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言葉のイメージ

職場に向かうその途中、大概近所に住む同僚と同じバスになる。

昨日はどうだった?とかこんなんだった、、、
とたわいもない会話、別の同僚の驚く行動など
バスを降りた後、カフェテリアまで10分ほどの構内を
たわいのない会話をしながら歩く。

まだ外が真っ暗である冬の朝は、
誰か一緒の方が心強い。

たまに出てくるものは人ではなく、
アライグマのファミリーだけど、
あの顔で睨まれると、その先へ行こうとする足も止まってしまう。

幸い、今朝はアライグマファミリーは見かけなかった。

どうやら、一緒に歩く同僚は、昨日仕事中に、
相当なフラストレーションを溜めていた様子。

今の職場は大学のカフェテリアだが、
いわゆる日本でいう学食だ。

サンドイッチ、ハンバーガー、アレルギー源を含まぬメニューを取り扱うステーション、
とそれぞれにスタッフが1−2名ついて、料理と販売を行なっている。

その中の一人が、昨日、規則に従わず、
口ごたえをしまくっていたようで。。。

本来、衛生上、職員は全員、ヘアネットをした上で決まったキッチン帽を
かぶることが義務付けられている。

ところが、ある職員が帽子もかぶらず、のうのうと働いていたので、
帽子をかぶるよう注意をしたところ、口ごたえをして来たのだ。

注意をした方は1st Cook 、された方は3rd Cook。
(1st Cook の方が上司となる)
ところが、この注意された3rd Cook のスタッフは相手が誰だかわかっておらず、
注意されているにも関わらず、全く言うことを聞かず(笑
(ヘアネットだけはしていたようだが、帽子をかぶりたくなかったらしい・・・・)

もちろん、こんな状態だったら、注意をする側となってはたまったもんじゃない。

最終的には、さらに上の立場のシェフが出て来て、
その場は収まったらしいが、、、

聞くところによると、この注意された方の同僚は、
一年間、、無断欠勤、突然欠勤を含め、勤務態度がひどかった。
学校側から、解雇を頼むと、親が電話をかけて来て、
どうにか解雇しないでくれ!と言うことで別の学食から回されて来たようなのだ。

うん、ちょっと個性的。

はぁ、ため息をつく同僚が笑いながらひとこと。

「we are going to Disny Land.」
(これからディズニーランドに向かってる)

は?どういうこと??と疑問に思うもつかの間。

「Because there are so many characters…」
(たくさんのキャラがいるだろ〜)

あははは〜っつ、思わずお互いに笑った。

大所帯で働いていると、様々な個性の人間が集まる。

いつもどこかでドラマが起こっている。
当事者になるのは、ちょっと面倒だけど、
いい距離を置いて、”人間ウォッチング”をすると
良好な人間関係を気づくヒントのようなものが色々見えてくる。

上記のような個性的な同僚も、
単なるディズニーの作った ”キャラクター” だと思えば、
(勝手にディズニーが作ったことにしてますが・・・)
なんとなく、ただの一キャラクターというだけで、
それ以上の感情がわかなくなる。

言葉は面白い。

恐らく「ディズニーランド」という言葉に付随するイメージと
ディズニーのキャラクター(悪役でさえ)ということで、
なんとなく受けるイメージが変わってしまうのである。

いつもの下準備のおじさんは穏やかだし、体格からしてくまのプーさんみたいだし、
あのおしゃべりで世話好きのおばちゃんのキャラは、、、だし、、、

「さて、今日もどんなキャラクターに出会えるかな?」

職場の扉を開けるときには、
人を見る目がなんとなく変わり、楽しい気分になった。

言葉のイメージって、大きいですね!

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