翼に乗せ、おそばにお戻しください。あなたの愛は、復活を呼ぶ。"
" It never work. "
"できるよ。"
"この娘の魂を、安らぎの宿にお戻しください。"
雷が落ちたか、明かりが明滅する。
"恐れる事はない。明かりをつけろ。明かりを。"
明かりはつくが、ペギーがいない。
"消えた。"
マントでくるんだペギーを、チャーリーが運び出す。
"やめて。何をするのよ。"
"あいつらの手で、消されたいのか?"
"罪のない老人ばかりよ。私のお爺様も。"
激しい雨の中、ペギーを車に押し込む。
"乗れよ。"
集会所の中。
"娘は戻った。Let's play cards. "
雨の中、チャーリーとペギーは、揉み合い、温室に入る。
"いいニュースがある。Sit down. "
"何なのよ?"
"歌を諦めると言ったら、親父が、店の上がりの1割をくれるって。"
" What are you telling me about? "
"君は、それが心配だったんだろ?もう安心だ。俺は、君を養える。ペギー・スー。Would you marry me? "
"知ったような口を。勿論、私は、不安よ。何もできず、誰の力にもなれず。"
"俺と結婚を。"
"あんたは、私と子どもを捨てた。"
"子どもなら、産ませるよ。歌仲間との付き合いも、やめるよ。君と結婚したい。正気になれよ。"
"正気で、あんたと2度も結婚できる?"
"ペギー。I'm sorry. 俺は、君の望む男になろうとした。間違ってた。これを。A birthday present. ロマンチックな阿保は死んだ。I save the car. "
包みの中から、ロケットが出て来る。
"ロケットだ。中を見ろよ。"
"スコットとベスだわ。どこで写真を?"
"スコットとベスって?君のお母さんがくれた。俺ら2人だ。You know that? "
"私の子どもたち。Oh, チャーリー。I love 
you. "
" I love you. これで、いいんだ。"
2人は抱き合い、床に倒れる。
"これは、永遠の愛だ。"
同窓会パーティー。
"ママ、聞こえる?ママ、聞こえる?"
"仮死状態だった。手当てが、良かった。"
"運が良かった。"
"ペギー・スー。心臓が、まれに起こす異常だ。"
"ママ、記憶が?"
両親の姿。
"救急車が駆けつけて、心臓の蘇生処置を。"
"パパも、つきっきり。"
"僕の愛するペギー・スー。僕の恋人。君なしでは、生きられない。"
病院のベッド脇で、チャーリーが、見守る。
"チャーリー。"
ペギーの意識が戻る。
"私は、死んだの?"
"一時は、そう思った。"
" You look aweful. 何日も、眠っていないみたい。You look old. "
"だが、幸せだ。Very happy. "
"あなたを誤解してたわ。"
"俺も、君に心から、謝りたい。君なしでは、生きられない。"
" What about ジャネット?"
" That's over. ものを知らない女だ。ビッグ・ボッパーは、ハンバーガーだとさ。"
"花は、誰から?"
" Everyone. マディ、アーサー、キャロル、ウォルター、リチャード。この本は、同級だったマイケルが、送って来た。君に捧げた本だ。"
"『巡礼の心』僕の星ペギーに捧げる "
"それほどの仲では。"
"ここに、置いておくよ。"
"チャーリー。Strange expierence. 高校時代に戻って、またあなたとデートを。ウォルターたちと、I wonder why を。"
"ディオンの歌だ。"
" It's terrfic. 私が突き放しても、あなたは、never give up. "
"そうとも。"
"私を抱いて。"
"俺たちの問題が、一夜で解決するとは思わない。だが、もう一度やら直せたら、腕を切られてもいい。"
"チャーリー。もう少し時間を。"
"少し、休めよ。"
"チャーリー。日曜の夜、私たちの家に、食事に来て。子どもたちも、一緒よ。パイを焼くわ。"
2人は抱き合う。
キャロルが、ベッド脇で、微笑む。
【感想】
離婚の危機にある妻が、心臓発作を起こし、心は今のままに、25年前の高校生に還り、今の夫、家族、友達との交流を経て、夫婦の愛を取り戻す。高校生に戻ったヒロインが、年に似合わぬ大人びた振る舞いをするのは、ご愛嬌だが、恋人に対する態度が、突き放してみたかと思うと、甘えてみたりと、一貫性がないのが、見るものをイライラさせる。ヒロインが、病室のベッドで目覚めるまで、様々なエピソードが、積み重ねられ、確かに丁寧に撮られているようだが、各エピソードは、他に干渉することなく、淡々と進んでいく。

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