私の社会福祉士国家試験勉強法

どんな勉強でもやってきたこと

福祉系大学に勤務していると、この時期の4回生は本当に大変です。

就職活動、卒業論文、そして社会福祉士や精神保健福祉士といった国家試験の勉強を同時並行で行っています。

今回は社会福祉士の試験の話ですが、自分自身を振り返ってみても、どの勉強でも変わらないのかなと思います。

まずは、試験科目を見てみます。

【午前中の科目】精神保健福祉士と共通の科目です

人体の構造と機能及び疾病(7問)
心理学理論と心理的支援(7問)
社会理論と社会システム(7問)
現代社会と福祉(10問)
地域福祉の理論と方法(10問)
福祉行財政と福祉計画(7問)
社会保障(7問)
障害者に対する支援と障害者自立支援制度(7問)
低所得者に対する支援と生活保護制度(7問)
保健医療サービス(7問)
権利擁護と成年後見制度(7問)

【午後の科目】社会福祉士の専門科目です

社会調査の基礎(7問)
相談援助の基礎と専門職(7問)
相談援助の理論と方法(21問)
福祉サービスの組織と経営(7問)
高齢者に対する支援と介護保険制度(10問)
児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(7問)
就労支援サービス(4問)
更生保護制度(4問)


どうでしょう。科目数が非常に多いことがお分かりいただけると思います。


過去問の活かし方

テキストと問題演習をしっかりと行うこと。これにつきます。そして「過去問をしましょう」というベタなアドバイスになるんですが、過去問をどう使うか、が非常に重要です。

著作権が怖いので、今回は文字媒体だけでいきますが(笑)、出版社が販売している過去問題集を見ると傾向と対策などのアドバイスを書いてくれているものがほとんどです。

そして、最も重要なのか出題基準に対する出題実績です。

出題基準というのは、簡単に言うと大まかなテスト範囲です。出題実績は実際に出たかどうか、です。過去問題集の多くは、出題実績をしっかりと書いてくれているものが多い。


(出題基準の詳細はこちらのサイトをご覧ください)  http://www.sssc.or.jp/shakai/kijun/kijun_01.html


項目ごとに眺めてみると、毎回出題されているもの、4年に1回みたいなオリンピックなみの頻度のもの、まったく出題されたことがないものを見渡すことができます。

前置きが長くなりましたが、私の勉強法はここからです。

過去問は縦ではなく、横で見る。

これにつきます。

例えば、「人体の構造と機能及び疾病」という科目を勉強するとします。

出題実績をの 大項目「人の成長・発達」、中項目「1)身体の成長・発達、2)精神の成長・発達 3)老化」のところを眺めてみると、

第31回、第30回、第29回、第28回と過去に連続して出題されていることがわかりました(あくまで例なので、実際は出てるかどうかは確認してません)。

第31回の1問、2問に上記に該当する項目があったとすると、次は第30回、第29回、第28回の過去問の中で、上記と同じ範囲で出題されている問題を解きます。

項目を集中して解くわけです。よくあるのは、過去問をすると1問、2問、3問、4問、5問と順番に解いていくわけですが、当然次の問題は項目が違いますので、別の知識が必要とされます。

これではなかなか記憶として定着しません。繰り返し同じ項目を解いていったほうが問題の出題傾向なども掴むことができますし、何より「その問題が出れば正当できる自信」がつき、科目の0点防止にも繋がります。

今までの学校の勉強にも通じる

高校までの勉強と何ら変わりません。英語であれば、5文型をマスターしようと思えば、5文型の問題を集中的に説いて練習します。1問解いて、関係代名詞や不定詞などを勉強しても頭に入りづらいです。

それと同じなんですが、問題に触れる機会が少ないため、ついつい項目をまたいだ勉強法になりがちです。

苦手科目は特にこの勉強方法がお勧めですので、参考になれば幸いです。

今日もありがとうございました。



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