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「これは○○式ではない」という拘り・・・

社会福祉士は事例検討を行いながら理論と実践を統合する、価値を再確認するようなことを行います。
 
この事例検討には、乱暴に整理すると、
①クライエントの生活歴、価値、支援者の揺らぎなどをじっくりと見てやる方式
②印象的な出来事のシーンを切り取って、対応方法などについて検討する(比較的短時間)

 
のようなものがあります。
実務をしながらの場合は②が多いですが、休みの日に集まってじっくりと①をすることもあります。
 

職能団体では①を取り入れて開催しているところが多いです。
特に①は大学の先生が考案された「〇〇式事例検討」というものを採用しています。
 

そして、最近ビックリする話を聞きました。
ある企画で事例検討会を開催していると、会に長年所属されている方が
「こんな進行の仕方は〇〇式じゃない!こんなのは事例検討会ではない!」
みたいに怒りを表明されたと。
 
ファシリテーションのアレンジに加え、手順に余計なものが入っているのが気に入らなかったようです。
そもそも、チラシには事例検討とは書いているが、「〇〇式をする」とは書いてない(笑)
 

「〇〇式」を絶対視する。
もう偶像崇拝のようになっている。
ケース・スタディをするハーバード方式の一つに過ぎないものなんですけど、それが事例検討会の王道だと信じて疑わない。

じゃあ・・・シカゴ方式は?
そもそも目的に合わせて多様な事例検討会が開催できるほうが支援者としては成長できるのではないかと思っています。
 

そもそも「〇〇式」を開発された先生も方法論は積み上げることを望んでいらっしゃるはずではないか。
故人なので、意見までは確認できません。
私もその先生の事例検討会の方式で何度も救われましたし、実際に先生から労いの言葉をいただいた恩義はあります。
 

ただ、事例検討の方式に絶対はない。
だからって別にテリー式は作りませんけど(笑)。



ちょうど授業で事例検討について教えるためにまとめていまして、ふと意見を書いてみたくなりました。
 

本日は以上です。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました☆

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