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一人勝手に回顧シリーズ#ポール・バーホーヴェン編(5)#インビジブル/透明人間になったらしたいこと

【映画のプロット】
▶︎実験の成功
尻尾を持たれて宙吊りのネズミを床に放つ。ネズミは、一心不乱に檻に駆け込み、檻の扉が閉まる。しばらくすると、ネズミは、つまみ上げられ、血を🩸流す。ヤツの牙が、血に染まり、浮かび上がる。
セバスチャン(ケヴィン・ベーコン)は、一人、PCに向かう。分子の配列が、安定しない。向かい側のビルで、女性が着替え中。しかし、ブラインドを下される。
セバスチャンは、ふと分子の配列を思い付く。ほうら、今度は、安定した。
セバスチャンは、研究パートナーのリンダに、電話し、成功を伝える。
セバスチャンと、一緒に寝ていたマットは、セバスチャンの下に、急ぐ。
セバスチャンは、ポルシェを駆って、研究室に到着する。
沢山の動物の檻。
一見空っぽに見えるが、透明の動物が収められた檻もある。研究員は、ゴリラの🦍"イザベル"の檻に向かう。
サーモカメラを付けて、"イザベラ"の所在をつかむ。注射を、"イザベラ"は嫌がり、研究員の手を噛む。"イザベラ"は、檻から逃げ出す。セバスチャンが到着。研究員と、麻酔銃を持ち、"イザベラ"を追う。研究員の注射は、壁に刺さり、セバスチャンの注射は、宙に浮く。
"イザベラ"は、ベッドに括りつけられ、セバスチャンの血清を打たれる。"イザベラ"の体に血清が回り、心臓は不整脈を打ち、血圧が上がる。ついに、心臓が止まり、心臓マッサージが、施される。
しばらくすると、"イザベラ"の脈が正常に戻る。ゴリラが、姿を現す。実験は、成功した。
研究チームは、レストランで祝杯を上げる。
ふと、席を立ったセバスチャンは、窓際に立ち、ぼんやり外を眺めている。リンダが、様子を見に来る。セバスチャンは、リンダとよりを戻すことを提案するが、やんわり断られる。
セバスチャンは、誰もいない研究室の動物の檻を見て回る。
セバスチャンは、国の委員会に出席して、透明化は、たやすいが、元に戻すのが、難しく、方法が確立していないと、証言する。国側の教授は、早く結果を出せと、ハッパをかける。
委員会に同席したリンダとマットは、セバスチャンを、まだ方法がないとウソをついたと、なじる。セバスチャンは、まだ早いと言い、研究を国防省に取られると、話す。そして、次は人体実験をやると言い、リンダらは反対する。
セバスチャンは、チームミーティングを持ち、実験を行い、3日間、量子反転すると言う。
リンダとマットは、ベッド🛌で、睦み合う。マットは、セバスチャンは魅力的かと、聞く。リンダは、"彼の考えは、彼より素敵"と答える。
セバスチャンは、自ら実験台となり、血清を注射する。激しく、体をくねらし、しばらくすると、皮膚が赤らみ、やがて筋肉があらわとなる。心拍数と血圧が上がる。そして、骨格となり、完全に消える。セバスチャンは、こんこんと眠る。
セバスチャンは、夜にベッド🛌を抜け出し、サラの服のボタンを外し、乳房を触る。
リンダには、飲み物のカンを移動させ、セックスを持ちかけるが、断られる。
3日が経過し、戻すため、血清が打たれる。セバスチャンは、息ができないと苦しむが、徐々に人の姿を取り戻す。しかし、床に倒れ、心肺停止となる。懸命な蘇生措置で息を吹き返すが、また、透明に戻る。
セバスチャンの顔に、シリコン剤をかけて、マスクが作られる。
人の姿を取り戻せない原因を探るが、解明できない。マットは、セバスチャンは、AからDに飛ぶが、自分は、CやDで突っかかっていると、言う。
セバスチャンは、激しく吐く。
3日の予定が、もう10日も経ってると、研究員に当たる。
▶︎犯行の始まり
いらつくセバスチャンは、監視の係員に、"外出する"と告げる。係員は、引き留めるが、無視される。マスクを被り、フード付きのパーカー、サングラス🕶姿のセバスチャンは、ポルシェに乗り込む。隣のレーンの子どもたちが、気持ち悪いと、指差すが、サングラス🕶を外して、脅す。
リンダとマットは、連絡を受け、セバスチャンを探す。
セバスチャンは、自宅に帰り、本などを手に取る。
向かいの建物の女が、帰宅する。ブラを外した姿が、一瞬、見える。
セバスチャンは、ひらめいて、手袋を取る。
向かいの女は、シャワー🚿を浴びる。女は,バスローブを羽織る。呼び鈴が連打され、扉🚪を開けるが、誰もいない。部屋に、人の気配があるが、見えない。鏡台の前に座るが、鏡がふいに、角度を変える。女は、襲われる。
セバスチャンの家に向かったリンダは、ポルシェが止まっているのを見る。セバスチャンの家は、カギがかかっておらず、マスクが脱ぎ捨てられているのを、見る。リンダは、マットに、連絡して、ラボに向かう。
犯行を終えたセバスチャンは、洗面台で手と顔を洗う。
ラボに集結した研究員に、サーモグラスと麻酔銃が、配られる。そこへ、セバスチャンが、荷物を提げて帰ってくる。セバスチャンは、家に、気晴らしに荷物を取りに、行っていたと、言う。
リンダは、次に同じような行動をとったら、委員会に報告すると、警告する。
セバスチャンは、研究員に、"シャバはどうだった?"と聞かれる。"僕なら、耳元でささやいたり、セクシーな下着も触り放題だ"と。セバスチャンは、女一人に出くわしただけ、おどかしたかも知れないと、言う。
