『里帰り、おおいなる』第二話:責任者
祭りの翌日は日曜であった。
空は快晴、昨日に引き続き、心地よい風が南から吹いている。
元の耳には、先ほどからカーテン越しに、小鳥のさえずりが聞こえていた。
しかしもって、頭が割れるように痛い。
少し目を開いてみたところ、カーテンの隙間から差し込む光が異様にまぶしくて、元は急いで再び目を閉じた。
ややあって、元は自分が見知らぬ部屋に寝かされていることに気づいた。
辺りを見回してみると、六畳一間の和室の中央に、自分が寝ているせんべい布団が一式置かれているだけである。
「どこだ、こ