術式のガチャを考えてみた【呪術廻戦】

はじめに

術式ガチャ
 こんにちは。
 皆さんは「呪術廻戦」をご存じでしょうか?私は大好きです。週刊少年ジャンプにて連載中の大人気漫画ですね。
 ジャンルは和風ファンタジーですが、いわゆる「能力モノ」の要素を  持ち、各キャラがそれぞれに固有の特殊能力を持っており、それを駆使して戦います。
 
 特殊能力というのは非常に少年心をくすぐるのですが、やはりこういった 能力モノの宿命がこの漫画にもついて回ります。
 
 それは、「能力の当たりハズレが大きい」こと。
 呪術廻戦の特殊能力、劇中では「術式」と呼ばれますが、これはそもそも   生まれたときに持っているかどうかが決まるもので(一部例外はあり)、 自分で念能力を決められるHUNTER×HUNTERのようなものとは違い(こちらも系統は生まれつきですが)、完全に運、つまりは

『術式ガチャ』

が存在するのです。

悲しいですが、能力が運で決まるという事実は、認めざるを得ません。
しかし、ガチャである以上、格付けもしてみたいし、ついでに「自分ならどれを引いたら嬉しいかな?」みたいなの、考えたくないですか??
私は考えたいです。

 ということで、それぞれの術式を某能力モノに倣ってステータスを付け、  レアリティを付けました。

UR (文句なしに強い。無双の術師になれる)
SSR(かなり強力。呪術師として生きるなら勝ち組)
SR (普通に強い。呪術師としてのポテンシャルあり)
R (使い方によってはワンチャンある。頑張れば活躍できるかも)
N (正直微妙。かなり頑張らないと厳しい)

ステータスのつけ方について
某能力モノに倣って能力チャートを作成しましたが、各項目の意味はこんな 感じです。

攻撃力   :術式を攻撃に使用した際の破壊力
攻撃スピード:攻撃の際のスピードの高さ
射程距離  :術式の有効範囲の広さ
防御・回避力:術式を防御や回避に使用した際の能力の高さ
制約    :術式を発動するための制約の大きさ
      (例:伏黒の「十種影法術」は影さえあれば発動できるのでA
         七海の「十劃呪法」は7:3の点に攻撃を当てないと発動    
         しないのでD)
応用性   :術式の応用の幅の広さ


 「制約」とかちょっとわかりづらいですね。本家を参考にしつつ、呪術の世界に合うようにパラメータは選んだつもりです。
 それぞれA~Dを付けていますが、「こういう理由でこの評価にした」と いうのは、考えはありますが流石にすべては書けません。特に数値的に閾値を作ったとかはなく、正直かなり主観的です。「あ~こういうふうに見る人もいるんだな」くらいで、どうかご了承ください。

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UR(文句なし)(無双の術師になれる)

無下限呪術 + 六眼

01-無下限呪術+六眼

所持者:五条悟(五条家相伝の術式と思われる)
効果 :自身の周囲に「無限」を展開する。これにより、相手からのどんな      
    攻撃も自身に届くことがない。「無限」の出力を強化することに
    より、周囲の物体を強い引力で引寄せたり、反転させた呪力を使い
    逆の斥力を発動させることもできる。
    領域展開は「無量空処」。脳が行う処理を無限回繰り返させ、相手
    に行動をさせず永続スタンさせる。

文句なしの公式最強術式。これを持って生まれた時点で世界(人間のみならず呪霊についても)のバランスを狂わせるとんでもない能力。
防御面においては間違いなく最強、火力も作中屈指の威力(呪霊陣も強く、宿儺もまだ底を見せていないため、最強とは断言しづらい)だと思われる。

唯一の欠点は、「無下限呪術だけを持って生まれても、それを使いこなすことができない」ということ。人間には早すぎたのだ……
異常な能力を持っている分、その操作ができないらしい。そのためには六眼が必須となる。その点では、排出率はきっと異常なほど低い。


呪霊操術

02-呪霊操術

所持者:夏油傑
効果 :降伏した呪霊を取込み、自在に操る。自身と呪霊の能力(等級)が  
    二段階以上離れていれば、降伏を省き無条件で取込める。
    極ノ番「うずまき」により、準一級以上の呪霊が持つ術式を自身の
    ものとすることができる。

 五条と並び立つ特級術師・夏油が有するだけあり、非常に優秀な術式。呪霊を取込んで操るというシンプルにチートな術式。公式で「自在に操る」とされて いるが、この「自在」は文字通りで、自身の周囲にいつでも呪霊を出し入れすることができ、操る呪霊を簡単なセンサーとして使用することもできる。
 何より恐ろしいのが、取込める数と同時に操作できる数に制限が特に   見えないこと。0巻での「百鬼夜行」では「千の呪いを放つ」と公言しており、その後の乙骨戦では「4461体の呪い」を所持している(その後うずまきにしてしまったが)との発言もあるので、この時点で夏油は5000体以上の呪霊を   有していたと思われる。
 更に夏油の体を乗っ取った加茂(倫)は、過去こつこつ契約してきた呪霊達(137話では「1000万体をくだらない」らしい)を取込んでいる。術式の    キャパシティとしては、実質的に無限と言っていいのではないだろうか。
 物量面でいうと並ぶもののない非常に強力な術式だと言える。

 一対一での火力・防御力としては無下限呪術にこそ劣るものの、戦略レベルの兵力を単独で使用することができ、六眼のような特殊な出自や才能を伴わなくても扱えるという意味で汎用性は高い。

