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セールという「煽り」は「○○○」なんです。《TGビッグサマーセール》


2024年7月11日~7月21日(木曜日)までの11日間、タイ航空のセールが開催中、大々的に各ニュースで報じられています。

タイトルは「BIG SUMMER SALE」

カタカナ英語と視覚的ショックは販売戦略の基本です。
ターゲットという獲物である僕たち消費者は、何がBIGか、
どこがデッカいのか見抜かなければ乗せられてしまいます。

過剰評価の象徴「自己申告」ほど当てにならないものです。
「脱いだら凄くなかった」・・・
欲張りな皆さんの方が、凄いもん・デッカイもん持ってるかもしれません。
極上マイラーの視点で一緒に確認してみませんか?

騙されるな! 修行僧たちょ!!




皆さ~ん、こにちは!! (^^=)/

今回は・・・
「ビッグサマーセール」という大げさなパーティの実態を暴きます。

7/11からウザいほどネットニュースで取り上げられてる「TG・タイ航空」のバンコク行き「片道17500円」です。

対象旅行期間は「7/11~9/30」です。
出発は「NRT / KIX / FUK」発の限定運賃。
日本人の夏休み「8/10~8/15」出発を除外日にしてる時点で
全然「BIG」じゃありませんネ。

利用者がきちんと納得してから購入出来るよう急いで記事・動画を作成しました。

今ご覧になってるニュースは冒頭の記事とは別もんの使い回しニュース。
目玉としているであろう「料金と期間・路線」のみ記されたぶん投げ記事。
最近のニュースはテキトー過ぎて驚きます。ライターの質がヤバイのは、
コピペするのが仕事と勘違いしているからでしょう。




当事者・真犯人が、自社サイトで見出し1ページしか説明していないんです。コピペ職人は数をこなす必要があるので、内容なんて見ちゃ~いない。
タイ航空のホームページで「予約クラスはLクラス」・「予約変更・払戻不可」・「事前座席指定不可」という、ガッチガチの厳しい条件を見付ける事が出来ました。



予約作成して検証しましたが、運賃選択画面で分る事は
「料金と予約クラス」です。予約完了まで進まないと条件が分からない様に仕組まれています。

ネット予約が主流になってから、基本運賃を提示しないだけではなく決済直前まで詳細を明かさない、フライトサーチャージを隠すなどの怪しい販売戦略が許せなくて僕は運賃解説を始めました。
運賃名称が「スパーディール」、ゲームかギャンブルと勘違いしてるんでしょうか?そんな固有名詞どーでもいーんです。
大事なのは「ベース料金と予約クラス・諸税・追加料金・使用条件」なんです。



1社だけ予約作成まで進んで記事を出していました。諸税・サーチャージ額を含む合計金額を伝えるライターさんがいたので、少しホッとしました。
最安値は約73500円になるんです。
一歩踏み込んだ記事にしてもらえると好感が持てます。


TGの燃油サーチャージを確認しましょう。日本路線であっても日系航空会社とは見せ方と内容が異なります。
米ドル建てになり、上位クラスでは高額になる設定です。
セール対象はエコノミークラスなので「90ドル」、日本円で片道約14500円になります。


次に、重要ルールを細かく再確認します。

ルールファイルの16番ペナルティーズには、
変更は不可と記されています。

ネームチェンジは不可ですが、間違いなら修正してくれます。
罰金はUS30ドルで出発前のみ。因みに日系でもネームチェンジは不可です。
あからさまな間違いであれば日系は無料で修正してくれる事があります。
国内線航空券においては「あるルール」が決められています。
それは「訂正が1文字」であれば間違いとしてくれるという基準。
日系航空会社の対応面での不満を多く耳にしますが、ソフト面では世界最強です。モンスターが蔓延る外資系キャリアをとことん使い倒した後では、日系の優しさを実感する事が多くなると思います。外資キャリアを数社・数十便利用した程度の比較・日系批判は軽く流して下さい。


