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身だしなみに意識が向くようになってきたので、メイクレッスンを受けてきました

身だしなみに意識が向くようになってきたので、メイクレッスンを受けてきました。

鬱だった間は、何もかもがめんどくさくて、まったくメイクをしていなかったです。鬱が一番ひどかった2年くらいはリップも日焼け止めも一切塗っていませんでした。すっぴんでも髪がボサボサでも平気で、平気というか鏡を見るという習慣がなくなっていたので、気になりませんでした。頭の中は過去の嫌な出来事と後悔に苛まれていて、自分への自己否定と嫌悪感でいっぱいで外見を整えるということに意識が向かなかったんですね。鬱状態から回復した後も日によって化粧したりしなかったりでした。楽しいからお化粧をするというよりは、「外に出るなら化粧くらいするべき」という認識で、めんどくさいなと思いながらお化粧をしていました。

でも、アファメーションで人生の方向性を変えた最近の私は、無意識に「幸せに生きることを」「日々楽しく心地よく暮らすこと」をできるようになってきました。毎朝、起きたらお気に入りのワンピースに着替えるようにしていたら、自然とメイクもしたいなと思うようになってきたんですよね。でもここ数年はコスメを買っていなかったので、私のマスカラはカスカスで、アイライナーももう出ない。何年前に買ったのも分からない化粧下地もほとんど出て来ない。私は、全部新しいコスメに買い換えようと思いました。その時ちょうどタイミング良く収入があったんです。まだ会社に就職して働くという気持ちにはなれないのですが、知り合いの人から頼まれた美容室のホームページを家で作っていて、ちょうどそのお金をいただけたので、このお金は自分を大切にするために使おうと思っていたんです。ひさしぶりに働いて頂いたお金で「新しいコスメをたくさん買う」考えただけで私の心はワクワクしてきました。

でもいざコスメを買うとなると、どこで何を買っていいのかまったく分からない。私の美容の知識は10年以上前で終わっていることに気がつきました。なので思い切って、メイクの得意な友人からメイクレッスンを受けることにしました。いざメイクレッスンを受ける最初に「どんな風になりたい?どんな顔になりたいの?」と聞かれて私は絶句しました。だって考えたことがなかったから。自分の顔は生まれた時からこの顔で、自分のなりたい顔になれるなんて考えたこともなかったんです。「そうかメイクも人生も同じなんだ」と気がつきました。私は今まで与えられたものを、環境をそういうものなんだと思ってそのまま受け取ってきたけど、自分の中に「こうなりたい」という思いがあれば、自分の人生も顔も変えられるんだということに私はやっと気がつくことができました。だけど、突然すぎてなりたい顔が分からない。答えられずにいると、友達から「じゃあ笑顔が似合うメイクにしようか」と言ってくれて、メイクレッスンを受けました。

メイクレッスン中も気づきが多かったです。たとえば私の目は奥二重で、腫れぼったく見えるからピンク系のアイシャドウは似合わないとずっと思っていたんです。自分の目にはブラウンのアイシャドウと黒いアイライナーって思い込んでいたけど、でも実際につけてもらったらブラウン系よりピンクのアイシャドウに明るめの茶色のアイライナーのほうが似合うことが分かりました。アイシャドウがブラウンだと顔全体がくすんで見えて、ピンクのほうが顔全体が明るく見えた。ルージュも今までは落ち着いた色を選んでいたけど、わたしには意外とオレンジ系が似合うとか教えてくれて、こんな風に体感することで自分の中にあった間違った思い込みがスーっと消えてきました。
レッスン中は教えてくれている友人が「うん。塗り方上手だよ」「眉毛の形綺麗だよ」「似合うよ」「かわいいよ」ってずっと言っててくれて、正直、自分の眉毛の形とかメイクの仕方に自信がなかったんですが、自分に自信が持てるようになって、メイクが楽しくなって本当にメイクレッスンを受けてよかったなと思いました。

そして週末にスキンケア商品とメイクグッズをいろいろと買ってきました。鏡で自分の顔を見ながら、ここ2年くらいはスキンケアもろくにしていなかったから、シミとかシワとか一気に増えたなぁと思いながらも、日焼け止めを塗ることさえもできなかった時でも、私は子供を公園に連れて行ってたんだよな。このシミもシワも私が今までがんばって生きてきた証なんだよなと思うことができました。自分の欠点でさえも、肯定できるって自己肯定感が上がってきたなと思います。

メイクとスキンケアは自己肯定感を高めるのに最強のツールだなと改めて思いました。ただ、自己肯定感が低い時はどうしてもメイクしたりスキンケアする気になれないんですよね。そんな時はしなくていいです。何もしなくてもいい。今は何もしない。今は何もしなくてもいいと自分に許可を出すことは鬱回復への第一歩だと経験者の私は思います。昔の私は行動主義だったんですよね。それで失敗してきました。鬱を治すためにがんばって行動しなきゃと思ってがんばってしまって、鬱から回復するのに何年もかかって、何度も再発してしまった。うつ病も普通の病気と一緒なんですよね。風邪をひいたら、おとなしく寝ているのが鉄則なんです。風邪を治すために体を鍛え始めたら、余計熱が上がって、風邪が長引いてしまう。未来の幸せのために今、何もしない。休む。メイクもね、やりたいと思った時だけ楽しんでメイクをしていきたいと思ってます。

今、私たちの目の前には常に選択肢があり、その中から私たちは、楽しいもの、好きなもの、ときめくもの、心地よいと思うものを自分自身で選択することができます。
本当はどんな自分になりたいのか、理想の自分なら何を選ぶのか、今私はどうしたいのかを確認していく。今の自分の気持ちと丁寧に向き合っていく。あなたのその思いと選択がいつかあなたの暮らしを変え、人生を変えていく。私はそう信じています。

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