「世間に身をさらす」こと…60日目

　静岡市清水区尾羽の国道１号バイパス立体化工事現場で橋梁が落下、作業員2人が心肺停止、5人が重軽傷
　西日本豪雨から5年（最初の大雨特別警報が出てから）14府県で300人を超える人が犠牲（報道により人数に差異あり）、いまだ行方不明者も。

＜最近の気になった報道＞
　6月22日　神戸市西区の草むらで近くに住む6歳男児が遺体で発見される。男児の祖母への監禁と傷害の疑いで男児の母親らきょうだい４人が逮捕される。「虐待の連鎖」か
　6月28日　千葉県市川市の45歳女性が、同居する75歳の母親を殺害し、遺体の一部を食べたと警察に出頭。「母がいると霊媒師になる修行に行けないので殺した」。容疑者は「ZUMBA」やヨガなどのインストラクター
　7月2日　札幌・ススキノのラブホテルで、首のない男性の遺体発見。被害者は北海道恵庭市の62歳。部屋に入る際に同行者あり、スーツケースをひいて去る姿が付近の防犯カメラに。

ジャニー喜多川氏性加害問題の続報～服部吉次氏78歳

　ジャニー喜多川氏性加害問題の続報
　広島サミット、ジャニー、猿之助…12日目（2023年5月19日）等への追記

【驚愕スクープ】国民栄誉賞作曲家の次男がジャニー喜多川氏からの性被害を告白「8歳の時に自宅部屋で…」7/5(水) 9:06 日刊現代デジタル

　俳優で音楽家の服部吉次さん（78）、アングラの劇団黒テント（1968年「演劇センター68」として発足、70年に大型の移動式テント劇場を創設し、全国移動公演の旅を開始。90年に「黒テント」と改称）創立メンバーで現在も所属。
　父が服部良一（作曲家）、兄が服部克之（作曲家）。
　父のもとに出入りしていた故ジャニー氏（ジャニーズ事務所設立前の20歳前後）に、自宅で……という内容。若い人が被害を話し始めた今、話しておかなければと、78歳で70年前のことを告白する覚悟はいかなるものだったか。今でも俳優として劇団員として音楽家として、身を曝しながら。この70年間。有名作曲家の息子が。
　その告発が本当なら、まさに激震中の激震だ。

世間に身をほぼさらしていない寂しさと安堵

　さて、昨日の自分は「冴えない自分」を書いてしまったわけだが、誠に冴えない。今も冴えない。
　ただ、そんな自分は、「世間から必要とされない」寂しさの反面、同時に「世間から注目を浴びない」＝「世間に（ほぼ、あまり）我が身をさらしていない」安堵、楽な気持ちを持っている。

世間に身をさらすことが裏目に出る時

　ここ最近、芸能界では、性加害の問題をはじめ、Ｗ不倫、自殺未遂（自殺ほう助）、大麻所持のニュースなどが報道されている。Ｗ不倫、大麻所持などは有名人だから広く知らされる。

　顔を売る仕事をしている人は、いいことだけでなく悪いことも知られる（力で抑え込む場合もあろうが）。政治家、スポーツ選手なども然り。

　市川猿之助（47）容疑者の5/18自殺未遂（自殺ほう助）は、有名人であるがゆえ、自身に関するハラスメントが報道されると、にっちもさっちもいかない、逃げ場がないと思ったことが大きかったのではないかと想像する。勿論、一般の無名人でも同様の事件を起こすことはあるが。
　故ジャニー氏の性加害問題でも、被害者の大半は世間に身をさらすことで仕事をしてきた。大変辛いだろうと、思う。

「無名」の寂しさと気楽さと

　無名な自分、とは辛さの内容が違うのだ。世間に身をさらさない、さらされないこと、「無名」は時に寂しく、時に気楽だ。

　また、有名人とまでいかずとも、「この指とまれ」と何事か（起業でもイベントでも地域活動でも何でも）起こす人たちも、ある意味、多少なりとも身をさらしている。冴えない自分は、その「指にとまる」ことはよくあるが、「とまれ～」と指をさらす側に回ることはほぼない、これからもほぼあるまい。それは、寂しいことであり、気楽なことなのだ。

　「有名人」とは、無名人が時に「ああなれてうらやましい」「ひきかえ自分はなんて冴えないんだ」とうらやみ、時に「ああならなくてよかった」「ひきかえ自分はなんと気楽な人生だ」と安堵するための存在なのかもしれない。
　同じ名を売る仕事の政治家は、政治を回すための「必要（時に悪）」で少し別ものだが、また選挙の洗礼を経ているし。時に名を売り、報酬を手にするだけで、本来の仕事をしない輩がいるのは困ったものだ（特に世襲）、辞めてほしい。

禍福は糾える縄の如し

　そんな「無名」な自分が、ちっぽけな承認欲求のためにSNSを書き、このnoteも書く。そんなその他大勢であることを、この一瞬を享受する。
　たとえ、この先「重要人物、有名人とその親族だけが『ノアの箱舟』に乗れる」となっても。
　禍福は糾える縄の如し。

　皆さまのご健康を。