リンダは、セバスチャンに犯される夢から覚める。鳴っている電話を取ると、マットが、"CとDが解けた"と、報告する。
ラボで、血清の分子を増殖させる。順調に、進んだかに見えたが、95%で、崩壊に転じる。
リンダは、セバスチャンに、マットに協力するよう求めるが、逆に、俺を檻から出せと、迫られる。
セバスチャンは、フランクに声をかけ、何やら機材を集め、サーモカメラのモニターに細工する。
リンダのアパートの下。浮浪者が、非常梯子が、リンダの部屋に、勝手に掛けられるのを見上げる。
マットが、帰ってきて、待ちきれない二人は、ベッド🛌で絡み合う。すると、ベッドルームの窓が割れる。リンダは、ラボのフランクに電話📞するが、セバスチャンは、寝ていると、返答がある。
透明な吠える犬に、いらつくセバスチャンは、犬を抱き抱え、ケージの奥に叩きつける。
リンダは、ラボに行き、サーモカメラが細工され、セバスチャンが、常にベッド🛌にいるように見せかけられているのに、気づく。他の研究員に、夜な夜な出歩くセバスチャンのことを、委員会に報告すると、宣言する。
▶︎戦線布告
リンダとマットは、委員会付きのハワード教授に、セバスチャンが、密かに夜な夜な出歩いていることを報告する。二人が辞し、ハワードは、高官に電話しようとするが、誰かが侵入した気配がある。庭に出て、パイプに火を点けたところ、セバスチャンに、プールに突き落とされ、そして、沈められ、プールに浮かぶ。
セバスチャンは、午前3時ごろラボに戻ったと、言う。
気になったリンダが、ハワード教授に電話すると、プールで溺死したと言う。カスター将軍に電話するが、電話が切られている。
警備室に行こうと、エレベーターに乗り込むリンダとマットだが、コードが登録なく、エレベーターが動作しない。
フランクが、調べると、セバスチャン以外のコードが消されている。セバスチャンのベッド🛌に向かう一行。その前に、ジャニスが、セバスチャンに絞殺される。
リンダは、端末でセバスチャンに呼び掛ける。セバスチャンは、"自由のパワーを手放したくない"と言う。また、マットに、"鏡に映らない人間は、モラルも消えるらしい"と言う。
ジャニスの遺体が、ロッカーの中で発見される。
一行は、セバスチャンの位置情報を手に入れ、まだラボにとどまるセバスチャンを、マットとカーターで挟み撃ちにしようとする。二人は、セバスチャンを追い詰めるが、排気口から上がる水蒸気に撹乱される。カーターは、首を絞められ、宙吊りとなり、落ちて頭に深い傷を負う。マットは、自らも配管を損傷し、セバスチャンを見失う。麻酔銃の弾も切れて、劣勢なマットは、リンダに救い出される。
サラとフランクは、カーターを助けに行く。輸血が必要と判断したサラは、フランクに止血を頼み、血液🩸を取りに行く。
セバスチャンの気配を感じたサラは、床に血を🩸撒く。更に撒かれた血🩸を浴び、姿があらわとなったセバスチャンは、サラから麻酔銃を奪い、サラに撃つ。セバスチャンは、眠るサラの首をひねる。
リンダとマットは、フランクの下に行くが、カーターの死を確認する。更に、保護室で、サラが息を引き取っているのを見る。そこに、セバスチャンが現れ、フランクを金属の棒で、背後から貫く。マットにも傷を負わせ、セバスチャンは、リンダとマットを、冷凍庫に閉じ込める。
セバスチャンは、マスクを付け、服をまとう。
冷凍庫のマットは、気を失う。リンダの涙も凍り付く。リンダは、倉庫内の器具を使い、強力な磁石を作り、倉庫のかんぬきを外すことに成功する。そして、バーナーを持って、セバスチャンを追う。
セバスチャンは、硫酸を使い、簡易な火炎ビンを作り、研究室の一角を燃やす。同じ爆弾をいくつか作り、培養機にかける。
エレベーターに乗り込もうとするセバスチャンに、リンダは火を浴びせる。火だるまになった
セバスチャンは、廊下をよろよろ歩く。リンダは、スプリンクラーを作動させる。
廊下が水浸しとなる中、セバスチャンは、背後からリンダを襲う。そこに、マットが、棒を持って現れ、セバスチャンを叩く。棒を拾って反撃するセバスチャンは、棒を配電盤に突っ込み、感電する。
リンダとマットは、研究室に戻るが、火が上がり、セバスチャンにより、ニトロの時限爆弾がセットされており、逃げる。
二人は、エレベーターのシャフト内の梯子を上る。研究室が、爆発し、炎は、二人の足元にも及ぶ。エレベーターが誤作動し、上下し、二人はかわす。
難を回避したかと思ったが、リンダの足をセバスチャンがつかむ。
二人は、梯子から外れ、エレベーターの函の上に落ちる。キスを求めるセバスチャンに、応じながら、リンダは、エレベーターのケーブルをつかみ、函からケーブルを切り離す。セバスチャンは、火の海に落ちていく。二人は,駆け付けた消防に救助される。
【感想】
野心家のセバスチャンは、透明になる薬を手にし、その能力は、犯罪に利用される。
透明人間になれたらという、誰しも想像する願望が実現したとき、人はどう振る舞うだろうか。そして、僕は。
そんな能力は、手にしない方が、安穏と暮らせそうだ。

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