キャンセルも不可です。セール品の殆どは「変更・キャンセル」が出来ない買い切りチケット、昔の格安航空券のような厳しいルールだと思って下さい。調べないと分からないので、ニュースでは記されていなかったんです。
世の中、意外とテキトーなもんで成り立ってます。
誤魔化しながら、取り繕ってもヘーキな現状です。気負わずに太々しさを身に付けると生き易いのかもしれませんネ。


それでは、プロ仕様で価格を検証しましょう。
TGのセール運賃を多角的視点で丸裸にします。
こちらは「福岡発・バンコク行き」の運賃表です。

最安値は運賃番号1番の赤枠「Lクラス・往復35000円」です。
2番のブルー枠「Lクラス・53700円」は通常販売の価格になります。
「有効期限」を見るとセール運賃は「Max.STAY14日」と通常販売の「2ヶ月」より短くして「その価値を下げて」品質管理しています。


次に「大阪発・バンコク行き」の運賃表です。
運賃番号1番赤枠「Lクラス・35000円」がセール品になります。
有効期限は14日と全て福岡発と同条件です。


こちらが「東京発・バンコク行き」の運賃表です。
もう見慣れた画面ですネ!!
最安値・通常価格が同額、地方発とも同条件です。

今回のデッカイ夏のセールは有効期限を短くしてたチケット。
変更不可・払戻不可の買ったら最後「乗るか棄てるか」の権利です。
通常期との価格差は「18700円」なので、この金額が安くなった分です。
何故、大阪・福岡と同額なのか分かりますか?




皆さんの出発地から、福岡空港・関西空港・成田空港まで個人手配になるからです。JAL / ANAとは違い、日本国内線が付けられません。
正確には、TG発券のセールチケットに「乗継航空券として日本国内線を1冊のチケットに出来ない」んです。初心者の中には「1つのチケットにする事にこだわる必要があるのか?」と疑問を持たれる方もいるでしょう。

答えは・・・「とことんこだわる必要がある」。
予約記録を専門用語で「PNR」と言います。
PNRに含まれるフライトに関してのみ、連続したチェックイン・搭乗券が発行出来るんです。現在は日系・特にANAの強いシステム構築で様々な条件下での対応が可能になっています。当たり前に出来る事ではなく、アライアンスに加盟した事で「客の都合・身勝手」なチケットにも利便性を持たせてくれたんです。2つ以上のチケットの組合せでスルーバゲージ・スルーチェックインが出来るのは「イレギュラー」に対応出来る企業努力の恩恵だという事をお忘れなく。そして、遅延・ミスコネクトで預け荷物が「客と同じ便に乗れなかった」場合の補償はありませんので、自己責任である事を覚えて下さい。1つのPNR・予約記録にする事は、全ての権利が保障される最大の自己保身です。


皆さん、マイレージはお好きですか?
セール品は安くてマイルも貯まるから狙ってる方も多いと思います。
それでは、今回の収穫がどんだけデッカイか確認してみましょう。
同じアライアンスのANAへの積算を考えてる方が多いんじゃないですか。
こちらがAMCへの積算率リストになります。
お目当ての「L」の文字が見当たりませんが、誤植じゃあないんです。
LクラスはAMCに申請してもゼロマイル。何ももらえません。
そんな時は自社のプログラム「ROP・ロイヤルオーキッド+」に積算するならイケるかもです。




如何ですか?
JAL / ANAでは「セール商品」でも30%程度のマイルを還元してくれます。
それに慣れている日系マイラーは、マイル積算面で外資系航空会社の洗礼を受ける事になります。特にアジア系はショッパイ対応が多く、シンガポール航空も積算不可が多くあります。日系の有難みを感じていただきたく比較してみました。


折角の機会です、サクッとJAL / ANAのバンコク行きの現在の価格を調べてみませんか?