 さらにさらに、極ノ番「うずまき」で呪霊から術式を抽出することができる。その呪霊自身を操ることはできなくなるようだが、その術式を自身が受継げるというわけだ。
 能力ものにおいて、「自分の能力を知られない」というのは非常に大きな  アドバンテージである。呪術の世界には初見殺しな術式も多いので、「相手に 術式を知られていない」「知られたとしても別の術式を繰出せる」というのは とんでもない優位に立てる。

 デメリットとしては、呪霊を取込む際には、呪霊を圧縮した黒い泥玉のような物体を経口摂取しなければならないということ。さらにはこれに味があり、夏油曰く「吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしているような」ものらしい。ゲロまずい。
 これだけだと、戦闘の上では特にデメリットにはならなそうだが、使用者は 人間であるのでこれを何十何百何千と繰返すことによる精神的なダメージが 懸念される。現に過去編での夏油の闇堕ちにも、この「呪霊の味」の要素は   一役買っている。
 これを1000万回繰返した加茂(倫)の神経のヤバさが分かる。

乙骨の術式(覚醒時)

画像3

所持者:乙骨憂太
効果 :詳細は明らかになっていないが、0巻時点での能力は下記の通り。
① 自身の呪力で最愛の祈本里香の魂を現世に抑留することで、特級過呪怨霊「里香」として顕現させる。「里香」はほぼ無制限の呪力を有し、乙骨の 呪力源とする他、独立して稼働させることも可能。
② 他者の術式を無制限に模倣する。

 0巻の主人公、乙骨の能力。百鬼夜行を起こした首領・夏油と衝突し、 正面からこれを打破った。
 術式そのものは明らかになっていないが、無自覚ながら呪術師としての 才覚は桁違いであり、0巻では無意識に祈本里香の魂を縛り、過呪怨霊と して現世に6年以上抑留した上で底なしの呪力の塊としていた。呪術師と して覚醒した際は、里香による莫大な呪力を活用して、身体強化・反転  術式・他者の術式の模倣(劇中では狗巻の呪言)など、反則としか言いようのないチート級の力を披露 した。

 里香を解呪して弱体化した、乙骨自身の術式はまだ明らかになっていないから分からないなど、様々な意見が飛び交っているが、これからの活躍が大いに 期待されるキャラである。
最近の展開?知りません。

 厳密には術式ではないかもしれないが、生まれ持った能力としては確実にUR。

天与呪縛(禪院甚爾)

04-天与呪縛(禪院甚爾)

所持者:禪院甚爾
効果 :呪力を全くのゼロとすることで、身体能力を大幅に強化する。
    呪力で強化した人間を上回る膂力を有し、五感のみで呪霊を知覚
    することができ、呪霊への耐性も有する。

 「天与の暴君」の異名をとるパパ黒こと禪院(伏黒)甚爾の能力。
 これも術式ではないのだが、能力のひとつとしてカウントした。
呪霊の見えない一般人も呪力を有してはいるが、その呪力を全て犠牲にし、 相伝の術式も持たずに生まれることで、身体能力を極限まで向上させた。呪縛を開示することで更に能力を強化することも可能。

 呪術を全く使用できないが、特に対術師戦においてその戦闘能力は非常に 高い。消耗させてはいたものの、当時から既に規格外だった学生自体の五条と夏油を単独で圧倒するほど。また、甚爾自身の戦術(頭脳)もかなりの もの。

 御三家での扱いはひどいものだったらしいが、呪具さえあれば呪霊とも 渡り合うことができ、一級~特級の呪具があれば余裕で一級上位~特別一級レベルの能力があると思われる(特級とするかは微妙なところ)。天与呪縛の究極系で、九十九が世界中探しても甚爾以外の例を見つけられなかった ほど、レア度は 非常に高い。戦闘力とレア度を合わせてURとした。
 あと、術師として生きなくてもめちゃくちゃ便利。


宿儺の術式

05-宿儺の術式

所持者:両面宿儺(虎杖悠二)
効果 :詳細は不明だが、劇中で判明している効果は下記の通り。
    ① 斬撃を操る。通常の斬撃「解」と呪力差・強度に応じ一太刀で
      対象を卸す「捌」の2種を必要に応じて使い分ける。斬撃は基本
      的に不可視。
    ② 火を操る。生み出した火を弓矢のように引き絞り相手に放つ。
      特級呪霊である漏瑚の打出す火を正面から打破り、そのまま本体
      の漏瑚を祓えるほど強力。
    ③ 領域展開は「伏魔御廚子」。半径200mに及ぶ効果範囲に、呪力
      を帯びたものに「捌」、それ以外には「解」が絶え間なく浴びせ    
      られる。

 まだ詳細と全容は明らかになっていないが、かなり強力な術式。無下限 呪術とは異なり、火力に全振りしたような効果になっている。
 当初は斬撃しかしようしていなかったためその関連の術式と思われていたが、渋谷事変にて火を操る能力も確認された。

 「相手の術式を取込む」「斬る・焼くといった『食』に関する能力」と いった様々な説が飛び交っている。
 もちろん領域展開も会得しており、こちらも非常に強力。「相手に逃げ道を与える」という縛りにより必中範囲を飛躍的に増大させているが、領域の効果を見てると逃げられるわけがない。縛り、息してる??

