資金調達活動期間について
【質問1】シリーズAの資金調達で、3億から5億程度の調達を考えた場合、資金調達活動ってどの程度の期間かかると見れば良いでしょうか?最初の投資家さんに会い始めてから、着金までです。
⏩早くて2、3ヶ月、(苦戦しない場合大事も)長いと半年くらいかかっちゃいますね。大事はタイポで、苦戦しない場合でもでした。DD、意思決定、契約書合意、払込、、意外と契約書以降でも1ヶ月くらいはかかっちゃいます。
⏩5億の調達をした際になんやかんやで1年くらいかかりました。A種優先株での調達ということもあり、なんだかんだ何社かと打ち合わせを進めていたり、タームシートの交渉なども含めて想定以上に時間がかかりました。僕も余裕を持って進めるのが良いかと思います。
⏩キャッシュアウトが近づくと交渉力が下がっていってしまうので、キャッシュアウトの1年前くらいからスタートするのが良いといつも言っています。
⏩人生でそう何回も経験することではないので圧倒的に起業家が不利です笑なので、冷静に進めることが重要です。リードやるよ!って言ってくれるところが出ても、最後に大どんでん返しがあることもありえます。なので、遠足と一緒で着金するまでが資金調達です。
「焦らないこと」
「そして興奮して約束とかをすぐにしないこと」
「冷静に進めていくこと」
が大事です。ただ、初めての資金調達でそんなベテランのような振る舞いできないですよね
【質問2】長く調達活動してると、トラクションも変わってきてしまうと思うのですがが、その場合バリュエーションはどうなるんでしょうか?動き始めた時と、一年後とかだとだいぶ変わってしまう気がして、そのような場合どうなるんでしょうか?
⏩長くかかる場合は大体リード投資家が決まらないパターンです。そうすると、決まるタイミングでの直近業績をもとにバリュエーションが決まります。最初に提示した条件で決まらないで一年掛かってしまうわけです。だから業績が上向いてきたりしたら、条件は当然変えるべきです
⏩(上記と同じ内容の回答)最初に投資そのものの是非が決まり、そのあとで条件交渉になることがほとんどなんで(というか、長引きそう、じっくりやってでも好条件を引き出したいという感じにこちらから持ってくことも可能)、大丈夫です
⏩1年後に売上とかKPIどれくらいまで伸ばしてバリュエーションいくらで調達する予定なので、とかを伝えてれば良いのでは
【質問3】調達額の半分以上くらいを出していただけたら、リードの投資家さんと言う感じでしょうか?
⏩順序が逆っぽく思います
「リードやります」
↓
他のファンド、投資家集める
(大体この集める時に、うちが●●割だすんでっていうんですが、その時に半分くらいだすからリード=半分くらい出資が認知)
↓
ラウンドクローズ
⏩(上記の回答に対して)これ結構大事な指摘です。「半額以上出すところがリード」って勘違いしていらっしゃる起業家さんすごく多いです。
⏩(上記の回答に対して)でも、結構信頼関係だいじで、急に入れ食い状態でリバースオークションみたいになったからといって、握っていた条件を翻したりすると、ちょっと引きますね。。。もちろん約束してなければ話は別です。なので、既に会社のことを良くわかってて、DDほぼ必要ない既存がリードになって、他の投資家もシンジケートそてくれるのが、一番楽で早いです(ポジショントークっぽいですが、と信じてるからそう言う感じでやってます)
⏩過去の株主になってもらったVCさんは、逆に条件上げた方が良いよとか、提案してくれることありました!!
⏩VC企業が条件決めて、結果的に調達額全体の1/3しか出していないけど、そのラウンドではリード投資家としてラウンドクローズしたケースもあります。
【質問4】リードやるよと最初に言ってくれた投資家さんいたら、嬉しくてすぐにお願いしますって言っちゃいそうなんですが、その翌日に別の投資家さんからもリードやるよって話になったらどうしたらいいんでしょうか?
⏩ケースバイケースですが、先に手を挙げた人をA、後の人をBとすると、ファンド規模がA<Bなのか、B<Aなのかによっては、次以降の金額が大きくなった調達でリードやってもらうとかが良さげな経営判断だったりしますし、あとは、ベンチャー業界の四皇と天竜人みたいなお二方の意見にもあるように、リードの、他VCとかとの関係性とか実績が、もろにそのラウンドの結果を握ってるので、リファレンスというか、とってからやった方がいいすね
⏩うまく行った投資先、うまく行かなかった投資先の両方にレファレンス取るといいと思います。うまく行った先はまぁだいたい良いこと言うんで。あと、起業家だけでなく投資家としても、コインベスターはお金だけじゃないバリューアッドしてくれるとこがいいんで、リード決まったらリードと連携して全体設計するのがいいと思います。
⏩みんな根底はビジネスなんで、合理的なら損得は置いておいて納得はしますよ。会社に1番メリットがあるのが①なのに、義理で②を選んだら、それは経営者として判断ミスですし、既存の株主にも、選んだ①にも申し訳ないです。
あと、こういうケースで若い人に多いんですが、普通に判断理由とか言えばいいのに、なんか連絡ブチって、こっそりでかい方選んでみたいなやつ。これは、判断が合理的でも、過程に問題あるんで、やめた方がいいです。
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