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一人勝手に回顧シリーズ#クリント・イーストウッド編⑥#ルーキー/痛快娯楽作品!

ベテラン刑事と新人刑事の活躍を描く刑事もの。

交通課の刑事ニック(クリント・イーストウッド)は、中南米系の自動車窃盗集団のストロム(ラウール・ジュリア)を捜査していたが、相棒のパウエルが殺されてしまう。課長のガルシアは、新しい相棒として、成績・勤務態度優秀のデヴィッド(チャーリー・シーン)をあてがう。デヴィッドは、大学を中退して警察に入ったが、幼い頃、弟にビルの間を飛び越させ、誤って転落死させたことを悔やんでいる。
ニックは、ガルシアの指示に従わず、ストロムの捜査を続け、ストロムの側近を脅して、情報を提供させる。
しかし、ストロムは、情報屋モラレスを殺し、カジノの金を強奪して、国外に逃亡しようとする。
しかし、先回りしたニックとデヴィッドは、ストロムらを捕まえるが、ストロムの愛人リースル(ソニア・ブラガ)に、デヴィッドは、裏を取られ、形勢逆転し、ニックを人質に取られる。ガルシアは、身代金200万ドルを要求される。ロサンゼルス当局は、身代金の引渡しを拒否したため、警察は独自に捜査を続ける。
デヴィッドは、ニックを救うため、独断で捜査を進めるが、情報屋らは、すでに始末されている。デヴィッドは、疎遠な父の会社に向かい、200万ドルの拠出の約束を取り付ける。 
恋人サラから、デヴィッドは、ガルシア課長が家に来ているから戻ってきてほしいと連絡を受け、家に向かうが、デヴィッドを追っている刑事から、署に戻るよう言われる。異変を察知したデヴィッドは、刑事らを手錠で拘束して、家に向かう。間一髪、デヴィッドは、サラを助け、ガルシアに扮していたマルティネスは、もみ合いとなる中、サラに撃たれる。
ストロムは、アジトに爆弾を仕掛け、状況を見て、ニックを殺すこととする。後ろ手に、手錠で拘束されたニックを、リースルが誘惑し、ストロムと互いに、銀の銃弾を首にかけて、一方が死んだときは、もう一方も、その銃弾で後を追うと聞かされる。その後、ニックも駆けつけ、両手の自由を取り戻したニックは、アジト爆破の難を逃れる。そして、ニックとデヴィッドは、身代金を受け取り、合流場所に向かうストロムの部下を捕まえ、空港に向かう。
金を受け取ったストロムとリースルは、空港の敷地内を逃げる。身代金も途中で落としてしまう。ストロムの手下がセスナで二人を追い回すが、侵入してきた旅客機と衝突し、大破する。
遂に、空港内を逃げるストロムとリースル。デヴィッドは、リースルを追い詰め、射殺する。
ストロムは、ニックに追い詰められるが、弾切れとなり、反撃を喰らうが、駆けつけてきたデヴィッドが、ストロムを撃つ。最後は、ニックが、ストロムの銀の銃弾で、額を撃ち抜く。

事件が解決した後、ニックは、課長に昇進し、デヴィッドの相棒として、若い女性警官が紹介される。

凄惨な物語でありながら、最後に悪が滅び、観衆は、ホット胸をなでおろす。悪役は、いかにも悪そうな顔付きで、舞台道具は揃っている。
そこに、女性の台頭などをテーマを差し込む。
良質な娯楽映画は、その辺りを、きっちり押さえている。

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