 これに関しては、詳細が分かっていない分、「術式が強力」なのか「宿儺   自身が規格外だから強そうに見える」のかは分からないのが難しいところ。宿儺が強すぎるのは間違いないが、強力な効果を持つと判断してよいだろう。

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SSR(かなり強力)(術師として生きるなら勝ち組)


十種影法術

06-十種影法術

所持者:伏黒恵(禪院家相伝の術式のひとつ)
効果 :影を媒介として十種の式神を召喚、使役する。
    ① 判明している式神の種類は『玉犬(黒・白)』『鵺』『蝦蟇』       
      『大蛇』『満象』『脱兎』『布瑠部由良由良八握剣 異戒神将      魔虚羅』 の七種。
    ② 領域展開は「嵌合暗影庭」。影で溢れた空間を作り出し、自在に    
      式神を生み出す・自身を影の一部とするなど変幻自在の戦い方を 
      可能とする。

 メインキャラの一人、伏黒の有する禪院家相伝の術式のひとつ。
 「十種の式神を使役する」というのはURの術式と比べて地味に見えるが、

・手数の多さ(十種に加えて、各式神を組合わせた拡張も可能)
・術式の制限が緩い(影さえあれば使用可能)
・応用性も高い(式神を顕現させる影の部分にものを出し入れできる等)

このような長所があり、欠点という欠点が見つからない。
式神が十種もあり、使いこなすには術師の力量がある程度求められてしまうが、万能で使い勝手が良いことは間違いない。攻撃・サポート両面で活躍できるはず。やや火力が物足りない部分はあるけれども、まあ術師の力量と技術で補える部分ではあると思う。

拡張術式で式神を組合わせていくのも面白い。劇中では「蝦蟇+鵺」で「不知井底」が生み出されている(名前がオシャレ)。十種から二種組合わせることができるのだとすれば、単純に45通りの組合せが存在することになる(計算が間違ってなければ……)。
羽の生えた玉犬や、鼻が蛇になった満象など、想像すると面白い。

領域展開も詳細は不明だが面白い。無量空処や自閉円頓裹のような「発動= 勝利」が成立する強力無比なものではないが、術師の想像力・発想力と技術で格上も食えるトリッキーな戦い方ができそう。
「ポテンシャルはあるが活かすも殺すも使用者次第」という十種影法術の 特性を反映した領域だと思う。


呪言

07-呪言

所持者:狗巻棘
効果 :言葉に呪力を込めることで「言霊」を増幅させ、強制的に言葉通り
    の事象を現実に起こす。
    言霊の強さ・相手との実力差で威力・自身への反動が変動する。

 東京高専2年・狗巻が使用する術式。
 「言葉を実現する」というシンプルにして強力な術式で、聞こえさえすれば(言葉が耳から脳まで届けば)効果を発揮するので、威力・スピード・
応用性に優れる高等術式。
 
 その分制約も大きく、普段はおにぎりの具しか語彙がないという大きい  ハンデを抱えている。格上との戦闘も苦手という弱点もあり、術式が強力でありながら術者の地力がダイレクトに自身に帰ってくるという珍しいタイプ。

 とはいえ術式ガチャの中ではかなり当たりの方と思われる。


赤血操術

08-赤血操術

所持者:加茂憲紀(加茂家相伝の術式)、脹相
効果 :自身の血液を自在に操る。
    血液を刃や弾丸とする、血液を矢に付着させて自在に操る、血中の  
    赤血球濃度や体温・脈拍をコントロールして身体能力を向上させる 
    などの応用が利く。

 加茂家相伝の術式のひとつ。劇中では、加茂家嫡男(次期当主)の憲紀と、加茂憲倫によって加茂家の血を混ぜられた結果生まれた脹相の二人が
使用する。

 例によって「自在に操る」という言葉から応用性は高く、操る対象も血液であるため、形状を自在に変化させたり成分を変えたりといった融通がかなり効く。人間であれば失血の危険性があるため、事前にちまちま血液を抜いておく必要があるが、脹相は呪力を血液に変えられる特異体質のため、呪力の続く限り戦闘を続けることができる。

 憲紀と脹相は同じ術式でありながら戦闘スタイルや練度に差がみられるのが面白い。基本的に失血しない・術式の練度(百斂の圧縮度など)が高いという点で勝る脹相が上位互換ではあるが、憲紀も矢を操るなど工夫をしていて面白い。脹相に追いつけるようになれば、特級呪霊レベル(=一級~特別一級)になれるということで、確かに御三家の当主に見合った強さになれるだろう。

 十種影法術と同じく、応用性が高い分戦術眼が必要ではあるが、基本的に人を選ばない万能系というのがポイント高い。


不義遊戯

09-不義遊戯

所持者:東堂葵
効果 :手を叩くことで、「一定以上の呪力を持ったモノ」どうしの位置を   
    入替える。

 ご存じ東堂の術式。
 非常にシンプルかつ強力な術式で、術式ガチャとしては個人的にかなり上位。というか強力すぎる効果で、

・術式の適用範囲が良い意味でガバガバ
・制約は「手を叩く」ということだけ
・その制約もブラフとして活用できる

など非常に便利。
 もちろん弱点は術式自体の火力がゼロなことで、東堂の地力があってこそ 成立しているのは間違いない。
 とはいえ、単純にサポートとしても非常に優秀なはずで、誰が使ってもある 程度の力は発揮できるはずだ。

