たったひとこと

子どもの頃、海外に住んでいたことがあるそうで。英語とスペイン語が話せるらしい。いろんなところで暮らしたようだ。それもあって、モノの捉え方が柔軟とみた。先生が娘の担任でラッキーだと思い始めている。
娘は小3で不登校選択中だ。

でも、はじめて先生と話した時は、ちょっと逃げ腰のように思えた。二回目、三回目、と話せば話すほど、いい先生かもと。先生は、肩の力がぬけていながら信念がある。それが主張し過ぎずに、ここぞという時に顔をみせる。この前、私の 力み を見て、先生は「それは違う」と思ったようだ。笑って「焦らないことです」とまず言ってくれた。娘に渡すプリントを探しながら「本人が納得して決めることが大事です」と。私との視線を外し、かみしめて言った。これが私の心にバーンとやってくる。教室を出て一緒に廊下を歩きながら、「大人だって、そう簡単に変わらないじゃないですか」と。まっすぐ前を見てつぶやいてくれた。

たった一言が、ひとをラクにさせたり、かなしくさせたりするけれど。ありがたいことに、先生がつぶやいた言葉たちは私をかなりラクにさせた。

昨日、思った。
打ちひしがれ期終わったな、と。
これは友だちの力も大いにある。
プラス、先生のつぶやき効果。

きっと大丈夫。
もう大丈夫。