JALの最安値は運賃番号1番の「Oクラス・43000円・積算率30%」。
限定便利用のおトクスペシャル運賃です。
2番がJLの通常時の最安値「Qクラス・69000円」になります。
ANAの最安値は、運賃番号3番「Sクラス・69000円・積算率50%」。


大阪発はJAL「Oクラス・38000円」関空発限定便運賃です。
運賃番号3番がANAの「大阪発・バンコク行き」最安値69000円で、
羽田空港・成田空港への国内線も無料で付けられる航空券価格です。


自国では安く売ってきたのに日本で商売する時はデッカイ顔が出来る。
それに味をしめた便数の多さと、円安が影響した座席占有率低下が今回のセール「煽り=お願い」なんです。席を埋められなくて困ってるけど、アタマは下げられない。
ビッグに安くしてやるから買いませんかとたった18000円なのに、上から目線が鼻につきます。

タイ航空を使いたいなら、バンコク発券のビジネスクラスがおススメです。
運賃番号18番・19番の「Zクラス5万バーツ台」でビジネスクラスが購入可能です。web限定運賃で予約クラスを下げたものもたまに出ますのでチェックするもの良いでしょう。実は超円安で以前ほど割安感がありません。航空券指数がタイと同価格になってしまっています。オススメではありますが、日系が高額な時のプランBとしてご認識下さい。


タイ・バンコクの「ロイヤルスートラウンジ・ミラクルラウンジ」なんて大げさなネーミングには勝てませんが、控え目なANAスイートラウンジでは「中とろ・ネギトロ・カニ・ホタテ・イクラ」など、盛り込み放題の海鮮丼バイキングだってあります。イキって煽るお手伝いを、分かってないライターさんが「簡単なコピーペーストのお仕事」として公告してしまう。
それを皆さんがどう受け止めるのかは自由です。
航空券・マイレージ関係で、海外の野獣どもの日本侵略から羊を目覚めさせるのが僕の役目です。


夏真っ盛りの8月、通常なら連日満席が続く「東京発・バンコク行き」の
ビッグマウスTGのリアルタイム残席を用意しました。
期間はセール対象である「8/1~8/9」分です。
多くの便に「Lクラス」が確認出来ます。
ビッグサマーまで、ひと月を切ってしまっているんです。
最下位クラスが9席のフル表示と言うことは、ヤバい状況を表わしています。我らの日本円は、もてあそばれるクズ通貨に成り下がってます。
それでも余裕があるビックな心を持った方は援助してあげるのも良いと思います。



タイ航空と言えば、日本各地に就航して日本円を稼ぐ航空会社です。
今回のセールでは「名古屋」が入っていません。

こちらが「名古屋発・バンコク行き」のタイ航空運賃表です。
運賃番号1番の「53700円」が最安値です。

今回のセールは日本路線を持ち過ぎた残席あまりが理由です。
ホノルルやソウルのような人気都市なら、富裕層や気軽な旅行先として席が埋まります。
「超円安・燃油高」から海外旅行を敬遠しがちな日本人が増えています。

欲張ってしまったタイ航空は・・・
*成田・羽田から5便
*関空から2便
*福岡・名古屋・札幌からも1便
就航しているんです。

JAL・ANA以上にバンコクへ客を運ばないといけないんです。
航空券販売の「セール」は利用者には少しのトクがあっても、
客の立場で作られたものではありません。
割り切って利用される方、見返りを求めない方には良いものでしょう。
初心者マイラー・修行僧の視点では、中身のないニュースと価格に惑わされる事がないよう、アナタ次第の最善を見付けて下さい!!

「noteメンバーシップ」・「YouTubeメンバー」制度の利用を開始しました。お好みのスタイルでお付き合い・ご支援・ご活用下さい!!

動画を作成したので参考にしてください!!》

楽しんで頂けましたら、ランキングに貴方の「アナタのとまほ~く♪」をぶち込んでネ!!

復活後の記事はブログカテゴリ【2023 / 2024】に入れてあります。

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