 しかしながら、あまりに強力すぎたために渋谷事変の真人戦で右手を   落とされ、術式が発動できなくなってしまった。とはいえ、今後もぜひ再登場 してほしいと強く望んでいる。
呪具を右手に取り付け、生身の右手でなくなった(=術式の制限が緩くなった)分、適用範囲を狭くして弱体化した、みたいな形でも……


投射呪法

10-投射呪法

所持者:禪院直毘人、禪院直哉?(禪院家相伝の術式)
効果 :1秒間を24フレームに分割し、自分の動きを設定・後追いする。
    傍目には瞬間移動したように見えるほどの高速移動が可能。
    自身が触れた対象にも強制的に発動させることができ、相手が1秒
    で動きを設定できなかった場合には、その相手を1秒間フリーズ   
    (フレームに閉じ込めるような形)させることができる。

 禪院家相伝の術式のひとつで、第26代当主の禪院直毘人が使用した。
 解説はされたもののよく分からない能力で、行動を「後追い」するだけなら、自分の動きをプログラミングするだけのような気がする。劇中であれだけ速く移動していたあたり、そのプログラミングの部分で、ある程度は現実的でない軌道やスピードを設定できるのだろう。
しかし、「過度に」物理現象を無視すると自分がフリーズするようで、その  あたりのコマ割りのバランス感覚が、直毘人は優れていたのだろうと想像する。

 劇中では(直毘人の地力もあってだろうが)特級呪霊の陀艮を圧倒し、
領域がなければ一方的に祓えていたと思わせるほどの力量差を見せつけた。とはいえあれほどのスピードを身につけるには相当な修行がいりそうだ。
それでも御三家相伝の文句なしに強力な術式には違いない。また、直毘人  死亡後に次期当主として登場した禪院直哉も、この投射呪法を使用している ように見えるシーンがある。


氷凝呪法

11-氷凝呪法

所持者:裏梅
効果 :雪のような結晶を吹付けることにより、広範囲を凍結させる。
    自身に氷を纏わせたり、相手のゼロ距離に氷を発現させることも
    可能。

 こちらも詳細は語られていないが、氷に関する効果を有する非常にハイレベルな術式。凍結範囲が非常に広く、回避も困難。威力としても、1級術師や特級呪霊を何人もまとめて一撃で行動不能にするほど。
 ゼロ距離に氷を発現させる「直瀑」も強力。どうやって避ければいいんだ。

 劇中の描写を見る限り、「呪力で氷を生み出す」ではなく、「呪力で生み   出した冷気で大気中の水分を凝結させている」のだと思われる(脹相の血による毒が混入した際、術式のコントロールを失い、氷が水に戻っていた)。
このように「呪力により生成したものが残る」ことが強さである術式であるため、そのコントロールを乱されると崩されやすいのが難点。一対多に優れた術式であるため、形勢を逆転されやすいか。

 所持者の裏梅も、反転術式を使いこなすなど術師としてのレベルも非常に 高い。等級は不明だが、日下部や脹相を軽くあしらっていることからも、一級はゆうに超えていることは明らか。特別一級か、特級レベルは確実。

 宿儺の術式と同様に、こちらも詳細が分かっていない。デメリットとして  明らかなのは上記の術式のコントロールくらいだが、もしかするとヒロアカの轟くんのように、使用すると体温を奪われるような効果もあるのかもしれない。

 それを差し引いても、URの術式群と比べれば流石に見劣りするものの非常に強力なため、SSRとした。


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SR(普通に強力)(術師としてのポテンシャル大)

芻霊呪法

12-芻霊呪法

所持者:釘崎野薔薇
効果 :モノに呪力を流し込んで発動する。
    ① 奪った相手の所有物(一部でも可に対し、釘や藁人形を介して
      自身の呪力を流し込むことで、相手の本体にダメージを与える。 
      ダメージの大きさは奪った所有物の価値によって変動する。
    ② 自身の所有物(釘)を介して対象物に遠隔で呪力を流し込む。

 メインキャラの一人、釘崎の術式。釘崎自身はあまり勝ちに恵まれていない ものの、術式自身は強力と判断したためSRとした。
 いかにも「呪い」とも言うべき、相手の所有物に呪力を流し込んで遠隔攻撃 する虎杖曰く「陰湿」な術式。意外と直接的な攻撃方法が多い呪術世界において貴重なトリッキータイプの術式。ハマれば強く、格上にも勝ちを拾える可能性がある。サポートとして使用しても効果的。

 とはいえ術式の火力は直接的には低く、術師の素の実力によって結果が  大きく変わってくる。極端な話、「共鳴り」は相手の所有物を奪えなければ発動すらできない。

 芻霊呪法(というか釘崎)についてはこの記事でも語っているので、興味があればどうぞ(宣伝)。

パンダの術式

13-パンダの術式

所持者:パンダ
効果 :自身の中に3つの核を持つ。メインの核をコンバートすることで
    戦闘スタイルを変えることができ、どれかの核が生き残っている
    限り戦闘を続けることができる。

 術式というか、突然変異呪骸であるパンダ特有の性質。
 一般的な呪骸と比べ、心臓を3つ持っている・戦闘スタイル(術式)が3つある・感情(高い知能)があるといった面で優れる。
 基本的には近接タイプでありつつ、戦闘スタイルを変えて相手を翻弄し、またパンダ自身の戦術眼も優れていることから格上にも勝利をもぎ取れるだけのポテンシャルがある。「2回死ねる」というのもシンプルながら強力なアドバンテージ。

 ただ、パンダ姿は抜群に生活しづらそうなので、欲しいかと言われれば
微妙......


