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なめたらあかん

天童よしみさんが歌う。
電車に乗り、すまして外を見ているが、
頭の中はこんな具合。

なめたらあかん~

とあるテレビ番組で
「私、あなたのお母さんじゃないんだけど」
と言っているのを聞いた。
スタッフ同士のミーティングの席で
女性スタッフが男性スタッフに怒っていた。

もしかしてこれと似たような状況が
おきようとしているんじゃないか、
と私は思って。
代表のことをあの学生さんはお母さん
のように思っているんじゃないかと思って。
絶対なめてるでしょ、って思った。
ひとり、カッカッ、カッカッしていた
(相手のことも良く知らずに)。

ひとまわり年下の仲間が余裕を持って
仕事をどんどん進めているのを目にして。
彼女はいつだって、
なめていないと気づいた。
ボランティアであろうと、
仕事をなめていない
(なめているのは私だ)。

悲しそうな顔を見せた女性を思い出した。
約10年くらい前、
私はあるスタッフに親しみを覚えていた。
そんな雰囲気を持っている女性で、
身構えないで誰もが思わず話しかけて
しまうようなそんな人柄の女性。
その女性との会話で私は間違えてしまった。
詳細は省くが失礼だと感じさせてしまった。
それで彼女は悲しそうにつぶやいた。
「私、なめられやすいんですよ」と。
私は小さくなる。
彼女を傷つけてしまった。

ベーグル屋の奥さんはいつだって、
いつだって気持ちよく敬語で話す。
美容師さんは、私にも、
子どもにも!敬語で話す。
気がゆるんで、つい出てくるため口、
というものに出くわしたことがない。
そのあたりをしっかりわきまえている。
客との間にある線を。

いつだって、なめてない。

しばらく私の頭の中のステージで
歌い続けてもらうことにしよう。
天童よしみさん、お願いします。