雪の札幌で「何か」が起こったか?

「何か」が起こる雪の札幌・・・。

しかし、正直何も起こらなかったと思う方がほとんどではないでしょうか?

いやいや、メインのIC戦で飯塚高史が乱入して、それはまさに藤原喜明の”あの事件”を彷彿させる事件が、「何か」が起こったじゃないかという意見もあるでしょう。

実際きたえーるに見に行った方は(臨場感から)そう思ったでしょうが、新日本ワールドで見ている私には大して何も思いませんでした。

飯塚の乱入自体は、タイチVS後藤のNEVER戦でも起きてますし、「何か」にしてはパンチが弱すぎでは?、と思ってしまいます。

では、雪の札幌で「何」か起きたか、感じたことを書いていきます。

①:そもそもタイチは「何か」を求めていたか?

タイチの試合前インタビューを振り返ると、何が起こるか自分には分からない、という受答えをしていました。つまり、飯塚高史の乱入は自分が企図したものではないということでしょう。まあ襲撃された内藤哲也に、花道でブラックメフィストをかましていましたが。

でも、その技はリング上で正々堂々と内藤哲也の息の根を止めるためにかけたかったのではないでしょうか?

つまり、会社が提供したアングル=「何か」はタイチにはいらなかった。タイチにはもう必要ない設定やお膳立てが、彼を束縛している。

真壁刀義が解説中に「タイチはフツーにやっても強いのにもったいない」と再三言い、内藤哲也が試合後「彼にはもう一歩踏み出す必要があった」という言葉は、深読みすると会社のタイチに対する待遇への批判では、と私は感じています。

真壁、内藤の言葉に依らなくとも、何にも縛られない”ガチ”のタイチのファイトをファンは見たいのではないでしょうか?だからファンは「タイチは帰れ」コールではなく、「Let's go タイチ!」コールをしているのではないでしょうか?

これからのタイチの行く末は分かりませんが、今年が彼にとって大ブレイクの年になることを期待してやみません。

②:飯塚高史に「何か」が起きたか?

彼にとっては現役最後の地元北海道への凱旋。彼が「何か」を起こしまくった意味では、まさに今回の大会の主役だったと思います。

では、メインでの乱入以外の「何か」とは?それは、天山が必死に飯塚を人間に戻そうと、再び友情タッグを結成させようと、呼びかけまくったことだと思います。

呼びかけも空しく地獄突きを食らいましたが、2日目の試合終了後、飯塚がマイクを取りに行った時。私はその瞬間がこの大会で最も「何か」が起こるのでは、人間に戻るのではと期待した瞬間でした笑

しかし、「飯塚人間化計画」がこの大会から始まったこと。これが一番、雪の札幌で起きた「何か」なのではないでしょうか。

③:成田は「何か」を起こした

最後に。開幕戦で成田がかました「成田スペシャル4号」。1日目、2日目の全試合を振り返ると、これが出オチなのでは、とも思えるくらい衝撃的でした笑 

CHAOSと本隊の融合、棚橋VSジェイの結末、飯塚人間化計画、そして、2月になってもまだ選手プロフィールから消えていない”あの選手”の動向。

それが2.11で大きく動き出すことを期待しながら、トランキーロを唱えます。