傀儡操術

14-傀儡操術

所持者:究極メカ丸(与幸吉)
効果 :傀儡を自在に操る。傀儡の制限は緩く、ハエのような小さいサイズ
       から、巨大ロボのようなサイズまで自在。
    メカ丸は天与呪縛によって体が不自由な分呪力出力がけた違いに  
    大きく、術式の範囲は日本全土に及ぶ。

 京都高専2年のメカ丸の術式。正確には「究極メカ丸」も幸吉が操作する傀儡のひとつにすぎない。「傀儡」は「呪骸」のように呪力がなくてもいいのか、構造はどの程度の制約が必要なのかは不明。とはいえ発動には傀儡が必須なので、制約はある程度大きい。
 その分応用の範囲は恐ろしく広く(「操術」系は総じてその傾向がある)、日本全土で傀儡を通じて安全圏から活動することができるのは便利すぎる。

 天与呪縛なしだとどの程度の出力なのかは不明だが、式神より利便性では 劣るものの応用性では勝るという、痒い所に手が届く立ち位置になれるのではないかと思う。


覆面の刺客の術式

15-覆面の刺客の術式

所持者:覆面の刺客
効果 :自身の分身を作成し操る。どれを本体にするかは自由に選択可能。
    分身の上限は同時に5体までで、一度破壊されるとある程度の期間
    は生成不可能となる。

 過去編にて天内を狙ってきた刺客の一人が使用。
 分身を作るというシンプルな効果ながら、奇襲・偵察・陽動から物量で   ゴリ押しまで幅広い用途に使える強力な術式。五条にも「いい術式」と太鼓判を押された。
 その分、本体となる術師の地力と戦術が求められ、覆面の刺客レベルでは五条にまとめて瞬殺されてしまった。5人まとめて出てこなければもっと色々と嫌がらせできてそうな気もするが。
 実際、地力が高い術師、例えば東堂あたりが5人に増えたら手が付けられ  なくなりそうなので、術式そのものはやはりかなり当たりの部類だと思う。


来訪瑞獣

16-来訪瑞獣

所持者:猪野琢真
効果 :顔を隠すことで自らが霊媒となり瑞獣の能力を降ろし使用できる。
    瑞獣は、獬豸(ホーミングする角を発射)・霊亀(手足に呪力の水
    を纏って移動・防御に使用)・麒麟(脳内ホルモンを過剰分泌)・
    竜(不明)の四種。

 七海と仲の良い2級術師・猪野が使用する術式。
 瑞獣を降ろして戦う、というのは男子大好き四聖獣みたいなカッコよさが あってオサレポイントが高い。とはいえ能力は正直言って微妙で、獬豸は
威力が低く、霊亀はあんまり役に立ってる感じがせず、麒麟はまあまあ便利かな、という感じで竜は不明。
 
 作中では記念すべき初戦でありながら相手があの甚爾という最悪の引きを してしまい、良いとこなしで惨敗。あまり強い印象がない。まあ相手が悪すぎたんだけども、降霊前の素の孫とオガミ婆を突破できてないのは残念。
 術師としての地力が高い人なら、獬豸とかもっと殺意モリモリになってたりするのかな、とか妄想する。御三家レベルではないだろうが、術式自体は七海も認めるほど強力であることは間違いないので、ランクはSR。


夏油(偽)の術式

17-夏油(偽)の術式

所持者:夏油(偽)(加茂憲倫)
効果 :自身の脳を他者の肉体に入れ替えることで、肉体を転々とできる。
    入替えた先の能力を使用でき、記憶も引き継ぐことが可能。

本作の黒幕、死んだ夏油の中にいる存在が使用する術式。脳に顔のような模様があり、これが本体で、この脳を他者に入替えることで肉体を渡り歩くことが できる。いわゆる不老不死の術式(不死の術式を持つ天元がいるので     ややこしい)。
能力は入替え先の肉体によって左右されるが、強い肉体を手に入れることができれば自身の蓄積した経験を強力な術式で発揮することができ非常に強力。

 一回の入替えの時間制限等は明らかになっていないが、脳を切出して入替えるのはかなり難易度が高そう。そしてこの術式、どうやって気づいたんだろう。


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R(使い方によってはワンチャン)(頑張れば活躍できるかも)

天与呪縛(禪院真希)

18-天与呪縛(禪院真希)

所持者:禪院真希
効果 :持って生まれるはずだった相伝の術式を持たないことで、身体能力
    を向上させる。
    ただし、呪霊は見えず、呪力に対する耐性も低い。

 東京高専2年、真希パイセンの術式(能力)。
 御三家相伝の術式を生まれながらに手放した代わりに、高いレベルの身体 能力を手に入れた。呪霊を相手にするには呪具が必須となるが、今の真希は2級呪霊程度なら相手取れるほどの力を持つ。

 対術師としてみれば強力ではあるのだが、いかんせんパパ黒という完全上位互換(作中では「真希の究極系」と呼ばれた)が存在することから、扱いが微妙。
 何よりきついのが、呪力への耐性が低いこと。かすり傷からでも呪力が体を 侵食してしまう。呪霊との戦闘では傷ひとつ負わないことはかなり難しいため、ハンデとしてはかなり大きいと言わざるを得ない。

 渋谷事変でも、相手が特級レベルばかりであったため、真希も後れを取る場面が目立った。とはいえ、自身の究極系であるパパ黒の姿を目の当たりにした真希が、これからどう変わっていくのかは非常に楽しみである。


十劃呪法

19-十劃呪法

所持者:七海健人
効果 :全長を7:3に線分した点に強制的に弱点を作り出す。弱点にヒット  
    させれば強制クリティカルが発生し、格上にもそれなりにダメージ
    が通る。

 ナナミンこと七海一級術師の所有する術式。
 劇中で大活躍したナナミンだが、術式だけを見るとかなり使い勝手が悪そうに見える。高速で近接戦闘を行う最中に、ある程度正確に7:3の点を狙わないといけないわけで、難易度は非常に高そう。
 搦め手や術式反転は披露されておらず(瓦落瓦落はあるが)、純粋に相手を殴る、殴る、殴る、という脳筋術式。
 発動難易度は高いものの、呪言など、呪力差で効果が薄れる術式もある中で、クリティカルヒットすれば格上(特級)にもダメージが通るのは便利ではある。

 しかし、一級術師として活躍できたのはやはりナナミンの実力が大きかったからだと思う。素の力が強く、黒閃の連続記録保持者であるほど呪力の扱いにも長けているナナミンのすごさ。
 逆に言えば、ナナミンほどの人に拾ってもらえなければ活躍は厳しいか...


澱月

20-澱月


所持者:吉野順平
効果 :人間サイズのクラゲの形をした式神を召喚、使役する。
    式神は毒を有しており、打撃を無効化する。本体が式神の中に入る  
       ことで防御にも使用可能。

 順平が無為転変により使用可能になった術式。
 クラゲを召喚するだけだが、毒という防御無視の攻撃をできるのはグッド。打撃を無効化できるのも大きい。使用者が非術師で戦闘初心者の順平 だったのであっさり攻略されてしまったが、伏黒のように自分も動ける式神使いになれたら普通に強かった気がする。


構築術式

21-構築術式

所持者:禪院真依
効果 :術師の呪力を使用して、任意の物体を構築する。
    領域で生成されたものとは異なり、構築した物体は残り続ける。

 真希の双子の妹・真依の有する術式。
 要するに「呪力があれば何でも作れる」術式で、使いようによってはチートになり得る(他の作品になるが、ヒロアカの八百万やFateの士郎みたいな)。しかし、真依においてはしっかり制約がかけられていて、呪力の総量が少ないために、一日に弾丸一発が限界とのこと。あまりに少ない。

 術式自体は優秀なので、何らかの方法で呪力を増強できれば、応用の幅が  広がって強力なサポーターになれるはず。呪具を失った真希のもとに颯爽と 現れて、薙刀を構築して手渡し、とか熱くないですか…?(妄想)
 あと、ジョジョの世界では絶対味方パーティの回復に活用されてただろうな、と思う。肉とか臓器とか作れそうだもんね。


付喪操術

22-付喪操術

所持者:西宮桃
効果 :詳細は不明。名称と劇中の動向から、ものに呪力を宿して自在に
    操り、その能力を増幅して使用できるのでは?と推測できる。

 京都高専の3年・西宮が使用する術式。
 劇中では箒にまたがって空を飛ぶ・箒から強風や鎌鼬を起こすといった
使用方法を見せている。「付喪」という名前から、何かしらに呪力を込め、他の「○○操術」よりも操作対象が自由に選べるのではないかと思う。
 しかしその分、火力は低く、劇中であまり有効な攻撃を与えられた描写は  少ない(交流会の釘崎戦では良かったかもだが、呪霊に対して有効なイメージがあまりわかない)。

 だが、劇中で描写されているように「空を自由に飛べる」というのはかなり大きなアドバンテージで、主に偵察役として重宝されている様子。後方支援に割切った性能なのかもしれない。
 それか付喪の対象を選択できるのであれば、相手が知らない手札を何枚も持ちうるということで、それはそれで強力だと思う。


楽巌寺の術式

23-楽巌寺の術式

所持者:楽巌寺嘉伸
効果 :自身を「アンプ」に見立て、発した音に呪力を乗せて増幅させ、
    攻撃手段とする。

 京都校の楽巌寺学長の術式。
 保守派筆頭のタヌキ爺が上着を脱げばまさかのロックンロール爺という  ことで、読者のド肝を抜いた(自分も抜かれた記憶がある)。

 交流戦では呪詛師の組屋鞣造と対戦したが、有効打を与えられている様子がなかった。火力はあまり高くないのだろうか。楽巌寺自身は間違いなく
一級以上の実力はあるはずなので、総合力は高いことは確実ではあるが。
 しかし呪言と同じく「音」を媒介とする以上、攻撃スピードも高くて便利そう。ギター等の音を発するものを持ってないといけないというのはちょっと制約がきついが。


黒鳥操術

24-黒鳥操術

所持者:冥冥
効果 :カラスを意のままに操る。

 金にがめつい一級術師・冥冥の術式。
 効果は非常にシンプルかつ冥冥本人が言うようにかなり弱く、正直「N」のランクにしようかかなり迷った。冥さんがポテンシャルを最大限引き出してくれているのでこうなったが、普通なら攻撃力Eの典型的な偵察専用の
術式になってても文句言えないと思う。
 射程距離は広いが、カラスがいないと効果が出ないので制約も大きい。
東京は何となくカラスが多そう(偏見)なのであまり問題にならないかも。


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N(正直微妙)(かなり頑張らないと厳しい)

太助の飼い主の術式

25-太助の飼い主の術式

所持者:太助の飼い主
効果 :札を介して、一本足に大きな口を持った式神を召喚、使役する

 過去編にて天内を狙った資格の一人、犬の太助の飼い主が持つ術式。
 「式神」という言葉について多く語られていないが、式神系の術式は本当に 術師固有のものなのだろうか?と疑っている。
 十種影法術や澱月みたいな、明らかに術者の呪力から生み出されている
ものは例外として、札から呼び出しているのは別の誰かが作った式神を呼び出しているだけでは?というふうにも見える(個人的には)。

 一応ここでは術師固有の能力として扱うが、この太助の飼い主の術式は
それでいうとかなり使いづらそう。あの一本足、強そうに見えないので……
飼い主本体は結構歴戦ぽいので、陽動や奇襲にうまく使っていたのかも。


オガミ婆の術式

26-オガミ婆の術式

所持者:オガミ婆
効果 :死者の一部を飲み込むことで、自身や他者をイタコのように死者の
    霊を降ろし、その能力を使用することができる

 渋谷事変にて登場した呪詛師の一人、オガミ婆の所有する術式。死者の霊を降ろし、その力を利用する。
 良くも悪くも降ろす霊の力によって戦闘力が増減し、強い霊ほど必要になる死者の一部(遺骨など)の入手難易度が高くなるので、使い勝手は悪い。自身より強力な霊であるほど不測の事態も起きやすそう。
劇中で披露されているように、一般社会で暗殺して稼ぐ分には良いのだと 思うけれど。


粟坂の術式

27-粟坂の術式

所持者:粟坂二良
効果 :他者から受けるダメージをあべこべにする。術式発動中は、受ける
    攻撃が強いほどダメージが下がり、逆に弱いほどダメージは大きく
    なる。
    ただし、あべこべにできる範囲にも限界があり、術式効果や斬撃等
    は無力化できない。

 渋谷事変にて登場した呪詛師の一人、粟坂の所有する術式。他者から受ける攻撃をあべこべにして受ける防御専用の術式。防御用の術式としては、
タネがある以上バレると弱いが、不義遊戯と並ぶレベルで強力だと思う。
 「知らないうちは強そうに見えるけどタネを明かせばそうでもない」と
いう、能力モノにおける絶妙なラインにいて好き。この術式に対する相性を考えるだけで記事が一つ書ける。

 劇中では防御にしか使っていなかったが、自分にも使用して、弱いパンチほど強くなる、とかできないのかなと想像する。


重面春太の術式

28-重面春太の術式

所持者:重面春太
効果 :日常において遭遇した「小さな奇跡」(たまたま見た時計の時刻が   
    ゾロ目だった、等)を蓄積し、命に関わる場面で放出することで
    使用者の命を救う。
    溜めている奇跡の数は目の下のあざのようなもので確認でき、最大  
    6つまで溜められる。

 夏油(偽)に与する呪詛師の一人、重面春太の所有する術式。
 攻撃力こそないが、防御・回避としては優秀な術式で、「奇跡」が溜まっているうちは命に関わるダメージを受けても生き残ることができる。「奇跡」というだけあって生還は無条件に行えるのが強い。
 とはいえ奇跡をちょこちょこ溜めないといけないのがしんどい。さらには 奇跡を全て使い切ってしまうともちろん無力。短期戦ならともかく、渋谷事変のような自身より格上の強者が跋扈する長期戦は、一番相性が悪かった。


菜々子の術式

29-菜々子の術式

所持者:菜々子
効果 :スマホのカメラで対象を撮影することで発動する。
    被写体を閉じ込める?等の効果を持つと予想される。

 夏油を狂信的に慕う夏油一派の一人、菜々子の所有する術式。
 スマホのカメラで対象を撮影することで発動するが、詳細が不明のまま。
想像ではあるが、被写体を写真に閉じ込めるのではないかと思う。相手に 使えば動きを封じられるし、自撮りの形で使えば相手の攻撃を避けられる(作中では 漏瑚の攻撃を回避した)。

 とはいえカメラが壊れると終わりだし、スマホを取り出す→カメラを起動 する→被写体をとらえる→シャッターを押す という一連の流れが必要で、
ガチバトルでは使い勝手が悪すぎる。
 物陰から相手を撮影して閉じ込める、とか、偵察や奇襲で戦力を削ったりモノを奪取したり運搬したりするような場面で活きそうな能力だと思う。


無下限呪術(単体)

30-無下限呪術(単体)

所持者:五条家
効果 :「五条悟」の項で紹介したのと同じ効果を有するが、六眼を所有し
     ていないと能力を使用できない。

 文句なしのハズレ術式。最強の術式を持ってはいるが使えない。まさに
絵に描いた餅。
 六眼を持って生まれれば最強、持ってなければ最弱という非常に極端な
術式である。実際、悟の他にも無下限呪術を持っている人間はいるにはいるらしい。
 術式を使えない、という意味では術式を持って生まれなかったのと同じではあるが、無下限呪術は五条家相伝の術式であるため「御三家に生まれたのに術式を使えない」「最強になり得る能力なのにそれが使えない」という
状況となり本人への精神的ダメージは大きそう。

 五条家がどうかはわからないが、同じ御三家のひとつである禪院家では「相伝の術式を持って生まれなければ落伍者扱い」「禪院にあらずんば呪術師に非ず」という過激な思想が蔓延しており、五条家でも同じような扱いを受けるのかもしれない。無下限呪術の場合は、一応相伝の術式を受継いで いる訳だからいいじゃんという気がするが……


終わりに

はい。以上です。
「術式をランク付けしたい」という軽い気持ちだったのですが、思ったより ボリューミーでかなり疲れました。ですが、出てきた術式はほぼ網羅した はずですし、それぞれの特性も整理できて個人的にはスッキリしました。
公式のデータブックが出る前に自分なりに整理しておきたかったので、満足です。

 これを持てたら嬉しいな、というのも色々ありましたね。
 個人的には甚爾の天与呪縛や投射呪法が楽しそうだと思いました。来訪 瑞獣なんかも使いこなせればオサレでよさそうですね。あと便利さでいえば覆面の刺客の分身術式もなかなかよき。

 人間の術式がメインテーマでしたが、呪霊ズの術式もおまけとして載せておきます。特級勢はやっぱり強いですね。疱瘡神(婆)については、領域
しかやってないので載せていません。


おまけ:呪霊の術式

無為転変

31-無為転変

所持者:真人効果 :魂に触れ、その形を自在に操る。
    魂の形が変わると、肉体の形も魂に引っ張られて変化するため、
    間接的に肉体の形を自在に変化させることができる。

 特級呪霊・人への呪いである真人の所有する術式。
 無下限呪術や呪霊操術と並ぶレベルでチートな能力で、自分の魂をいじって自分の形を自在に変えたり、他人の魂をいじって即死させたり自由自在。自分も「魂の形を保つ」ことで、魂に響かないダメージは無効化する。
 脳の形を操作することで、呪術を使えない人間を使えるように改造することもできる。
 領域展開も作中で会得。領域固有の能力は見られないが、必殺の無為転変が必中となるため、実質確殺の能力。強すぎる。

 攻撃・防御・応用のすべてに優れたとんでもない術式。一応、魂をいじるには原形の掌で触れないといけないので、射程がやや短いのが欠点と言えば欠点。
 それでも1000年生きたメロンパンがあれだけ欲しがるのもうなずける、  さすがの能力である。ランクを付けるとしたらもちろんUR。


漏瑚の術式

32-漏瑚の術式

所持者:漏瑚
効果 :火山にまつわるマグマ等の要素を具現化し、操る。

 大地への恐れから生まれた特級呪霊・漏瑚の術式。
 主に火山にまつわるマグマや高熱を自在に操る火力全開の脳筋術式。かと 思いきや火礫虫のような搦め手も使えたりする。
 特級の火山にまつわる呪霊というだけあって火力は圧倒的で、漏瑚自身の 戦闘スピードも一級品であることも相まって、普通の術師ならあっという間に近づかれて焼かれて終わり。領域展開も会得しており、固有能力は不明だが、 領域に入れた時点で高熱で焼き切ったり、マグマ攻撃が必中になるなど普通に強力。
 これももし人間が持てたとしたら圧倒的なUR。


花御の術式

33-花御の術式

所持者:花御
効果 :森にまつわる樹木や呪いの種等の要素を具現化し、操る。

 森への恐れから生まれた特級呪霊・花御の術式。
 森にまつわる要素、樹木や種子、花を具現化して操る。漏瑚よりも攻撃力では劣るものの、搦め手と手数の多さでは呪霊軍で一番だと思う。火力についても、劇中未使用だが左肩の供花キャノンがあり、あくまで最大火力では漏瑚にも引けを取らないのではないか。木に紛れることで、潜入・奇襲にも優れる。
 領域展開がカットされたのが残念。
 人間が持てたとしたら、これももちろんUR。


陀艮の術式

34-陀艮の術式

所持者:陀艮
効果 :海にまつわる水等の要素を具現化し、操る。
    領域展開では巨大な魚の形をした式神を無限に召喚する。

 海への恐れから生まれた特級呪霊・陀艮の術式。
 海にまつわる要素、主に大量の水を具現化して操る。単純に水をぶつける、自身の周囲に防壁として展開するなど応用も効く。陀艮が呪胎から孵化したばかりで経験が浅かったこともあり、領域展開前の通常形態では直毘人に圧倒されたが、経験を積めばより恐ろしい存在に成っただろう。
 特級呪霊の中では、領域展開とその固有能力が描写された貴重な領域で、凶暴で巨大な魚の形をした式神を「無限に」(もちろん呪力が続く限りだろうが)召喚して必中の領域内で操る。強い。
 人間が持てたとしたら、これも漏れなくUR。


蝕爛腐術

画像35

所持者:壊相、血塗相
効果 :壊相、血塗相どちらかの術式が相手の体内に入ると発動し、相手の
    体を腐食させる。強酸性のような性質を持つ血液を展開し、直接的
    に相手の体を溶かすことも可能。

 呪胎九相図の2体・壊相と血塗相が使用する術式。「当てれば勝ち」の術式で、術式開示も絡めてくるなど本体の知能も高いため、かなり強力。
しかし、発動には「血液を相手の体内に入れる」(多分浴びせるだけでは ダメ)と言うことが必要で、条件としては厳しめ。とはいえ翅王を当てればそれで済むわけで、極ノ番まで至っていれば制約はそこまで強くないのかもしれない。

 人間が持てたとしたら、迷うところだが赤血操術と同じくSSRかなと思う。失血のリスクもありそうで、赤血操術と比べて火力は高いものの応用性は低そうなので。

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